CSIRT:構築から運用まで

  • NTT出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757103696

作品紹介・あらすじ

ウィルス感染や不正アクセス、不正侵入、データ改ざん、情報漏えいなど、各企業・自治体ではコンピュータやネットワークのセキュリティを脅かす事象への対応が急務となっています。本書はインシデントに対応する専門チーム=CSIRT(Computer Security Incident Response Team)の構築と運用の全ノウハウをまとめた「初」の〈実践的ガイドブック〉です。

感想・レビュー・書評

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  • 2017年8月13日読了。サイバーセキュリティに対応する機関の公式名称である「CSIRT」、このチームをいかに構築し実際の運用に乗せるか、を解説する本。シーサート協議会作とあり、ユーモアのかけらも見えない生真面目な教科書だが、サイバーセキュリティについてある程度知識や問題意識がある人が読めば全体を整理して理解しやすく感じた。NISTやCMMI、ISOなど基準・標準はたくさんあるが、重要なのは「平常時・緊急時に『実際に回る仕組み』を作ること」であり、標準のチェック項目をすべて満たすことではない。「どうしたらうちの組織に最適なCSIRTができるか」を考えねばならず、それはどの書物を読んでも答えが書いてあるものではなく、どのコンサルより現場が一番よく知っているはずのことなんだよなあ…。

  • http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100002401

    ■概要
    キャッチ サイバーセキュリティ実務者の必読書

    ウィルス感染や不正アクセス、不正侵入、データ改ざん、情報漏えいなど、各企業・自治体ではコンピュータやネットワークのセキュリティを脅かす事象への対応が急務となっています。本書はインシデントに対応する専門チーム=CSIRT(Computer Security Incident Response Team)の構築と運用の全ノウハウをまとめた「初」の〈実践的ガイドブック〉です。

    ■ToC
    第1章 基礎知識
     1. サイバー攻撃とCSIRT
       インシデント増加の背景/攻撃者の特徴を知る/進化する攻撃手法
       と事後対応の必要性/経営上の課題
     2. CSIRTを正しく理解するために
       CSIRTの誕生と歴史/CSIRTのコンセプト/CSIRTの業務

    第2章 構築と運用
     1. 組織
       構築/運用
     2. 人材の定義と育成
       CSIRT要員の役割/役割間関連図と連携フロー/自組織で
       備えるべき役割とアウトソース可能な役割/役割を担う人材の
       定義と育成
     3. プロセス
       設計/運用改善
     4. 設備やシステム
       CSIRT活動に役立つシステム/事業継続性を考慮した設備/機密
       性を考慮した設備/インシデント対応時に活用できる設備
     5. 対外連携
       セキュリティインシデント発生時の報告窓口/脆弱性情報を発見
       した際の報告先/セキュリティインシデント情報共有/フィッシング
       サイトに関する相談/他組織CSIRTとの情報連携

    第3章 応用知識
     1. CSIRTの分類
       現実世界との対比/CSIRTの実装モデル/グループの実装モデル
     2. CSIRTが使うツール
       CSIRT活動に欠かせない情報/資産情報を管理するためのツール
       /公開情報/メンバーとして参加することで得られる情報/安全な
       電子メ‐ルシステム/インシデントトラッキングシステム/インシデント
       解析ツ‐ルセット/通常の開発にも多く用いられるインシデント解析
       ツール類
     3. CSIRTのケーススタディ
       脆弱性情報入手後の対応例/ランサムウェア被害報告を受けた後
       の対応例/不正な外部通信をリサーチャーが検知した後の対応例
     4. CSIRT評価モデル
       CSIRT評価モデルの課題意識と目的/一般的な評価モデル/代表
       的なCSIRT評価モデル

    出典/別添資料

  • わかりやすくまとまってる。

  • CSIRTの必要項目が書かれてます。

    あと、評価モデルってのが、あるの知りませんでした。

  • 自分も今セキュリティ対策をミッションの1つとしているので
    組織におけるセキュリティ対策の体制をどのように構築すればよいか
    どのような人材、運用が必要か
    端的にまとまっていて、セキュリティ対策部門に就いた人が最初に読むのに良い本だと感じた。
    一方で、実際に自分の組織でどこまで対応するかの線引はなかなか難しいとも感じた。

  • サイバーセキュリティは経営課題であるとの風潮から、注目を集め、構築されることが多くなりつつある、CSIRTの特徴や運用時の留意点、活動の評価方法などについて纏められている。特にSIM3やCyberSecurityFrameworkを用いたCSIRTの評価及びレベルアップについては、実務上有効であると感じた。

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著者プロフィール

寺田真敏 (日本シーサート協議会運営委員長、HIRT)
大河内智秀 (同運営委員、MBSD-SIRT、東京電機大学客員准教授)
杉浦芳樹 (同初代運営委員長、NTT-CERT)
宮本久仁男 (NTTDATA-CERT)
満永拓邦 (JPCERT/CC、東京大学特任准教授)
林郁也 (NTT Com-SIRT)
佐久間邦彦 (IL-CSIRT)
松田亘 (JPCERT/CC)
小村誠一 (NTTアドバンステクノロジ)
阿部恭一 (ASY-CSIRT)
戸崎辰雄 (MBSD-SIRT)

「2016年 『CSIRT 構築から運用まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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