組織の実学

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  • NTT出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757122185

感想・レビュー・書評

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  • 全体的に論文調の文体で、読みにくい印象。 なんとなく興味のある事例もあるにはあるのだが、 主張もとびとびであまり重点をおいた話題がなく…。 全体的にちょっと散漫な感じでした。 専門用語も多く、たまに自分で用語作っちゃってるし、 その辺でも変に頑張っている感が。 この手の分野の専門外の人は、多分眠くなるでしょう。

  • 企業を理解するカギは、戦略、組織、そしてガバナンス。
    組織とうまく付き合う。組織における自分の成長のために。そのためには、自分が組織の中で行うべき仕事と行うべきではない仕事を見極め、他の人たちとは違う形で自分を際立たせるという戦略力が必要になる。
    自分の成長を邪魔する過去の組織のしがらみを破壊する一方、様々な能力をもつ人々とのつながりに基づいて、新しい組織との付き合い方や仕事の仕方などにまとまりを与えていくという組織力になる。
    組織のしがらみとは、慣性のことである。つまり自分や組織そのものの成長や変化を妨げて、新しい可能性の芽を摘み取る変化の壁である。そのために、自分や組織を過去の当たり前に結びつけ、もはや適切でない当たり前の現状を維持してしまう。
    組織を存続するのに必要な協力は、一人のリーダーの力からではなく価値を共有した組織のすべての人たちの力からもたらされる。
    ビジョンとは企業があるべき姿の輪郭や軸があって、どのような変化を志向すべきかの指針となる。
    戦略的認識とは変化が必要とされているかどうか、そして変化の機会があるかどうかを認識することである。
    企業文化は、問題に直面したときにどのように考え、そしてどのように行動してそれを解決するかといった学習の枠組みである。
    リーダーは文化の達人であると同時に変化、破壊と創造の達人である。つまり組織文化にも変化のほこ先を向けられる能力をもち、組織の人々に自分のビジョンを理解させて、それに基づいたフォーマルないしインフォーマルな相互作用の中から文化を発展させる。
    ビジョンによって企業が実行するアクティビティの線引きが左右され、それによって時間の経過の中で蓄積されるケイパビリティの種類である。
    ビジョンは昇るべき山であり、戦略はその山に登るための具体的な方法や意志決定のことである。
    イノベーションとは、様々な要素の結合の仕方を変えることによって、新しいサービス、組織を創造すること。
    組織イノベーションという変化をうまく実現するためにも、経営とリーダーシップの両方が必要になる。しかも組織イノベーションは古いリーティンの破壊と新しいルーティンの創造の両方を意味する。

  • 谷口教授、、、1600円高すぎっす

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著者プロフィール

慶應義塾大学商学部教授。ケンブリッジ大学企業研究センター(イギリス)招聘フェロー。南開大学商学院(中国)訪問研究員。2010-2011年ケンブリッジ・ジャッジ・ビジネススクール(イギリス)アカデミック・ビジター、2008年-2011年仮想制度研究所(VCASI)フェローなどを歴任。専攻は比較制度分析、戦略経営論、会社と持続可能性。著書に『経営原論』(培風館、2012年)、『組織の実学』(NTT出版、2008年)、『戦略の実学』(NTT出版、2006年)、『企業の境界と組織アーキテクチャ』(NTT出版、2006年)など。訳書にD.ティース『ダイナミック・ケイパビリティと経営戦略』(共訳、ダイヤモンド社、2012年近刊)、R.ラングロワ『消えゆく手』(慶應義塾大学出版会、2011年)、青木昌彦『コーポレーションの進化多様性』(NTT出版、2011年)などがある。


「2012年 『日本の資本主義とフクシマ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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