LSE物語―現代イギリス経済学者たちの熱き戦い (NTT出版ライブラリーレゾナント052) (NTT出版ライブラリーレゾナント 52)
- NTT出版 (2009年5月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757122383
作品紹介・あらすじ
一九世紀末のロンドンに、社会科学研究のための新しい「大学」が誕生した。その学校はやがて経済学で世界に名を轟かせることになる…。
感想・レビュー・書評
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本書はロンドンをベースにしたイギリスでは比較的新興の大学であるLSE(London School of Economics)の歴史を日本人が記述した本です。LSEは経済学を専攻している日本人ならいざ知らず、あまり日本では知られていない大学ですがこと経済学に関しては、ハイエク、ヒックス、カルドア、そして本書でも中心として書かれているライオネル・ロビンズなど名だたる経済学者が教鞭をとっていた大学で、ノーベル経済学賞を受賞した人が多くいます。その意味でも欧州ではかなりのネームバリューがあるLSEを日本人に紹介している良書と言えるでしょう。19世紀終わりに設立され、激動の20世紀を生き残った過程が克明に記載されていて、特にLSEの見せ場としてはケンブリッジ学派との論争があげられます。本書は経済学を学んでいない人にとっては難解な記述が多くありますが、それでもこれまで日本ではあまり脚光を浴びていないLSEの紹介本としては非常に貴重だと思います。
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LSE → the London School of Economics and Political Science
【内容紹介】
発売日:2009.05.29
定価:1,728円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-2238-3
経済学の分野においてオックスブリッジを上まわる業績を誇る英国の社会科学系大学LSEの歴史を、経済学者ライオネル・ロビンズの活躍とともに紹介する。
<http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001977>
【目次】
まえがき
第一章 LSE誕生
1 後期ヴィクトリア朝とフェビアン社会主義
2 一八九五年――LSE創設
3 初代学長ヒュインズとオックスフォード歴史派経済学者たち
第二章 勝利と悲劇の舞台LSE
1 ロンドン大学の一員として
2 社会科学研究の拠点として
3 ベヴァリッジ学長とLSEの発展
第三章 LSE対ケンブリッジ
1 ロビンズ・サークルとは何だろうか?
2 ロビンズの「価値自由」の経済学
3 ロビンズとケインズの政策論争
4 「ケインズ革命」の衝撃
5 LSEのケンブリッジへの疎開
第四章 LSEの戦後
1 戦後復興のなかのLSE
2 第二次ロビンズ体制
3 科学哲学者ポパーと経済学
4 高等教育再考
5 LSEの数理経済学と計量経済学
第五章 サッチャーからブレアへ
1 嵐のなかのLSE
2 ロビンズとLSE
付録 LSEの現在
あとがき
年表 -
中央図書館で読む。正直、期待はずれでした。記述があっさりしているのです。読みやすいですが、不満が残ります。ヒックスは数学専攻だったんですね。
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LSEでの学生生活の実態を知りたいなと思って読んだが、
経済学史であった。
ぜんぜん興味がわかなかった
マニアックすぎてよくわかんなかった。 -
LSEの歴史。最後の方はロビンズ礼賛。
まぁ、経済学史の本と言っても良いのかな。知ってるような知らないような名前がたくさん出てきて興味深い。
自分もそこに名を連ねられるような人物になれればなぁ。 -
[ 内容 ]
一九世紀末のロンドンに、社会科学研究のための新しい「大学」が誕生した。
その学校はやがて経済学で世界に名を轟かせることになる…。
[ 目次 ]
第1章 LSE誕生
第2章 勝利と悲劇の舞台LSE
第3章 LSE対ケンブリッジ
第4章 LSEの戦後
第5章 サッチャーからブレアへ
附録 LSEの現在
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[ 参考となる書評 ]