- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757123144
作品紹介・あらすじ
CSV(Creating Shared Value)=「共有価値の創造」とは、従来のCSRの考えかたを進化させた、企業と社会の両方に価値を生みだす企業活動を促進する次世代経営戦略。本書は、CSVの基本的な考え方、日本における実践例の紹介をとおして、社会とともに発展する企業活動のあり方を示す。
感想・レビュー・書評
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とにかく事例が長い。本書の70以上が企業のCSV例であり飽きが来てしまう。CSVとは何か、どのような戦略上のフレームワークがあり得るかの概念的な議論は浅く、ファクトブックとしては良いかもしれないが、読ませる内容かといえば構成が陳腐。
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資料用
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以下のCSVのフレームワークをもとに、多くの事例が紹介されており、CSVのベンチマーク調査として有用。
■CSVのアプローチ方法
・社会・環境問題を解決する製品・サービスの提供
- GEのエコマジネーション
- トヨタのプリウス
- 各種BOPビジネス
・バリューチェーンの競争力強化と社会貢献の両立
- 流通業の配送ルート最適化による環境負荷低減
- 食品企業の原料農家育成
・事業展開地域の競争基盤強化と地域貢献の両立
- IT企業による地域のIT教育支援 -
CSV=Creathing Shared Value。協創価値の創造。CSRの概念を更に進めた考え方。ざっくり言うと「CSRは社会貢献>利潤」という発想。社会貢献のためにはコストを投下して企業価値を上げるという考え方。一方「CSVは社会貢献=利潤」という発想で、社会貢献をできる事業を推し進めることが企業の利潤に繋がるし、これからはそういう発想が無いと企業の発展は難しいぜ、という考え方。
例えば、キリンのフリー。運転する人でも飲めるアルコール→飲酒運転撲滅がセットになっており、社会に新たな価値を創造し、且つ利潤が得られる事業。
例えば、移動販売スーパー。高齢者に伴い車に乗れない人が増加する一方で、郊外スーパーとの競争激化により近所に商店は壊滅状態。徒歩圏内で買い物が出来ない現象(フードデザート)があちこちで発生している。これを解決する為の新たな事業が「移動スーパー」。これを今、フランチャイズでやろうとしている事業が始まっている。この考え方が非常に面白い。http://www.tokushimaru-ishikawa.net/
せっかく仕事をしているのだから、CSVにつながるような事業に携わりたい。営業部門から創り上げるCSVが何かないものか。お客様の欲しい時に欲しいものがタイムリーに手に入るチャネル構築を考えていこう。 -
CSVの根本にある思想や企業事例が載っていてわかりやすい。