「失われた20年」を超えて (世界のなかの日本経済:不確実性を超えて)
- NTT出版 (2015年7月24日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757123151
作品紹介・あらすじ
バブル崩壊後の日本経済はなぜ「失われた20年」に陥ったのか? 政府・日銀・企業の行動を解剖し、複雑に絡み合った構造を解き明かす。日経新聞「経済論壇」で活躍の著者渾身の書き下ろし!
感想・レビュー・書評
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バブル以降の平成の経済をなぞる。マクロ経済・金融の研究者が、抜本的・構造的な対応の先送り、“少なすぎて遅すぎる対応”に着目して分析。
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本書のポイントとしては
失われた20年を2つの時期に分けることができる
1 1990年代〜金融危機の発生
→不良債権処理が進まず(too late too little)により銀行のバランスシードが毀損、結果として産業全体に深刻な影響へ
→一方でゾンビ企業へのショック療法をおこなわず、追い貸しをした結果、低生産部門が温存されることとなる。
2 2000年代前半
→不良債権が進み、各企業はリストラ(主に設備投資・人件費削減)により収益を改善させた。その余剰収益は内部留保に回されたことで、イノベーションは進まず結果として、企業の生産性や競争力は低下していくことになる。 -
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