- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757123656
感想・レビュー・書評
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2017.09.21 サービスデザインの本の中ではかなりわかりやすい部類。事例等は少ないが、考え方は良く分かる。サービスとは、デザインとは、そしてサービスデザインとは、事例(少なめ)、これからのサービスデザインという流れ。わかりやすかった。
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サービスデザインとは、漠然としていたものもあったが、これを読んで明確になった部分があった。
とても丁寧に書かれているので、わかりやすいと思う -
色々な本を読み
点と点がつながりつつある際に読んだ本。
何周かしないと定着まで辿り着けないが
教科書という表現は適切な一冊。
バイブルとして行き詰まったら読み返したい。
これらの本に共通するのは、カタカナ英語が多いこと。
日本語としての適切な単語のチョイスと、
英字表現の辞書のような補足もあると、双方の定着につながるからなお良いと思った。 -
サービスやデザインという言葉の意味を再定義するところから始まった。
生活に不自由がなくなった現代では、企業が顧客に対して価値を提供するというサービスから、企業と顧客が共に価値を創造する(共創)サービスへと進化。
共創までの道のりをデザインする作業はとてもクリエイティブだ。本書にはサービスデザインの手法もいくつか紹介されており、目指したいサービスや段階等に応じて使い分けられるようになっている。
これからどのようなサービスにも必要な概念になることは間違いないので、しっかり学び実践したい。 -
「DX」や「IoT」などのデジタル化に関する言葉とともによく聞くようになった「サービスデザイン」という言葉。わかるようでわからない、サービスデザインについて背景から今後の展望までがわかる教科書のような一冊。
「サービス」と「デザイン」に分けて紹介されたのちに、海外での事例を取り上げながらどういう流れで成り立っているのか詳しく書かれている。基本的な流れとしては、「①観察やインタビューを通じて課題を発見→②そのサービスや組織として目指したいビジョンを定義→③②を実現するアイデアを展開→④実現するためのプロトタイプ作り、そして実行」というステップは、今までの商品開発の流れともそこまで変わらなそうだけれども、特に①と④に重きを置かれている点が特徴的。サービスデザインという概念がイタリアが発祥なだけあって、ヨーロッパの事例がすごく多かった。
印象的だったのは、今までは完成したモノに対して対価を払う仕組みだったのに対して、サービスを使用する側が実現したい体験、未来に対して、作り手と一緒に創造していくという概念であること。今まで技術の革新で成り立っていたビジネス構造からの視点の違いが大きい。だからこそ結果がすぐ現れなくて評価しづらかったり、今までの組織の中で風当たりにも遭いやすいのかと思った。
今までの取り組み方とは違うからこそ、デザイナー以外の人も考え方、取り組み方の変化を受け入れる姿勢が必要だと思う。日本は道のりが遠そう…。 -
サービスデザインに関して、その背景や歴史から周辺領域まで含めて広範囲に解説されている良書です。
ハウツーではないので、初心者向けではなく、多少とも実務に関わる人が改めて深く学習したり、全体像を掴むのに適しているのではないでしょうか。