帝国とその限界: アメリカ・東アジア・日本

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  • エヌティティ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757140776

作品紹介・あらすじ

アメリカの「帝国化」はアジアの地域秩序に如何なる影響を与えるか。日本はどう行動すべきか。屈指の国際政治学者が広い視野から明確な指針を与える知的刺激溢れる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカを中心とする世界秩序の変容において、もっと重要な問題は、ラムズフェルド国防長官のいう、知らないことを知らない(未知の未知)の問題である。
    アメリカの圧倒的な軍事力と資本主義の力をもってしても帝国の力には限界がある。
    植民地帝国の中心には国民国家があった。植民地帝国においても帝国は文明の名において正当化された。
    アメリカは9・11を契機として突然、帝国化したのではない。アメリカは1940年代から帝国となった。しかし冷戦の終焉とともに、力と合意の均衡が変わり、アメリカを盟主とする同盟体制の再編が必要となった。

    アメリカ化とグローバル化は違う。グローバル化の基本には、通信革命、金融革命、情報革命がある。これに対し、アメリカ化の基本はアメリカの政治経済システムを基礎づける規範を普遍的なものとして世界に伝えていくというアメリカの使命であり、利益であるという考えがある。

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著者プロフィール

2016年1月現在政策研究大学院大学学長・日本貿易振興機構アジア経済研究所所長

「2016年 『海洋アジアvs.大陸アジア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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