非戦論

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著者 : 富岡幸一郎
  • NTT出版 (2004年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757140837

非戦論の感想・レビュー・書評

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  • 先づ、この本を読むにあたつて、或る程度聖書を読むでゐなければ、若しくはキリスト教に触れてゐなければ難解でせうし、そもそも非戦を唱へた内村鑑三さんとは誰ぞやを知らずして、スラスラとは読み難いでせう。

    其れを前提に、旧約聖書から次の預言(オカルト的「予言」に非ず)の引用を以て、この本の基底と為してゐます。


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     イザヤ書/二章 四節

     主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。
     彼らは剣を打ち直して鋤とし
     槍を打ち直して鎌とする。
     国は国に向かって剣を上げず
     もはや戦うことを学ばない。

     (日本聖書協会「聖書 新共同訳」)

    ────────────────────


    ゆゑに、一般論としての「平和」であるとか「反戦」であるとかが書かれてはをりませぬ。キリスト者として非戦を探究されてゐます。神の平和を求めてゐます。観念的且凡庸な思想上での「平和」は最初の章で一蹴されてをり、この本の中でいふ平和の範疇にありませぬ。

    また、単に内村鑑三さんだけでなく、カール・バルトさんの著述からも其の論考を用ひて、日本に於る所謂(いはゆる)「戦後民主主義」以降、現在へも至る世俗に倣ふことなく、唯真理にあつて非戦を平和を追ひ求めてゐます。

  • 帯背
    根源的平和論の思索
    帯裏
    戦後日本では内村鑑三の非戦論を、戦争放棄をうたった日本国憲法と結びつけることああっても、その終末論を本格的に受けとめることはなかった。それゆえに私は、キリスト教的終末論から、今一度内村の非戦論の平和論としてのスケールを、甦らせてみたい。(「はじめに」より)

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