共和国アメリカの誕生―ワシントンと建国の理念

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著者 : 本間長世
  • NTT出版 (2006年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757141315

共和国アメリカの誕生―ワシントンと建国の理念の感想・レビュー・書評

  • アメリカ独立史。1600年の入植時代から、1800年の初代、ワシントン政権の執政までを描く。

    ワシントンを中心として、様々な人物の視点から独立に至る過程を追っていく。
    著者は誰に加担する事なく、平静を持って人物を描写してるんだけど、それでも個々のキャラクターの個性がしっかり見えてくるのが面白い。

    この手の本は文章が難解で読むのに苦労する。けれども、この本はエンターテイメント性をしっかり持っていると思う。

  • ずっとまえに(たぶん、大学一年のときの御厨ゼミで?)文献購読の課題図書になっていて、途中まで読んだのだけどタイムアップで読み切れずにいた本。

    いいかげん読もうと思って読んだら、意外とするするっと読めた。
    読み物的読み物。

    独立戦争前の状況から説き起こして、共和国としてのかたちができるまで。

    主にページを割いているのは、
    7年戦争、またはフレンチ・アンド・インディアン戦争 1756~1763年 から、
    初代大統領 ワシントンの退任 1796年 までですが、
    それ以前の
    主要な植民地の建設(1607~) にも言及して各植民地の特色を記述、
    それぞれの植民地で生まれ、現在のアメリカの「建国神話」に連なるような伝承の発生と、その現代の「アメリカ」に連なる意味・位置づけなど。
    (例えばインディアンと植民者の融和を描く、ヴァージニアのポカホンタス伝説、
    メイフラワー号に乗ったピューリタン(ピルグリム・ファーザーズ)の移住から始まる、プリマスを中心とするマサチューセッツの発祥・・・・)

    そんな背景状況の説明が第1~第3章。
    第4章以降は、編年体に近いかたちで章が並んでいくものの、
    あちらこちら、作者が語りたいように語りが進むのが楽しい。

    この本の出たのが2006年という時期から、いかにも9.11後らしい記述、言及が多い。
    ブッシュ批判、アメリカの「多様性」とは?といったところへの言及・・・
    「人種のるつぼ」から、
    「今日のアメリカは、各エスニック集団の自己主張を認めながら、それらを包み込む統合体として機能する社会を目指しており、『ポストエスニック・アメリカ』と呼ぶのがふさわしい(P204)」とかね。
    (diversity ⇒ pluralism)


    またワシントン、フランクリン、それに隠れた「憲法の父」のマディソンを主要な「建国の父」として、それぞれの人格形成を記述する中で、
    当時の指導者層の生活様式にも言及が及ぶ。
    (というあたりが、読み物として面白くなる要素)

    国の政体を決めるような大会議と並行して、どこの畑に何を植えるか、細々とした指示書を農園の管理者に書き送るワシントン、とかね。



    何となく、楽しい歴史の授業ってこういうのよねぇ、と思わせるような本。
    記憶すべき筋・・・編年体で、主要人物名を押さえた記述と、
    現代に連なる、"生きた"前提としての物語。

    なので、別にアメリカ史興味ないけどってひとにもお勧め。

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共和国アメリカの誕生―ワシントンと建国の理念のオンデマンド (ペーパーバック)

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