- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757142190
作品紹介・あらすじ
社会にあふれる問題の本質をつかみ、幸せな解決策を示すこと、それが「美しいデザイン」です。震災時の避難生活を救うデザインアイデア、日本の危機を救う新しいデザインを提案。
感想・レビュー・書評
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震災+designプロジェクトの成果をまとめたもの。
課題は、
避難所の中で起こりうる課題を明らかにし、
それらを解決するデザインを提案してください。
というもの。
それぞれの成果を見ることも楽しかったけれど、
それ以上に社会的デザインの必要性や楽しさを
感じることができた。
様々な切り口から解決法が考えられていて面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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想定力。想像力。ともに充実した内容。
東日本大震災の二年前に書かれた本書。
残念ながら、本書の知識が生きたという話は具体的には聞かないが、
参加学生メンバーの中で、その後ソーシャルなテーマに関わる仕事を始めた人を知っていたりと、本活動が考える土壌を作ったとは言えるのではないだろうか。 -
震災が起きた後を想定して、どのようなことができるかの手法を提示している。東日本大震災の前の2009年に出版されている。
非常に良いアイデアがあるにもかかわらず、それが実際に行われていたのだろか。
学校を避難所としてとらえており、いすや机を多機能にしたり、時計を行動と結びつけて表示したりという手法は非常に良いと思う。
これを実際に地域や自治体で実践しておくことが大切になる。
スタンスとしては、被災者が主体的に行動をするのが大切というものではある。 -
アイデア次第でかなり被災者のストレスが軽減できる。それぞれの提案するアイデアの面白さ。シュミレーションはかなり実話に基づいているだろうから恐ろしい。実用化すればいいのに。
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請求記号・757/Ha 資料ID・100053820
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コミュニティの課題、社会の課題をデザインの力で解決した事例がたくさんあります。
見ているだけで楽しい。
【熊本県立大学】ペンネーム:つながり -
タイトルで購入。随分前に読み終えていたので、早く投稿しなくちゃなと思っていた。
東日本大震災を受けて、工業、商業デザイン、建築デザインの専門家や学生が、震災に役立つデザインを提案。
こういう、学生に提案を求めるという手法は、復興計画や復興事業にも使えるのに、そういう動きはないのかな?
あれば、是非教えてください。
おもしろいデザイン提案。
①トイレの混雑で女性が苦労するので、女性専用のサニタリーシェスターの設置と、かくや姫マークの提案。(p97)
②飲料水に白黄黒のタグをつけ、一度つかったら、白のタグをとり、汚れきった水には黒のタグだけにして、トイレに使う。(p60)
③情報掲示板が混乱しないように、安否情報は青、食料情報は緑、安全情報は赤にして、メモ用紙の上から下へラインの色を濃くすることのよって、新しい情報が濃い色のメモになるようにする。(p65)
デザイナーの決意として、p174で内村鑑三の「自分を育ててくれたこの国、この地球に対して何も遺さずに死んでしまいたくない」、天文学者のウィリアム・ハーシェル「わが愛する友よ、われわれが死ぬときには、われわれが生まれたときよりも世の中を少しなりともよくして往こうではないか」を引用しています。
われわれ国家公務員もそんな気持ちで、復興にあたりたい。続け、同士。 -
デザイン論が興味ぶかい…かな
特殊すぎるシチュエーションにおくと、「デザイン」が機能として際立つ。そして、形態・システムetc…としては、わざとらしくない