日本という「価値」

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  • NTT出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757142480

感想・レビュー・書評

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  • 今日の日本の閉塞感の根本には、戦後の平和と経済的繁栄のために受け入れた西洋近代文明の「限界」があり、今こそ「日本的価値観」が必要であると説く。小泉構造改革やIT革命に対する一方的評価には賛同しかねるが、文明論の切り口は納得感が高い。

  • 著者の他の本と内容がダブっているなぁ。ただ改めて現代日本をとりまく文化を冷静に眺めるには役に立つ。

  • 西欧近代化の行き着く先がニヒリズムであると著者はずっと言い続けてきた。

    著者の過去の言説を一定のストーリーにまとめ上げた本である。

    日本という「価値」をどのように復権していくのか、その道筋は見えない。

    佐伯氏の益々の研究を待ち望むものである。

  • ここひと月ほどの通勤でのおとも。
    氏をトッド他著の「自由主義は民主主義を滅ぼす」の中で知った。
    経済の迷走、政治の迷走、思想の迷走。。。
    つねに保守の本道である「疑いの目」を持って私たちの目を開かせてくれる。

    今の世の中に流れているものは、いったいなんなのか?
    どこへ行こうとしていて、どこへ向かへばいいのか?
    考えさせる。

    一番の問題は、エスタブリッシュメントの人たちが、物を考えなくなったことである。そして、自分たちのこころの在り様が見えなくなっていることであると思う。

    ブローデルやポラニーを読みたくなってしまう。

  • 【推薦文】
    様々な分野において急速に進む“国際化”とは何か…
    日本が守り、世界に示す“価値”とは…
    日本の思想と基軸をもう一度取り戻すためには…
    (推薦者:知能システム科学専攻 M1)


    【配架場所】
    すずかけ台 :分館3F 一般図書 304/Sa

  • 2000年から2010年に書かれた著者の論考

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著者プロフィール

経済学者、京都大学大学院教授

「2011年 『大澤真幸THINKING「O」第9号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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