危機の思想

  • NTT出版
3.78
  • (4)
  • (1)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757142763

作品紹介・あらすじ

3.11日本国家のメルトダウン、それを誰が如何に喰い止めるのか。保守思想家9人の発言。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本の保守論客があの大震災をどう考えたか。保守思想のダイジェスト版とも言える本書。
    納得できるし、筋の通った意見が多いが、極論が非常に目立つ。

  • 9人の保守思想家が訴える、平成「カイカク」への反省の必要と震災復興に向けて日本人はどうあるべきか。。
    私は雑誌『表現者』の読者ではないので、この9人のうち西部邁・佐伯啓思・藤井聡・中野剛志・東谷暁の5人しか知らなかった。
    もうちょっと読書家なら9人全員知ってるのかな?
    実際読んでみて印象が良かったというか首肯するところが多かったのは佐伯啓思・柴山桂太・中島岳志・中野剛志だった。
    西部邁は文章が相変わらずで好きになれない。
    柴山・中島の両氏については今後その著作を読んでみようという気になった。
    現代日本社会のあり方に少しでも違和感を覚える人には是非読んでみてほしい一冊である。

  • チャンネル桜でお馴染みの方々の最近の言説が伺える本。市場に出してはいけないものがある、例えば、人身売買など。でも、労働者はその労働力を数値化され市場を動かす大きな歯車になってる。これは危うく人身売買に近いことなんだ、だからこそ労働者は制度で守らなくてははならないんだ。って話が妙に腑に落ちた。

  • 3.11以降日本の未来について保守思想化9人による提言をまとめた著。一口に保守といっても筆者らの現状と未来に対する見解は三者三様であり、とりわけ原発に関する意見はかなり分かれています。ですが、おしなべてTPPに断固反対の姿勢と、脱近代文明思想を否定し日本人の旧きよき思想を取り戻そうというスタンスには保守勢に特有の姿勢が感じられます。個人的にはところどころに粗雑な現状分析がある気がしました。保守・リベラル双方の意見を理解したうえでそれらを自分なりに咀嚼し、これからの日本のあり方を考えていくことが重要ではないかと思います。

  • ショック・ドクトリン

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

西部邁(にしべ・すすむ)
評論家。横浜国立大学助教授、東京大学教授、放送大学客員教授、鈴鹿国際大学客員教授、秀明大学学頭を歴任。雑誌「表現者」顧問。1983年『経済倫理学序説』で吉野作造賞、84年『気まぐれな戯れ』でサントリー学芸賞、92年評論活動により正論大賞、2010年『サンチョ・キホーテの旅』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。『ソシオ・エコノミクス』『大衆への反逆』『知性の構造』『友情』『ケインズ』など著書多数。

「2012年 『西部邁の経済思想入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西部邁の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×