モール化する都市と社会: 巨大商業施設論

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  • NTT出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757143180

作品紹介・あらすじ

現代のショッピングセンター・ショッピングモールにいたるまでの日本の「巨大商業施設」の歴史を、歴史社会学的記述として分析・記述すると同時に、ショッピングセンター・ショッピングモールに複数の視点からアプローチすることで、多角的に現代の社会、文化、都市について考察する。

感想・レビュー・書評

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  • 日本のショッピングモール(SM)についての複数の著者による社会学・都市論・建築論の論集。

    SMについての分析が進むうち、00年代以降、日本の商業施設全体がモール化していることが判明して興味深い。

    たしかにいまはどこもかしこもモール的な思想で空間が構成されている。どこにいっても無印良品がありユニクロがある光景、それはモール的な均一な多様性だ。

  • ・ショッピングセンターの発達には1970年の大阪万博の影響。
    ・70年代:直線型とオープン・モール+コミュニティ、80年代:ジグザグとエンクローズド・モール+カルチャー、90年代:リニューアルによる拡幅拡張+エンターテイメント、00年代:サーキット型とハイブリッド型+エコロジー
    ・多様に開かれた閉じた世界。外向けにはのっぺりした概観。内部には多種類の店舗があるが、入っているテナントはどのショッピングモールでも似通う。
    ・建築・運営など複数の面から、ショッピングモールとは消費のためにデザインされた空間なのだと実感する。環境管理型権力の事例。

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著者プロフィール

早稲田大学教育・総合科学学術院教授

「2018年 『社会が現れるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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