46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生

  • 137人登録
  • 4.30評価
    • (19)
    • (19)
    • (4)
    • (1)
    • (0)
  • 28レビュー
制作 : 池村 千秋 
  • エヌティティ出版 (2009年7月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757150607

46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 物心ついた頃から盲目だった人が、視力を取り戻せるかもしれない機会を与えられて、どう考え、どう行動したかを追った作品。原題は"Crashing Through - The extraordinary true story of the man who dared to see"というもので、"dare to"という辺りのニュアンスが邦題だと出てないのが少し不満だが、いずれにしても単純な感動話ではない辺りも考えさせられる。
    ノンフィクションであることは間違いないのだろうけど、人によって何のジャンルの本なのか見方が分かれそうで、それもまた面白そう。

  • わたしにこの本を薦めてくれた人は、200P頃からが面白いと言っていたが、わたしは300Pを越えたあたり、主人公が新たな困難に直面するところからに大いに勇気づけられ、また感動した。「ぶつかっても前に進め!」というメッセージにとても勇気づけられた。
    また、読んだ後は、文字通り自分の見ている世界が違うかたちであなたの前に顕然してくる。
    そして科学読み物としても秀逸。あなたの知的好奇心は確実に満たされる。

  • 46年見えなかったものが見えるようになった時、その人にとって世界はどのように映るのか。
    大変興味深い内容で、「見る」とは何か?を深く考えさせられました。

  • 購入。

    3歳で失明し、46歳で視力を取り戻した方の人生を物語のようにまとめている。

    この方のような事例が20件ほどしかないことに驚いた。眼そのものの正常さと、見たものを脳が認識できるかどうかは異なるのだということがとてもよく伝わってくる。
    ストーリーの前半部分は眼の見えない状態での生活が主に取り上げられており、少し退屈に感じる。後半で視力を取り戻せるかどうか、という話題に移ると俄然面白くなった。
    2匹のネズミを使った実験が印象に残った。ほぼ暗室で生活させ、光をあてるときは回転木馬のような装置に1匹は足を接地させ、もう1匹は足を接地させない。接地させた方が動くともう1匹も回転する。こうすると同じ視覚体験をさせられる。しばらくこのように生活させる。実験終了後、接地させない方は正しくものを認識できないようだったらしい。

    この方は眼が見えても見えなくても同じように色々なことにチャレンジして生きていたのだろうと思えるほど、周囲の人物も本人も活動的だった。転居の回数が多く、アメリカで暮らしている人はこれくらい引っ越すのかどうかが気になった。

  • [ 内容 ]
    マイク・メイはいつも体当たりで生きてきた。
    3歳で視力を失った後も、実業家として成功し、温かな家族に恵まれ、幸せな暮らしを送ってきた。
    そんなメイに、46歳のとき、驚くべきニュースがもたらされる。
    幹細胞移植という目の手術を受ければ、「視力を取り戻せるかもしれない」というのだ。
    しかし手術には、数々のリスクがともなう。
    命が脅かされるかもしれない。
    想像を絶する結果が待っているかもしれない。
    この手術を受けるべきなのか―。
    人間の視覚と脳のミステリーを見事に描き出した感動の実話。
    「見る」とはどういうことなのか、本当に「生きる」とはどういうことなのかを確かめようと決意した一人の男の半生がここにある。

    [ 目次 ]
    人生になんの不足もなかった
    子供時代
    成功の可能性は五分五分
    体当たりで生きてきた
    やめておくべき理由はたくさんある
    運命の出会い
    プラスの箱とマイナスの箱
    光が見える!
    息子のそばかす
    視力は、想像したよりずっとすごいものだった
    どうしてうまく見えないんだ?
    認識の重労働
    猫の脳とピカソの目
    「見る」ことの仕組みを科学する
    ニューロンは戻ってこない
    道はかならず開ける
    奇跡

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 46年目の光 / ロバート・カーソン(池村千秋 訳) / 2009.12.11(19/23)
     この本のきっかけ:日経日曜日の本の紹介の欄あり、興味持った。
     「見える」ということはどういうことか?と考えさせられた一冊。主人公は3歳に事故で失明するが、その後の医療技術の進歩で奇跡的にも49歳のときに見えるようになる。しかし、眼そのものを入れ替えても、視覚情報を受けてとる脳の側が一種の退化しており、物事を立体的に捉えたり、人の顔、表情が分からなかったり、と、完璧な回復には至らなかった。そして、滅多にない事例だが、盲目でその後見えるようになった多くの人は、欝になることが多いと。視覚情報の洪水を受け止めきれないのだろうという話。
     息子が日に日に成長している。興味深いのはいろいろあるが、視覚に関してだ。最初はぼーとしていたのに、こちらが笑顔を見せると、応えて、笑顔を見せてくれる。絵本の中の象(エルマー)を一生懸命につかもうとする。目の前においたおもちゃを手をのばして、取ろうとするが、届かなかったり、行き過ぎたりしたことがあった(今は距離感ばっちりだが)そう考えると、人も生まれつき、見えるという能力があるのでなく、成長の過程で「習得」していくものなのだと思った。
     脳での視覚情報の処理というのはそれほど厳密でなく、ぼんやりとしたイメージらしい。それを、人の表情を読み取ったり、距離感等経験によって身につけていく。だから、街中を歩いていても、視覚の洪水情報の中でも平気でいられるのだろう。
     「モノを見るという行為の多くの部分は予備知識と予想を土台にしている」という記述を読むと「物事は心で見ないと良く見えない。一番大切なことは目に見えない」(星の王子様)を彷彿させます。しかし"心で見る"が故に錯覚が生じる事実も実に興味深い。これって「モノを見る」ことに限らず、"認識する"こと全般についても言えることですね。(例:文章を読む≠文章を味わう/行間を読む...)
     見ることは像を網膜に写すだけ。それを物として認識するためには脳が複雑に働かねばならないことを初めて知りました
     気にかかったのが、この本のスタイル。ウザイ。アメリカ式ハッピーエンドと言う感じまではいかないが、それに近いものがある。挫折をしらないという感じ。

  • 三歳の時の事故で光を失ったマイク・メイ。しかし、持ち前の明るさと温かい家族に見守られて成長した。やがて実業家として成功、不満のない人生を過ごしていた。46歳になった時、見えるかもしれないという診断を受ける。しかし、彼は診察よりも、夫婦の時間を大切にしたいと考え、手術をためらう。そんな彼が、手術を受けようと決心し、きっかけを子どもたちに語る。その内容が心に響く。物事の捉え方ひとつで人生は変わるんだなあと実感した。今の自分を見つめ直すきっかけになる一冊。

  • 3歳の時に事故で失明し、中年になってから再び視力を取り戻したアメリカ人男性の半生を描くノンフィクション。
    あつおくんに昔薦められた本。
    この本のコンテンツとして最大のものは長期間目が見えなかった人が視力を取り戻した時に何が起こるか、ということ。
    科学?医学?生物学?としてもとても興味深かったし、主人公メイの人生に対する姿勢や、それがどの様に育まれたのか、という人物伝としてとても面白かった。

    まず、生物学?的な内容で印象的だったのは、「見ること」に必要な脳のニューロンがしかるべき成長期に使われない場合、他の目的に使われるように変化し、それがもう戻ることはないという話。
    ヒトがまだ進化における変化への対応力があればこそ、だなと。目的変更が幼少期のみだというのが大人になってしまった今となっては悲しくもある、、、。

    人物伝的には、彼は日本でいう乙武さんみたいなひとだなあと。
    好奇心でいっぱい。好奇心やチャレンジ精神に従って、いろいろ経験をしていく主人公を見守り続ける親のタフネス。
    好奇心ってブレイクスルーのために大事過ぎる。
    「見る」為に手術するのではなく、「見ることとはどういうことなのか」を「知る」ために手術した。というセリフが、主人公の心のありようを表している。
    目に関するドラマがあればこその書籍化だと思うけど、それがなくても、相当気合の入った人生を送ってる人だから、より面白かった。

    彼の奥さんと友達になりたい。

  • 長年お世話になっているプロジェクトパートナからプレゼントされた1冊。

    もう一生目が見えないとおもっていた男”メイ”が、ある手術をきっかけに視力を回復していく話。完全には視力が回復しないけれども、自分の努力で、その視力の精度をあげていくところや、副作用克服のための勇気に感動する。

    1.冒険する
    2.好奇心を大切にする
    3.転んだり、道に迷ったりすることを恐れない
    4.道は必ず開ける

    「他人任せで漠然と生きることは許しがたい罪」

    「充実した人生を送るためには、世界に丸ごとどっぷりつからなくてはいけない」

    「怖いと感じることを怖がってはだめ。怖いと感じているときは、そのことを自分でしっかりわかっていなくてはいけないの。」

    「大きな世界に押しつぶされそうに感じたときも先生みたいに自信をもって史実に振舞える人間でありたい」

    「ある人物がどういう人間かを決めるのは、その本人が自分をどういう人間だとおもっているかでもなければ、自分自身がある状況でどう振舞うと予想しているかでもない。実際にその場面でどういう行動をとるかなのだ。」

    「迷子になることをおそれなければ、世界はとてつもなく広大で魅力的な場所なのだ。道に迷うのが怖くないのかと友達に聞かれて、正直なところ怖いときもあるけれど、怖い思いをするだけの値打ちはあると思うと答えた。人生で最もすばらしい体験のいくつかは、どこへ行き着くのか確実にわかっていないときに経験するものなんじゃないのか。」

    「目が見える、見えないに関係なく、人間にとってもっとも理想的なのは、これと決めた分野で前へ突っ走り続けること。充実した人生を送れるだけでなく、その過程を通して自分を知ることができるようになる。」

    「未来があるということ、これまでの生涯を通してずっとそうだったように未来は何がおきても不思議ではないということ、道は必ず開けるということ。」

    「視覚が機能するためには、世界とのかかわりが欠かせない」

    「私は見るために手術を受けたわけではないのです。見るとはどういうことかを知るために手術を受けたのです」

  • 目が見えるようになるための手術を受けるにあたって、人並みはずれた冒険心を持つ主人公でも、リスクのことを考えて手術を受けるかどうかとても悩んでいたのが印象的だった。
    持ち前の冒険心と頭脳で、目が見えるようになってから、目が見えるという状態を使いこなそうとがんばるところがよかった。あきらめないで工夫して努力を続ければ、いい事が起きることもあるということです。

全28件中 1 - 10件を表示

ロバート・カーソンの作品

46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生を本棚に「積読」で登録しているひと

46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生の作品紹介

マイク・メイはいつも体当たりで生きてきた。3歳で視力を失った後も、実業家として成功し、温かな家族に恵まれ、幸せな暮らしを送ってきた。そんなメイに、46歳のとき、驚くべきニュースがもたらされる。幹細胞移植という目の手術を受ければ、「視力を取り戻せるかもしれない」というのだ。しかし手術には、数々のリスクがともなう。命が脅かされるかもしれない。想像を絶する結果が待っているかもしれない。この手術を受けるべきなのか-。人間の視覚と脳のミステリーを見事に描き出した感動の実話。「見る」とはどういうことなのか、本当に「生きる」とはどういうことなのかを確かめようと決意した一人の男の半生がここにある。

ツイートする