人間は料理をする・上: 火と水

  • NTT出版
4.11
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本棚登録 : 621
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757160583

作品紹介・あらすじ

料理は人類最大の発明である。人類は料理のおかげで高度な文明を築けた。しかし今、加工食品を買い、料理をしない人が増えている。これは人類に重大な影響をもたらすのではないか?
この問題を考えるため、フードジャーナリストである著者が、料理修業に旅立つ。愉快な料理修業を通じた多くの気づき、ユニークな料理人たちとの出会い、そして深い教養に裏打ちされた文明論が満載。料理という世界の奥深さを知ることができる(巻末にレシピも掲載)。

感想・レビュー・書評

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  • フェミニズムと料理のところは納得はいかないけど面白かった。バーベキュー食べたい。日本にもどっかあるのかな。

  • 【上巻】火:焼くこと、水:煮ることがテーマである。
    人間と動物の違いとは何か。人間は火をつかって調理をする。アメリカ人の本式のバーベキューは豚を丸焼きにすることである。調理する者と食べる者、南部の人種差別、本物のバーキューのこだわり。炭やガスを使って焼くのは邪道?
    ここで筆者が体験するバーベキューサンドイッチだが、「バーベキュー サンドイッチ」で画像ググってもそれらしいのは殆どでてこないので“bbq sandwich”で見てみる。本を読んでいればある程度想定はしていたが、日本人の美意識とはかけはなれた肉の切れ端がはみでたおどろおどろしいものを目にすることだろう。しかしこの肉の破片の中にも味付けへのこだわりがある。料理というとヨーロッパの食文化、というようなものを期待されては困る。そもそも肉を焼くということは神への捧げ物であり、共に食べるというのはコミュニティの団結へと繋がる行為であった。それが後半の、鍋で煮る料理、同じ鍋の料理を囲むという生活に繋がるのである。(下巻に続く)

    いい本なのだが、翻訳を上下巻買うと5,000円以上もする。原書で読めれば半額以下、キンドルならさらに安く…。

  • 料理を文化人類学的に切る…超好みな本だった。面白かった!!ノースカロライナに二週間出張したのにBBQを食べなかったのは一生の不覚だった。

  • 火の章まで、積読

  • 料理をしなくなった人間は、料理をする必要性の無くなった人間は、どうなってゆくのか。それは、…
    実際、この著者のように、敢えて、料理にチャレンジしないと。その料理するということの価値に気づかないようになっている。僕も、もう少し料理をやってみようと思いました。

  •  料理に関する様々なことがらを4つの章に分けて解説しているが、この上巻では「火」と「水」についてとりあげている。「火」の章ではバーベキューというものについて深く掘り下げていて、それにひだわったお店の紹介やその歴史、そして筆者が実際に本格的なバーベキューに挑戦したことが書かれている。「水」の章では煮込み料理についてが書かれていて、そもそも鍋というものが登場してから様々なものを煮込むことができるようになったので人間は進歩を遂げることができた、ということが書かれている。料理に関する様々なことをいろな方面から掘り下げていて面白く、料理に対する姿勢もちょっとかわりそう。

  • 昔から、料理は化学・生物・物理・数学・芸術・政治・宗教等々、あらゆるジャンルに関わるテーマだと思っていた自分にとって、とても共感できる内容でした。
    アメリカ人らしい言い回しが随所にあり、読みやすくもあります。

  • 【所蔵館】
    羽曳野図書センター

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000940422

  • 人が行う「料理」を巡る歴史と哲学の話(かな?)。
    ちょうど料理に興味・関心が出てきたところだったが、レシピ本やグルメ本、ライフスタイルブックではなく、このような本に会えたことは幸いだったと思う。

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著者プロフィール

作家、ジャーナリスト、活動家。ハーヴァード大学英語学部でライティング、カリフォルニア大学バークレー校大学院でジャーナリズムを教える。
著書に、国際的にベストセラーになった『雑食動物のジレンマ』(東洋経済新報社)、『人間は料理をする』(NTT出版)、『欲望の植物誌』(八坂書房)、『幻覚剤は役に立つのか』(亜紀書房)など。『人間は料理をする』『幻覚剤は役に立つのか』はNetflixのドキュメンタリー番組となり好評を博す。
人類学、哲学、文化論、医学、自然誌など多角的な視点を取り入れ、みずからの体験を盛り込みながら植物、食、自然について重層的に論じる。 2010年、「タイム」誌の「世界で最も影響力を持つ100人」に選出。受賞歴多数。

「2023年 『意識をゆさぶる植物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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