ジャズ・ヒップホップ・マイルス (NTT出版ライブラリーレゾナント)

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著者 : 中山康樹
  • エヌティティ出版 (2011年9月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757170445

ジャズ・ヒップホップ・マイルス (NTT出版ライブラリーレゾナント)の感想・レビュー・書評

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  • マイルス・デイビスを入口として、ジャズならずアメリカ黒人音楽の通史としては、さらっと読めるとてもためになる本である。
    ただ、おそらく著者の主張である「ヒップホップのルーツはジャズ、それもマイルス」というほどには論拠は薄く、また、著者もそれほどこの点を証明することに意を砕いていないようにも思える。
    個人的にもジャズがヒップホップと何かしら関係があることは間違いないと思うけれど、それが楽理のレベルなのか、白人社会への反抗手段という一種の社会学的なレベルなのか、ファッションだけなのか、よく分からない。
    ジャズは今既にスノッブな趣味となり、危険な香りが全くなくなった。それ自体は別に問題でもなんでもないが、黒人による音楽はいつも白人に吸収されてしまって、白人の体制を破壊するよりむしろ、一部の白人に利する結果となっているのは皮肉だ。

    でも、もうすでに反抗の音楽も、絵画も、文学もないじゃないか。

  • 中山康樹氏の本はエンターテイメント性と学術論文的なところとが混ざっているが,この本は後者の要素に振り切れた内容.

    ビバップからヒップホップへのつながりの是非はともかく,ここに絡んでくる音楽の聴き方が変わり,新たな楽しみ方を見つけられる,そんな本.

    この本を読んで,そこから自分なりの“地図”を作っていくのが楽しいのでは,と思う.例えばエリントンはこの流れに全く関係なかったのか,とか,ジョージクリントンとは何なんだろう,とか.あとミンガスはまたちゃんと聴き直したくなった.

  • 中山康樹は「音楽評論家」ではない。俯瞰的に音楽の流れをとらえることができるのは、様々な音楽を知っているからこそだが、本人の持ち味は「随筆」に近い気がする。<br />今回のように歴史の流れの中におけるそれぞれの音楽の役割・移り変わりを論じるのは氏の得意とするところではあるが、論理や検証で攻めるのではなく、「全体の印象を提示するのであとは誰かが引き継いで検証してね」、というスタンス。年表がついていればもっとわかりやすいだろう、と思ったが、そもそもそれが目的ではないのだろう。<br />新しい視点を提示することが命題とすれば、それは成功しているように思える。「ジャズとヒップホップ」、ではなく、「ジャズ=ヒップホップ」という視点。<br />Miles Davisの『On the Corner』に対する評価がこれまでと少し変わったようにも思う。

  • ビバップとヒップホップを繋げる、そしてその過程にはマイルスがいたということを、半ば強引ながらも実証的に示していく。マイルスについては既に多くの言説が存在するので、このくらい無理矢理でもそれはそれとして価値があるように思う。

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