- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757217645
作品紹介・あらすじ
27世紀のサンフランシスコに展開するハードボイルド・アクション。元特命外交部隊コマンダー、タケシ・コヴァッチは、罠の渦中へ身を投じ、資産家バンクロフトが殺害された謎を解明していく。フィリップ・K・ディック賞受賞、生と死の深淵に挑戦したフューチャー・ノワールの最高峰。
感想・レビュー・書評
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元上官・カワハラの妨害工作を掻い潜り、大富豪と高級娼館の関連性を突き止めたコヴァッチは大勝負に打って出る―。SFという皮を被ってはいるが、物語のプロットは(良くも悪くも)古典的ハードボイルドミステリーのそれであり、タフで感傷的な探偵役という主人公の人物造形にもそのオマージュが感じられる。人間が学習する生き物だからこそ、不老不死は酔狂者の戯れに過ぎないというのは皮肉的。持てる設定を一気に詰め込んだ印象は否めないが、アクション・ガジェット・ラブロマンスの三拍子が揃ったエンタメ大作であり、映像化も大いに頷ける。
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フィリップKディックの世界感に似たサイバーSF。
主人公が日本人らしき名前と、全体的な、けだるさ感がかなり気持ちいい。
文庫の表紙に惹かれて購入する。 -
ギャビン・ライアルのような上品さがあったら★5つ
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2024/03/02
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この表紙、野暮ったいよね、と思うのは私だけ?
じっくり読むというより、ハードボイルド系頭脳派アクションもの(そんなものあるのか)としてするする読んでいました。そのせいで人物名と関係が理解不足になってしまった…
設定はいいし、事件のカギと交錯し具合もいいのですが、なんかこの分量になるほどのストーリーでもない気がする。 技術の進歩で肉体を自由に着脱できる世界で、でも取っ替え引っ替えこだわりもなくなるほど自由な魂もとい精神だけにはなりきれない世界、SF初心者として、読んでおいて悔いはなかったです。 -
この世界に入り込むのは大変。やっと面白くなってきたけど、続きを読むかどうか‥ちょっと考えたい。もう一度読み返すのも良いかも。うーむ、難しい。
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エンヴォイみたいになりたいな。
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下巻は上巻より読むのがキツい。つまらない。何度投げ出したくなったことか。どんどん展開がご都合主義になっていく。
ラスボスがあれで事件の全容があれって……
これが“SF近未来エンタメ小説のいま”なんだろうか?
解説によると「群を抜く人物造形」とあるけど、私にはまったくそう思えなかった。
続編も読むつもりだったけどこりゃムリ。 -
以前よりSFを読むことが多くなった。
SFって現在から未来を見越すジャンルやで、現代の課題がどう解決されとるのかっていうのがおもしろい。逆に現代の課題が浮き彫りになることもあるし。
この本に関して言えばずーっと前から気になっとった。ようやく読めたわけやけど、なるほど、こういう時代設定だからこその事件と解決。
SFハードボイルドミステリーやな。