- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757218352
作品紹介・あらすじ
西欧文明の源泉を知る大人の教科書。映画、コンピューターゲーム、アニメ…。多くのストーリーの原型として生き続ける、ギリシア神話の魅力を徹底紹介。名画でたどるギリシア神話。
感想・レビュー・書評
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流れがつかみにくい本でした。
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ギリシア神話で有名なエピソードや神、英雄の関係性などを広く浅く取り扱っていた。
神々の系図や当時のギリシア世界の地図が掲載されていることもあり、大まかにギリシア神話の構成や世界の捉え方、神の関係性などは追いかけやすかった。
この分量だとどうしても簡素な説明になってしまうのもあり、登場人物が多いことも相まってあんまり頭の中で整理しきれなかったところはあるものの、入門として一冊目に読むのに良さそう -
友人が読んでお勧めしてきたもの。挿絵がとにかくホモ
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ギリシア神話がはじめての人、
僕のような人でも、わかりやすく
ギリシア神話を理解できるような一冊。
イラストが全見開きページの左側にあって、
なかなかいい具合。
とりあえず、ギリシア神話に対する率直な感想は、
神々の王になったゼウスの浮気ぶりが
ひどすぎる(笑)。
どんだけ不倫しとるんだあんたは、っていう。
で、正妻のヘラはその浮気相手の女性やら女神やらに
嫉妬の炎を燃やして、苛酷な目に遭わせたりしている。
皮肉なことに、というか、正妻ヘラとの間の子どもは
あんまり出来がよくなくて、
ゼウスの浮気相手との子どものほうが神々として
名を残している。
元はギリシア神話は紀元前15世紀(!)から紀元前
8世紀ごろにかけて口承で伝わったものが、
ホメロス、ヘシオドスらによって叙事詩のかたちで
これも口承ではあるが、まとまったかたちになったのだという。
つまるところ、その長きにわたる間の人と人の関係、
集団、あるいは自然、というところから生まれた「想像の物語」の
数々の中で、口承の審判(伝える価値のあるものが残る)を経て
まとまってきたものがギリシア神話ということになるのだろうか。
多くの人々の「語りのキャッチボール」として、
ギリシア神話はきっと、その時代の人々をワクワクさせたり、
ロマンチックな気分にさせたりしていたのだろう、と思うと、
人間が物語を創ったり、伝承したりする精神は、当たり前ではあるが、
何も変わってはいないということがわかり、感慨深い。
狩猟採集社会は平等で、小集団で暮らしていたものが、
農耕社会になると、労働が組織的になり、権力構造が生まれた、とよく
言われたりするが、
紀元前15世紀とか、その頃にはギリシアや周辺地域でも農耕は
一般化していただろうから、社会に権力構造があったことには疑いないだろう。
王がいて、きっと浮気ばかりしていたに違いない(笑)。
神話のキャラやその能力は想像の産物かもしれないが、そもそも人の創造行為が
組み合わせ的なものである以上、神話の原型が実社会のどこかにあったと
考えるのが妥当であろう。
神話を知ることは、人間の歴史、あるいは人間とはどういうものかを知ることに
非常に繋がってくると思った次第である。 -
ギリシア神話の人物相関をさっくり知るにはとてもいい。
イラストが、絶対昔好きだったオリジナルBL漫画サイトの人で、気になって仕方ないけど、美しい。 -
西洋文明の源泉を知る大人の教科書:面白くてよくわかる!~1:ゼウスと神々の顔ぶれ2:この世界の始まり3:ゼウスが造った多くの神々4:女神たちの愛と憎しみ5:美しき男神のドラマ6:人間はこうして始まった7:英雄たちの戦いの時代~すぐ読めるが,すぐ解るとは言い難い。死なざる身であるから暇に飽かして恋したり,争ったりするんだよね。面白かったのは,金の人,銀の人,青銅の人,そして鉄の人