- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757220195
感想・レビュー・書評
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映画がとても良かったので原作が気になり、調べてみると訳者が金原瑞人氏であるとわかって、これはもう買わない理由がなかった。
部分部分で映画とは異なるところも少しあったが、概ね映画で見た通りで、ジョルジュ・メリエスがかつて観客に夢を与えたように、この本も映画も、ものづくりとしてのエンターテイメント精神に溢れている。
イラストが多数挿入されていてまるで絵本のようでもあり、また一枚一枚のページを黒い線が縁取っているところやラストに向かう数枚のページは、ジョルジュ・メリエスへのオマージュとしての映画的表現を多分に感じる。装丁が素敵なのも良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画が気になって読んだけど、大量のイラストにビックリ。でも文章と相乗効果が出ていて、イメージの広がりとストーリーの緊張感がすごく感じられる本だったー。厚さはあるけど、短い話なので、すぐ読めます。
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絵本です。映画を先に見た方は、是非おすすめしたい一冊。
映画では「ヒューゴは何も発明していない」と、突っ込みを入れている方が多いようですが、この原作の中では「不思議な発明」が何なのかが明かされています。
blog上での感想はこちらに記述。
http://fade-in.air-nifty.com/radio_and_pc/2012/03/post-0996.html -
棚でものすごく目立っていたので気になって手にとってそのままレジへ。
絵本の賞をとった作品らしく、ページをめくると鉛筆描きのような
挿絵がいっぱいあって、これは読み応えがありそうだと思っています。
ちょっと意味がわからない部分もありましたが
期待以上の1冊でした。
映画を観るかどうかはわかりませんが、
この本は改めて開くことになりそうです。 -
絵本のような小説。独特な世界観で見た後なんとも言えない落ち着いた気分になれます。映画も見てみたい。
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よくある海外発児童向け物語なのかなとか思っていました。
すみませんものすごく面白かったです。
素晴らしい挿絵と文章が一緒になって物語を紡いでいます。
一枚一枚、絵がこれでもかというくらい物語を語っていて、
つい深読みしすぎてしまうような場面もあります。
もちろん絵と同様に内容も素敵。これは文庫版でなくて、単行本とか
大きいサイズで見たいなぁと思いました。
映画にもなるようで、この世界観がどう映画で表現されるのかとても楽しみです。
ただ、ずっと視覚に訴える映画だけでなく、
是非文字と絵で楽しませる原作も一緒に楽しみたい作品です。 -
「はじめに」のあと月のアップの絵ではじまる。引いてその下に街→通り→建物→その中…とカメラワークのようにページは進む。
文章とそれを表した挿絵が同時進行するのではなく、言葉と絵が交互にバトンタッチするようにして物語がくりひろげられてゆく。
盗み。老人。ノート。女の子。鍵。
こうして書きだしただけで、小さくワクワクしそうななるのだが。
ざらりとした黄色い表紙に黒い紙で作られた文庫本。
紙の味わい、いいよね。 -
美しい絵本。
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この少し前にたまたま『ヒューゴの不思議な発明』という映画を見ていて、似てるなぁと思ったら、原作でした!映画もよかったけど、原作には原作ならではの面白さがあってよかった。個人的には原作の方が好きかな。