- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757220812
作品紹介・あらすじ
ブッダが説いた、生きる目的を知るための三つの智恵。
感想・レビュー・書評
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ブッダの教え、無常観、因果律、自利利他の3つの智慧を通じて、死について考えることによって、自らの生や、死への恐れや不安に苦しんでいる目の前の人にどうかかわるのかに答えるための自分にとっての死生観をはぐくんでくれる。
ブッダの智慧だから正しいというよりも、このような考え方でよりしなやかに生きることができるのだと思う。絶対的な正解ではなく、すぐれた方便と受け止めた。
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死生学には、生きることと死ぬことを考える哲学のようなイメージを持っていた。また死と向き合うこともなく漫然と生きていたのが正直なところでもある。しかし、不惑の年齢になる年齢になるときでもあったせいか、今年はふとした拍子に死というものを意識することが何回かあった。本書にはブッダの言葉だけでなく、キューブラー・ロス。フランクルやパスカルなど、様々な人々の言説を引きながら、「死」を通して今を生きるための知恵が説かれている。無常、四苦八苦の具体的な意味を、今一度この機会に確認していくとよいかもしれない。
今後は、少し長いスパンで「死ニ方用意」をしていきたい。
スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での卒業式スピーチ
https://sites.google.com/site/himazu/steve-jobs-speech
アルフォンス・デーケン
http://www.saturn.dti.ne.jp/chabin/A.Deeken.html
因縁果の道理
http://buddhism.ifdef.jp/inga/innnennga.html -
読書時間3時間(読書日数 9日)
「ブッダの死生学」を医療関係者数名と、その方たちとの経験を通じて「死ぬことを考えることとは何か」ということを会話形式でまとめている本。
「死ぬこと」を考えることは何かとタブーとされているが、いずれ訪れる「死」というものに向き合うことが必要であると筆者は言う。
「過去の因を知らんと欲すれば、現在の果を見よ。未来の果を知らんと欲すれば、現在の因を見よ」
という言葉で始まるのだが、基本的に三世で考えていく。「今だけ」ではないといえことである。
そのためにどうやって生きていくのか。
それも大事だが「人間に生まれてきて良かった」と思う必要がある。
人として生まれる確率は相当に低いということ。前世が良かったから今こうやって存在している。だからこそ「生まれてきた意味」を見つめてしっかりと生きていかなくてはならない。
本書は、何回も読まないといけない本の一つになりそうだ。 -
間もなく死を迎える人に、どんな言葉をかけてあげられるでしょうか?
病のため、ベッドで寝たきり、あと1か月で命が亡くなってしまうとわかっている家族や友人に「いいことあるよ!元気だして!元気になったらまた○○をしようね!○○に行こうね!」
と心から声をかけられるでしょうか?
亡くなる間際まで、隣にいて寄り添うことはできても、なんと言葉をかけてあげたらよいか、なんとか笑顔を届けて、せめて一緒に居られる時間は暗い気持ちから引き離してあげたいとは思っても、その人を心から笑顔にさせてあげることはできるのでしょうか?
死を目の前にすると、大部分の諦めの上での、上辺の笑顔になってしまいそうです。
本当に心から今の「あなたにも生きる目的があるんだよ」「生きるということは素晴らしいんだよ」と言ってあげられるでしょうか?
あと、数か月の命に生きる意味があると言ってあげられるでしょうか・・・
この本を読み、その疑問が晴れました。
あと数か月の命、あと1ヶ月の命とわかっても生きる目的があるよ
生きているすごい意味があるんだよと、諦めではなく、心から伝えることができます。
例え、病気で手足が動かなくなっても、怪我で手足を切断したとしても、大やけどで全身がひどいケロイド状態になったとしても、寝たきりで食べることも自分一人ではできない身になっても、そんな人にも、心の底から、生きる意味はあるんだよ!と断言できるようになります。
自分が人間に生まれてこられたという命の大切さに気付かされます。
私も父の最後の時に、諦めではなく、上辺ではなく、体が動けなくても
自分のやりたいことができなくなっても、人間には生きる目的があるんだよ、生きているすごい意味があるんだよと心の底から話すことができました。
上辺じゃなくて本当に最後の最後まで寄り添うことができました。
この本と、この講座に出会うことができて本当に幸せです。
■死生学.com■
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