あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ

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著者 : 菊地成孔
  • アスペクト (2013年5月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757221260

あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だの感想・レビュー・書評

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  • ディケイト、ハーフディケイト説から95年インターネット以前を佐山、前田。以後を武蔵に例え彼はパソコンを持っていないタイプと称したのは見事。永遠の命と引き換えに全てを捨てた男と言うのも物凄く分かる。勿論全面的に支持できるかと言われたらNOだけど有吉曰く「面倒臭い文章書いてる人」と称され格闘技界の論客としては異質で異彩を放つ

  • 2014/1/31購入
    2014/6/25読了

  • プロ格闘技とはいったいどのように定義されるべきものであろうか
    たとえばそれは
    「高度な技術体系によって構造化されたケンカ」かもしれないし
    あるいは
    「脚本を放棄し、アドリブのみで進行するプロレス」かもしれない
    どちらにもとれるような気がする

    どちらにもとれるという立場において
    格闘家は構造主義者であると同時に実存主義者でもある
    ということが言えるだろう
    UFCの試合をときおり見るにつけ
    僕は構造以外の何も見出せずにいるのだけど
    しかしスポーツとしてはそういう在り方こそ絶対的に正しいとも思う
    いま現在、それがいまいち日本に定着してないのは
    やはり日本人の国民性に合わないからで
    結局のところ、みんな格闘技には大相撲的なものを求めているわけだ
    つまり、半ガチ半ヤオ的なものを
    それはたとえば、大相撲に八百長があるとかそういう決めつけではなくて
    いうなれば、観客を含めての「和の精神」の実践みたいなものだ
    構造と実存の折衷とはつまりそういうことである、と思う

    いわゆるゼロ年代というやつは
    そういう伝統的なものが目に見える形でグダグダになっていった時代
    だったかもしれない
    要はみんながより強い刺激を求めたために
    旧来的なものがどんどん飽きられていったということなんだけど
    その結果生じたのが「秋山ヌルヌル事件」「青木腕折り事件」といった
    一種の反逆行為であり
    「亀田三兄弟」というジャンクの誕生であり
    「三沢光晴の死」であった

    それを防ぐ手段がどうとか
    別にそういうことを今さら言いたいわけじゃない
    昔の状態に戻ることもおそらくはないだろう
    ただ今は、なにもかも皆なつかしい・・・この本を読んでそう思ったわけです

  • 格闘技にはまったく疎いのだけども、それでもそこで語られている話がピンポイントでもわからなくても伝わってくるものや、ある種のメタファー的に機能していること。

    リアルタイムの出来事ではなく数年前のインタビューだということも知らなくても読めるということかもしれないし、格闘技やマットの世界で起きていた事はもちろん動き続けているこの世界の様々な事と嫌でも地続きある。
    人間と言うのは厄介な生き物でしかも団体とかなったりしてくると愛憎劇っつうか人間と言うのは愛しているよと笑顔で相手の頬を引っぱたくことのできるものだからさらに事態は困惑するし、当事者なら笑えない事は他者にとってはそれなりに面白い話題だったりする。

    なんだか菊地成孔という人物の不可思議な魅力はそのものの見方とクレバーさによる補填と見通し、まるで私小説なのに自らの存在をクリアに出来事を語るかの如くで、それは面白いのは仕方ない。

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あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だの作品紹介

今となっては「思い出すのもウンザリ」するほど豊かだった、05年から10年までに渡り、菊地成孔が『kamipro』に実質上の連載としてほぼ毎号、休刊まで行っていた伝説のインタビューを落としなしの完全パッケージ。PRIDE、ハッスル、DSE帝国、谷川黒魔術、桜庭救済論、秋山バッシングへの反対論陣、果てやツイッター論まで、連載中は格闘技ファンから無視し続けられた予言に次ぐ予言。しかしそれは後年、一切何の役にも立たなかった事が一読で解る異形のインタビュー集。<br>

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