お金に頼らずかしこく生きる 買わない習慣 (アスペクト文庫 C 1-3)

著者 :
  • アスペクト
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757221871

作品紹介・あらすじ

節約しようと思うのに挫折してしまう。または、がんばってやりくりしてみても暮らしがぜんぜん楽にならない…そんなあなたに本当に必要なのは、節約よりも、お金に頼らずに生き抜く力と技術。アイデアや工夫があれば、お金をかけなくても豊かで気持ちのよい毎日を過ごすことができ、将来への不安も軽くなります。お金との新しい付き合い方を提案するエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • つい先日、よんどころない事情により家族で10日間のお家生活でまさに『買わない暮らし』をして「やれば出来るじゃん〜」なんて思っていたのに外に出られるようになるとすぐに買わなくてもいいものをちまちま買い物してしまう…。
    私がしたい生活はまさにこれ!本当に欲しいもの、素敵なものだけを買い、つまらないものは買わない。買わなくても豊かに暮らせるように自分で作り出せる人になる。

     『お金で買う癒しは、即効性はあるが、効き目がきれたらまた同じものをかわなければならない高価な薬のようなもの』まったくその通り、いつも頭の隅にこの言葉留めておこう。

  • 隣県の日帰り温泉に家族を降ろした後
    温泉街の場末にあると図書館に
    ゲオで借りた漫画『推しの子』を
    4冊持ち込んで読んだ。
    「閲覧席」とあったので一応
    良さそうな在書も併読した。
    それが本書。なかなか面白くてノートに
    抜粋がいっぱいになった。
    途中漫画はダメと言われ本書に集中した。

    現在最も自分にしっくりくる本は
    ①『日本の仙人たち』(大星光史)
    ②『しない生き方』(秋山佳胤)
    ③『行ってはいけない外食』(南清隆)
    本書はこの3冊に並ぶ。
    「買わないこと」の積極的な意味や
    その具体的な方法、工夫。
    思想的な裏付け。常識的発想の転換が面白い。
    「経済を回す」ためにお金を使うと偽善的自虐的
    に自己正当化する愚を
    「使うために使う」ことは良くないと説明。
    画期的だった。
    今ならさながら「SDGsでない」と言えようか。
    「買わないことによって、今まで外に
    投げていたことを自分の中に取り戻すと
    世界が輝き出す」(P197)
    と「買わないこと」が人生観世界観に
    つながる時点で「座右の書」といえる。

    P8
    のんびり暮らしながら
    お金を使わなくて済む方法は
    「買わなければいい」

    P9
    「買わない」って、単なる「ケチ」じゃなくて
    もっと積極的な何か

    P37
    「買わない」は「節約」よりさらに
    お金がかからない

    P37
    「買わない」だけでいいので、
    あれこれ悩まなくて済み、シンプル。
    すぐ始められる。

    P37
    「忙しいから買っている」のか
    「買っているから忙しい」のか

    P39
    モノは必ず処理や手間がかかる

    P40
    モノひとつを受け入れることは
    それに付随する手間も同時に引き受けること

    P40
    フランスの人は「貧乏」とは言わず
    「今、お金がない」という

    P41
    貧乏は「属性」ではなく
    「状態」に過ぎない

    P42
    買わなくても平気ということは
    お金がなくても平気、ということ

    P64
    郊外型メガモールは、天下の回り物であるお金の、
    精巧な回収装置

    P64
    買わないようにしているお店の共通点は
    「人がいないこと」

    P92
    自分の食べるものが全部他人まかせというのは
    実の大きなストレス

    P130
    図書館こそ、人類が考え出したシステムの中で、
    最良のもの

    P162
    (ハンバーガー肉に「ネコ」「ミミズ」
    という都市伝説は)工業化され複雑になり、
    自分たちの見えないところで作られるようになった
    加工食品への、皆が抱く無意識の不安の表現

    P163
    なるべくお金をかけずに質の高い食生活を
    送るためには「封を切ってすぐ食べられるもの」
    を買わないこと。

    P180
    買う予定のもの以外買わない

    P180
    食器は、割れた時に補充のために買う

    P195
    「買わないこと」は「取り戻す」こと。
    (「お金を払って何かを買う」とは
    「他人にやらせること」)

  • 『つまらないモノを買わない暮らし』を過ごすための心構えが書かれた一冊。
    よく考えて、無駄を省いた生活はかえって心豊からしいです♪
    自分はコンビニなどでの無駄遣いが多いタイプらしいので、読み終わった今、取りあえず好物のファミチキを我慢するべく、ファミマをスルーしました(笑)

  • 買わない習慣、と題に出ているにも関わらず買ってしまった・・・。
    出だしから私の中で間違ってる感満載なのである。

    私は割と最近は倹約家でポンポコ物をあまり買わなくなってきた。
    というか、持たない暮らしを心がけている。
    それはインドでの3ヶ月ちょっとの何も無くツライ生活のおかげである。
    人間、物が無くても電気がなくてもバスタブ(&自動的に出る湯)がなくても何とか生きていけると知ったからだ。
    車、テレビ、電子レンジなどを処分しても普通に生きていけるわけで。
    モノには頼らなくなったはいいが、日々何かは買っている。たまに買わない日もあるが。

    現在、実家住まいなので、母と買い物によく出かけるのであるが、そこで目の当たりにする人の買い物の仕方(ていうてもオカンしかおらんけど)に引いてしまうことが多々あり、自分もそうだったのかもしれないと反省しながら「あまり買わない、使わない」を実践しながら日々過ごしていた矢先に出会ったのがこの本だった。
    母と出かけるとつい要らないものを買ってしまうので、今は必要以外、買い物には出かけないことにしている。
    冷蔵庫の中にあるもの、ストックなどをいかにうまく使うか。
    なんとかやっていけるもんだ。

    この本は目からウロコというか、やっぱり使わないに越したことないな、と。
    でも、使うのは好きなので、しょうもないもんや要らんもんには使わずに要るもんに使いたい。
    ケチりだすとちまちまするので頭痛くなるし、我慢しなくてはならない。だったらもうハナから買わない。
    それですよ、それ。
    ケチケチしなくていいもの。

    この本でも言っているが「安物買いの銭失い」はやめようということである。

    『買わない1週間チャレンジレポート』と題し、本中で数名の方が1週間ゼロ円生活をやっているのだが人の諸費行動(買ってないけど)を見ながら自分自身を客観視できる。
    そして買わない1週間、周りの人々に助けられていることを知っていく。
    それを見て人は一人で生きているのではないのだなと諭されたような気持ちになる。

    金持ちがなんでセコイのか、この本を読むとよくわかる。

    さらなる自分のストッパーとしてこの本を倹約の聖書として崇めたいと思う。(笑)

  • お金の使い方を改めて考え直せた。

    節約、我慢、と思い過ぎると辛いけど、買わないことを楽しめるような工夫がたくさん書かれている。

    自分が如何に無自覚にお金を使ってきたか思い知ってかなりショックだった。

    ただ目から鱗のような内容は特になく、この先何度も繰り返し読む本ではないと思ったので★2つ。

  • 図書館で見つけた本

    「無駄遣いをしない」とか「ミニマリスト」とかは耳慣れた言葉だけどそもそも「買わない」を意識するのは効果的だと思った。

    買わないをすることができることがどれだけあるかなと、これから意識してみたいと思った。

  • 無駄遣いをしているつもりはなくても、何かと理由をつけて安いものを買ってしまう癖が抜けなかったのですが、この本を読んで習慣を変える努力を始めました。
    「自然を消費するものではなく、共に生きるものとして捉える」という表現が一番衝撃で、ウォーキングを始めました。ウォーキングを始めると野草、鳥、時間帯によって変わる空気など様々な変化を感じられて、消費をすることで発散していたストレスが無くなるような気がします。
    この本は癒されます。何度でも読み返したいです。

  • 買わずに生活してみよう。

    代用してみたり、別の手段をとってみたり、で
    買わずに生きていける習慣を、ですが
    買いに行くのが面倒な人は、これができるのでは?

    ここにお金を使わなければいいのでは? ですが
    時間を購入してる、と思えば、その人にとっては
    普通の出費になるわけですし。
    それが必要な出費かどうか、が大事なのだと思います。
    とはいえ、自覚は必要です。

  • モニターの3人が、1週間買い物をしないで過ごすというのが印象的。

  • 買わない習慣。
    そう聞くと、節約生活を思い浮かべる。
    この本に書かれていることはそうではない。
    本当に必要なものを買うために、(必要のないものを)買わない習慣をつけること。
    小さい無駄な買い物をたくさんして、お金がないないと言っていては本当の意味で豊かな暮らしができない!
    私、結構無駄遣いしていたなぁーと反省させられる一冊でした。
    逆にできてる!続けよう!と思わせてくれることもありました。
    これからも目指せミニマリスト!

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著者プロフィール

1965年生まれ。出版社勤務を経てフリーランスに。シンプルライフをテーマに幅広い分野で執筆を行ない、ロングセラーとなる著書を数多く刊行。著書に『持たない暮らし』『買わない習慣』(アスペクト)など多数。

「2014年 『シンプル生活手帳2015』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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