命を救った道具たち

著者 :
  • アスペクト
3.37
  • (6)
  • (12)
  • (19)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 179
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757222076

作品紹介・あらすじ

ロシアのアムール河で突然、乗っていた船が壊れた。その時、わたしがバックパックの中から取り出したものとは――。ロビンソン・クルーソーの家を発見した探検家・高橋大輔が命を保つために使い続けてきた道具たちと探検世界を語りつくす。<br>

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 刺激的な本に出会った〜

    たくさんの道具の写真やその思い出を読んでいくうちに私も髙橋さんと一緒に旅をしている気持ちになりました。

    道具には思い出がありその人物の想い出も一緒についてくる…目にみえない想いに道具も使い古されるけど味わいがでてくる!

    私も読み終わり自分の仕事道具に目を向けたくなりました。一緒に日々闘ってきた道具にスポットライトをあびせ記録してみたくなりました。仕事にたいしてワクワク感と大切にする気持ちがわいてきたな〜

    ぜひ〜

  • 探検家である著者が、世界各地を回る中で、窮地を救ってくれた道具への思いとこだわり、探検の思い出をそれらの道具を紹介しつつ綴った本書。
    半分くらいはその道具の写真と、世界各国で撮影された写真やその地図で、3段組みの文章も読みやすく、あっという間に読了。

    何しろ実用第一なのである。
    そりゃそうか。命掛かってるんだからね。
    創意と工夫で、どれだけ様々な使い道を一つのものに見いだせるか、それが多くを持ち運べない探検家に必要な知恵だということなのでしょう。
    思いがけない用途に、ほほ~と感心させられることもしばしば。
    でもさ、ひざ下のポケットに、カメラやら地図やらあんまり押し込めたくないな~とか思っちゃう。シャワーキャップが超お役立ち!ホテルのアメニティにあったら絶対持って帰ろう!とか、う~ん、なるほど、でも私にはあんまり他に使い道なさそう…。
    それっぽいモノが揃ったらできちゃった気がしちゃう、モノから入るタイプの私なんか、絶対に探検家にはなれそうもない。ならないけど。

    命の危険を感じたことも何度もあり、困難な状況に遭遇するのは当たり前、でも困難を乗り越えやり遂げる、そのことこそに生きがいを感じる、楽しくて仕方ない、そんな著者の探検家たるゆえんが、愛用の道具たちとともにぎっしり詰まってます!

    蛇足。
    著者同様、三角関数と聞くだけで拒否反応だった私。
    高校卒業以来、初めて三角関数が使われているのを見ました(汗)。
    こんなところで再会するとは。死ぬまで見ることも聞くこともないだろうと思っていたのに。
    sin、cos、tan…暗い思い出。

  • 探検家の髙橋大輔さんが愛用している道具たちを主役とした探検記。
    今までありそうでなかった内容と筆者の文章に読み進めるごとに惹かれていきます。
    私もご本人の他の書籍を恥ずかしながらまだ読んでいませんが、この本も楽しめました。
    お洒落な表紙でジャケ買いしましたが、他の書籍を読んでいる方が楽しめると感じてしまいました。
    アウトドア好きな方が焚き火の前で、物思いに耽って読むような本だと感じました。

  • 道具の本とはジャンル問わずなんでこうもわくわくさせてくれるんだろう。
    それはきっと、試行錯誤の末の厳選されたものでること、持ち主の思い入れやエピソードがあるという事にたまらなく惹き付けられる。
    探検家・高橋氏の旅に出る時に必ず持って行く道具を厳選して紹介している。
    それはあくまで機能性にこだわった道具であり、道具でない、「相棒」のようなモノタチ。
    その時のエピソードや想い入れとともに紹介されている。
    わくわくさせてくれる1冊。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00545815

  • あるかないかの、差。

  • 酔い止めのアネロン バックパックのオスプレイ ソージョン28 ボウタイ 飲み水をきれいにするピュア ジップロックフリーザーパック ミニマグライト2AA いつか使いたい

  • これの角幡唯介バージョンとか、高野秀行バージョンとかが読みたい。

  • 探検家が持ち歩くツールについての思い出話や、どう活用したかなど。
    旅先で高熱が出て、ジップロックを水枕にした話はいいなあ。
    資料保護にも欠かせないと。
    あとシャワーキャップはカメラや携帯電話を保護するのにも使えるし、火災時の使用方法がよかった。
    頭から鼻までをシャワーキャップでおおい、濡らしたハンカチで口元をおおえば、簡易のマスクには充分だと。
    これはいい。

  • こういう類の本を見るとついつい買ってしまう。数々のグッズ。使う機会などなくても欲しい。又鬼山刀(マタギナガサ)が欲しい。熊を倒す時に使うのだ。
    ブログに感想文?あり。
    「ティッシュがなくても生きてゆける」http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-942.html

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九六六年、秋田市生まれ。探検家、作家。「物語を旅する」をテーマに、世界各地に伝わる神話や伝説の背景を探るべく、旅を重ねている。二〇〇五年、米国のナショナル ジオグラフィック協会から支援を受け、実在したロビンソン・クルーソーの住居跡を発見。探検家クラブ(ニューヨーク)、王立地理学協会(ロンドン)のフェロー会員。著書に『漂流の島 江戸時代の鳥島漂流民たちを追う』(草思社)、『ロビンソン・クルーソーを探して』(新潮文庫)、『浦島太郎はどこへ行ったのか』(新潮社)、『間宮林蔵・探検家一代』(中公新書ラクレ)、『命を救った道具たち』(アスペクト)などがある。

「2016年 『文庫 12月25日の怪物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋大輔の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
村上 春樹
桜木 紫乃
伊藤 計劃
辻村 深月
ヴィクトール・E...
三浦 しをん
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×