アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書 (アスペクト文庫)

  • アスペクト
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757222441

作品紹介・あらすじ

アメリカでは、高校生からパーソナルファイナンスを学ぶ!
家計、企業、銀行、政府は、それぞれどのような経済的な役割を果たしているのか。
そして、それぞれ何を目指して経済活動をしているのか。
こうした基本さえ押さえておけば、経済のニュースはすらすらわかります。
CEE(アメリカ経済教育協議会)の「経済教育のスタンダード」を日本人向けにアレンジした知識ゼロからの入門書。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカの高校生が学んでいる経済の教室よりも文章が優しく、日本人が読むのに優しいようにアレンジされていてとても読みやすかった。
    前回の本よりも例や図が多く噛み砕いて説明されていて分かりやすかった(2013年の本であるため少しデータが古いけど)。経済理論だけではなく、その背景にある歴史的な政策や実際の経済動向も盛り込まれているためイメージしやすいと思います。
    『アメリカの高校生が学んでいる経済の教室』とこの本を読んで経済学の理解を深めていほしいです。

  • タイトル通り、アメリカの高校生が学んでいるという経済学についての本。
    家計という身近な経済学から、企業、金融、政府、貿易まで、幅広い視点で書かれてあって、この本を理解できれば基本的な経済学については問題ないだろうなと思った。
    自分も大学の選択授業で経済学を学んだことはあるけど、経済学は正直どうにも分かりづらい印象がある。特にグラフの見方がいまいちよく分からない。この本にも書いてあるけど、経済学ででてくるグラフというのは、どこか数学でよく見るグラフと何か違う気がする。なぜかは分からないのだけど。だいたい、需要曲線とか供給曲線と書かれてあるくせに、この本にのってるグラフは直線なのだけど、単純化しすぎじゃないのかと思った。
    ちなみにこの本は2013年に発売された本ということもあって一部情報が古いところもあった。例えば、最低賃金について日本では東京の850円が最低とあったけど、調べてみると今は東京の最低時給は1013円らしい。そう考えると、ここ10年で最低時給はだいぶあがったよなと思う。実家の兵庫県の最低時給は900円だそうなので、自分が大学生のころにやってたアルバイトの時給より高い。正社員の給料はあがっているように思わないのだけど、アルバイトの給料はあがっているということなんだろうか。
    GDPについては、分かるようで分かってなかったけど、海外から輸入してきたらその分の金額は引くと書いてあって腑に落ちた。すべて国産で作られたジュースが100円でうれると、総計100円という扱いだけど、原料の30円分は海外から輸入してきたものだとすると、70円だということか。まあでも、概念的なことは分かったけど、これって具体的にどうやって算出してるのだろう。
    後、よく聞く「大きな政府」や「小さな政府」というのをこの本を読んでようやく理解できた。「大きな政府」というのは社会的インフラや行政サービスが充実している政府で、「小さな政府」というのは社会的インフラや行政サービスの提供を最低限にして民営化していくということらしい。そういう意味だったのか。なお、一般的に「小さな政府」は減税を推進し、「大きな政府」は増税を推進するとのこと。そりゃ、公的サービスを増やすのだからそうなるだろうなとは思うのだけど、日本の政党を見てると、むしろ逆な気がしなくもない。
    なお、東京、ニューヨーク、ロンドンは世界三大市場と呼ばれてるそうだけど、このうち最大の市場はロンドンと書いてあって驚いた。普通にニューヨークだと思ってた。ロンドンのほうが大きいのか(時差的に優位らしい)。

  • タイトルとは異なり、別にアメリカ人が読んでいる教科書ではないので注意。
    アメリカのカリキュラムに沿った内容を日本に合わせて、といった感じの本です。
    用語の説明が中心ではありますが、わかりやすく書かれていて良かったと思います。
    アベノミクスについても少し言及されているのもいいですね。
    ちょっと批判的な感じですけど、単純に褒めているニュース関係よりも正直かと。

  • マネーリテラシーを身に付ける

  • 経済基礎がある人には少し退屈かもしれない

  • 331||Ya

  • 社会に戻るリハビリ(笑)として購入。
    高校生には分かりにくいかもしれないが、大学生以上だと頭に入りやすいかも。
    分かりやすい説明と例が本書のポイント。
    アメリカ高校標準らしいので、これでは追いつけないなぁ、と思う今日この頃。

  • 基本的なことをさらっと簡潔にまとめており、わかりやすい。ここまでわかりやすい経済書もなかなかないのではないかと感じた。「こんな経済の教科書を高校時代に読めていたら」とアメリカの高校生がうらやましくなった。

  • アメリカでは高校生のうちから金融にを学び始める、をテーマに展開される。確かに日本の高校生が政治経済の授業で学ぶものよりも実学的な印象を受ける。日本の教育では、生きる力を育む必要があることを盛んに言うになったが、金融の基礎的知識は通ずるものがあるな、と考えさせられる一冊。

  • 重要な勉強ができてすごい

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著者プロフィール

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授1948年、東京生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程中退。学術博士(早稲田大学)。専門は、アジア太平洋地域の国際交流論、経済学教育論。主な著書に『アメリカの高校生が読んでいる資産運用の教科書』『ガブッ!とわかる世界一やさしい行動経済学の教室』(小社)などがある。

「2013年 『アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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