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- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757223325
感想・レビュー・書評
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この太平洋の赤道付近に浮かぶ「サンゴ礁にアホウドリが大量の糞をして、その糞が堆積してできた島」は「その糞だけでお金持ちになった国」という素敵なお伽噺めいた縁起から展開される「ナウル共和国」の絵物語は、柔らかなタッチで語られながらも、実に含蓄の深いものがあり、結局は化石燃料依存の現代社会で胡坐をかく僕らの優しくて悲しいカリカチュアにも見えるし、文庫本加筆増補された旅行者との対談で語られる「ナウル」の今の姿も、ポジティブとも諦めともつかない国民たちのリラックス感は、ちょうど駄目になっていく会社の「明るく淀んだ空気」とも何となく似ていていろいろ考えさせられますが、作者はそんな穿ったことを声高に主張したいわけではなく、シンプルにこんな南の島の国家があることに「すごいなー」と驚いて、キラキラとした目で眺め、深い「ナウル」愛溢れているため、一度行ってみたいな!という気分になります。
子供にも読ませたい絵本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文を書きました。自分ではすごく気に入っている一冊で、文庫化に際して2005年以降のナウルのことも加筆しています。楽しんでいただけましたらうれしいです。
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簡単でわかりやすい文書と素朴なイラストで、とても読みやすい本です。読んでいる最中から、ナウルに行ってみたくなりました。
実際にナウルを訪れた人達の座談会も面白いです。