- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757414921
作品紹介・あらすじ
ティム・オブライエン、レイモンド・カーヴァー、そして村上春樹の名短篇に、英語+翻訳+朗読で触れる。
感想・レビュー・書評
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どの話も面白いと思うけど、「レイニー河で」が一番好きです。
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ティム・オブライエンの朗読が聴けるのは面白い。英語学習用としては物足りないかもしれないが、割り切って楽しめば類書が乏しいこともあって貴重さが際立つ。
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買ったけど
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英語の勉強にと購入。物語自体が面白く、飽きずに最後まで読めました。
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ティム・オブライエンの小説がとても良かった。作者自身がそれを朗読するCDもついててすごい。
図書館で借りて読んだんだけど、買っても良いかな。 -
衝動買いだけどお気に入り
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左が英文で右が和文
CDも付いてて何通りにも使える
高校二年生の夏休みに向いている -
村上春樹の短編翻訳集、朗読CDもついている<br /><br />レイニー河で ティム・オブライエン <br />ささやかだけれど、役に立つこと レイモンド・カーヴァー<br />レーダーホーゼン 村上春樹<br /><br />原文と訳があわせて載っているので、<br />どんな原文で、どう訳したのかを見ることができる、これが大きい<br /><br />というわけでいろんな角度から翻訳を楽しめる<br /><br /><br />そしてまえがきが村上春樹のエッセイとして面白い<br />走ることについて語るときに僕が語ること 村上春樹も面白かった<br />エッセイ、か<br /><br /><br />----------------------------------------------------------------------------------<br />彼から学んだもっとも大事なものは、小説を書くということに対する姿勢のよさだったと思う。<br /><br />そして読者の心を本当に惹きつけるのは、文章のうまさでもなく、筋の面白さでもなく、そのようなたたずまいなのだ。<br /><br />村上春樹 まえがき<br /><br /><br /><br />確かならざる大義のために、確かな血が流されていた。<br />Cirtain blood was being shed for uncirtain reasens.<br /><br />レイニー河で ティム・オブライエン p14<br /><br /><br /><br />時折私は自分の体の中に恐怖が雑草のようにはびこっていくのを感じた。<br />I sometimes felt the fear spreading inside me like weeds.<br /><br />レイニー河で ティム・オブライエン p24<br /><br /><br /><br />逃げるんだ、と私は思った。そして思い返した。いや、そんなことは不可能だと。そしてその一秒後にまた私は思うのだった。逃げるんだ、と。<br />Run, I'd think. Then I'd think, Impossible. Then a second later I'd think, <i>Run</i>.<br /><br />レイニー河で ティム・オブライエン p24<br /><br /><br /><br />私は自分の胸の中で何かががばりっと折れて開いてしまったのを感じた。<br />I felt something break open in my chest.<br /><br />レイニー河で ティム・オブライエン p28<br /><br /><br /><br />その日そのドアを開けた男は、私の生涯のヒーローである。<br />The man who opened the door that day is the hero of my life.<br /><br />レイニー河で ティム・オブライエン p32<br /><br /><br /><br />私が何にもましてよく覚えているのは、その男の、激しいと言ってもいいくらいの、実にきっぱりとした沈黙なのだ。<br />What I remember more than anything is the man's willfull, almost ferocious silence.<br /><br />レイニー河で ティム・オブライエン p36<br /><br /><br /><br />その男にはちゃんとわかっていたのだ。<br />The man knew.<br /><br />レイニー河で ティム・オブライエン p48<br /><br /><br /><br />私は卑怯者だった。<br />I was a coward.<br /><br />レイニー河で ティム・オブライエン p66<br /><br /><br /><br />それほど幸運とはいえない恋に落ちたり、落ちなかったりしていた。<br />falling regularly in and out of unlucky love.<br /><br />レーダーホーゼン 村上春樹 p154<br /><br /><br /><br />この世界はとびっきり不確かな場所でありまして、信用を築き上げるのには時間がかかりますが、それを壊すのはわずかな間です。<br />Ve make no exception. Ziss world is very uncirtain vorld. Trust is difficult sink to earn but easy sink to lose.<br /><br />レーダーホーゼン 村上春樹 p170