鋼の錬金術師(15) (ガンガンコミックス)

著者 :
  • スクウェア・エニックス (2006年11月22日発売)
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感想 : 182
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757518124

感想・レビュー・書評

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  • 全巻読破はしていませんが(確か16巻までは読んだはず)、
    一番印象的で一番好きな巻です。
    ロイやホークアイの過去、ロイの野心はどこから来ているのか、軍部の仲間達の絆、大総統への不信感、戦争に加担している自身への疑問と葛藤…。
    ヒューズが現在はいないのが改めて残念でなりません。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ヒューズが現在はいないのが」
      逝ってしまった時に、やっと途轍もない話を読んでいるんだと実感しました。。。
      全巻図書館で借りたので、完全版を...
      「ヒューズが現在はいないのが」
      逝ってしまった時に、やっと途轍もない話を読んでいるんだと実感しました。。。
      全巻図書館で借りたので、完全版を購入して読み返そうかと密かに思っています。。。
      2013/03/18
    • アセロラさん
      >nyancomaruさん
      人気のあるキャラクターが亡くなってしまうのは、現実を感じさせられますよね…。その容赦の無さがリアリティなんでし...
      >nyancomaruさん
      人気のあるキャラクターが亡くなってしまうのは、現実を感じさせられますよね…。その容赦の無さがリアリティなんでしょうけども。フィクションでは許される甘えがきかないというか…。

      図書館で借りられるんですか!うらやましいです。
      てか、もう完全版も出ているんですね(汗)
      連載終了したのが、つい最近のような気がしてました。最後は読んでないので、一気読みしたいですねぇ。
      2013/03/19
  • 初読。イシュヴァール内乱と、その最中に何が起きたかが明らかになる。私を含め、この物語を囲う読者たちの中で、戦争を現実で経験した者はよもや居るまい。そんな人々にさえ、本書は戦争の悲惨さを現実味を持って訴えかける。戦争の様子、現地の人々の心情、殺される以外に選択肢を持ち合わせていない人々がその選択肢を選ばされる瞬間。極く一部の者の目的のために武力を行使する者の様子も。ならば力を持つものが弱者に配慮し、僅かな犠牲が肯定されないが為に目的を持って行動することは、果たして許させざることだろうか。ノックスさんに言わせれば、これも安全圏からのもの言いでしかない。虐げられて、為すすべもなく一方的に生きる権利を剥奪される者がいるという事実は揺るがない。現実においても戦争は忌むべきものとされる一方、闘争の究極形態として容認されているように見受けられる。他の命を、自分が生きる為に奪うことをNGとするならば、普段私たちがその身を構成するために食べるものについてはどうだろうか。…
    これ以上は語るまい。戦争について語るとキリがないし、何より私は本当の戦争を知らない。中尉も前置きとして、「主観でしか語れないけど」と言っていた。知らないものを、安全圏から自らの貧弱な語彙で飾り立て、さも俯瞰が出来ているかのように語るのは滑稽そのものである。
    軍に従事した者たちの当時の様子や、特にホークアイとマスタングの経緯を知ることができた。平和な日常も、誰かの闘争のもと成り立っているのだと改めて気付かされる。カバーの作者コメントも心に残る。次巻以降も楽しみ。

  • イシュヴァール殲滅戦のすべて。

    軍の狗になることって尋常じゃない精神力。

  • 遂に明かされるイシュヴァール殲滅戦、
    そしてマスタングらの過去。

    エドに尋ねられて、主観でしか語れないがと前置きをする
    リザさんは真っ直ぐだなと思う。
    割り切れ、戦場という特殊な場所に正当性を求めるのが可笑しい
    というキンブリーの言葉もまた、間違いではないと思うのだ。
    死にたくないから戦うというヒューズさんの言葉も正しいだろう。
    何故戦うのか、理由が見つけられなかったアームストロング少佐も
    人としては正しいだろう。
    人それぞれなのだ。

    マルコーさんとノックスさんの会話も印象深い。
    スカーの腕の入墨の理由もまたここで明かされる。

    マスタングさんの下に配属された兵たちが、
    悩みながらも逃げず先陣を切ったあなたは俺たちにとっては英雄だ
    という言葉もまた真実の一端なのだ。

    リザさんの背中を任され焼いた大佐の背中をリザさんが任される。
    任せるということはいつでも後ろから撃てるということだと言われる。
    痺れる言葉だった。

  • イシュバールの内乱が描かれる第15巻。
    これまで断片的に出てきたイシュバール殲滅戦の内容が詳しく語られる。

    誰もが正常なままではいられない戦場で変わっていく兵士たち。
    虐殺され、憎しみを募らせるイシュバールの民。
    そして狂気を纏う『軍上層部』。

    この漫画ではこれまでも厳しい場面、残酷な場面は色々とありましたが、この巻は今まで読んだ中で一番厳しかった…。

    そんな中で今の状況を打破し、立ち向かおうとするロイやヒューズの姿。また、彼を支えようと決めたリザの姿が印象的。

    今回明らかになったロイとリザの関係に驚きました。

  • 暗い。
    ただ、戦争の「救いのなさ」をしっかりと描いているという面では秀逸です。

  • 初版 帯

  • イシュヴァールの過去

  • 第58話「破滅の足音」
    少年ガンガン 平成18年 5月号
    第59話「背徳の錬金術師」
    少年ガンガン 平成18年 6月号
    第60話「神の不在」
    少年ガンガン 平成18年 7月号
    第61話「イシュヴァールの英雄(えいゆう)」
    少年ガンガン 平成18年 8月号

  • 胸が苦しくなる巻

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著者プロフィール

荒川 弘は1973年5月8日生まれ、北海道出身の漫画家。
代表作『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)、『獣神演武』(スクウェア・エニックス)、『百姓貴族』(新書館)。
1999年にエニックス21世紀マンガ大賞を受賞してデビュー。衛藤ヒロユキのアシスタントを経て独立。
大ヒット作『鋼の錬金術師』で、2004年第49回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。
2011年19号より『銀の匙 Silver Spoon』で初の週刊連載開始。同作で2013年第58回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。

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