PSYCHE (プシュケ) (スクウェア・エニックス・ノベルズ)

著者 :
  • スクウェア・エニックス
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本棚登録 : 221
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757523432

作品紹介・あらすじ

どうせ僕には、自分が見ているものしか見ることが出来ないんだ。「僕」には死んだはずの家族たちの姿が見える。一人、絵を描きながら過ごす「彼ら」との奇妙な日々がやがて、「僕」の本質を引きずり出す…。「しかしこの家は気持ち悪いな。きみの内臓のなかにいるみたいだ」。

感想・レビュー・書評

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  • 地の文で嘘をつかれるのは嫌いだけれど、それが事実なのなら嫌いになる必要はない。夢の繰り返しは多分にストレスではあるけれど。

  • 飛行機事故で奇跡の生還を果たしたぼく。しかし、それは家族が全員亡くなったということだった。一人残された家で絵を描く。その周囲では、聞き取れないけれどあやふやに存在する家族がいた。狂気と日常の狭間でゆらめくぼくの生きている世界。
    乙一にも近い、私の好きな内省的でやるきまんまんでは絶対にない感じだなーと思って読んでいたら、うわ、なんだこのダークな展開。まあ、タイトルから推して測るべしか……。救いのないのが、ある意味現実味があるというか。おじさんたちはどうなったんだろう。

  • 予備知識も何もなく著作を初めて読んだ。途中まではこの世界を許容できたけど、終盤は辛い。良さが分からないです。

  • 意味深補充スタンド

  • ラノベと侮るなかれ。墓まで持ってく一冊。不思議なことになぜそしていつこの小説を手にとったのかわからない。ただ文体やら内容やらがひどく自分に合った。それだけ。以降唐辺作品は愛読してます。犬憑きさんは正直イマイチだったけれども。

  • とても清潔な感じのするお話。
    だいすき。

  • まず表紙が気に入ったので借りた。
    最初から穏やかに進んで、ラストの怒涛の夢から夢へが好き。
    なのに最後の最後が難解。
    そのまま受け取っていいのか、でもどれが本物かわからない。
    はっとさせるようなオチが欲しかった。
    または納得するような描写が欲しかった。
    今気が付いたけど、表紙の女の子主人公じゃないじゃん。
    でも冬目景さん素晴らしい。

  •  さあーっ、と読んでいける小説です。
     中身があるようなないような、重たいのか軽いのか、まるであらすじだけじゃ分からない。
     人々とのぽつぽつとした会話がテンポよく小気味よく発せられていって、自分の吐露がつらつらと述べられていく。
     扉絵が度重なるごとに黒く塗りつぶされていってきびが悪くなっていく。
     表紙のカバーイラストがかけらもない。扉絵に騙された!という人もいるのではないでしょうか。
     くるっていくさくひん、だと書いている人が多いですが、くるっているかどうかなんて人によって違いますし、くるっていくさまがそのとおりかどうか読んでお試しあれ、です。

  • 「そう、それは構造色だ」

  • ふわふわした話。
    なにが現でなにが夢で。自分が誰で世界がどれで。きっと私たちはこれらを確かめるすべを持たない。そういった世界観を凝縮したような話。
    特別面白いと感じたわけではないが、何か惹きつけられる。今日はもう読むのやめようと思ったけど気になって読み進めて…それを繰り返し、気がついたら裏表紙までたどり着いていた。

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