PSYCHE (プシュケ) (スクウェア・エニックス・ノベルズ)
- スクウェア・エニックス (2008年7月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757523432
感想・レビュー・書評
-
一文でまとめるなら、
「どうやら僕は、自分の内側のものだけで永遠にやりくりできる新しいサイクルをつくることに成功したらしい」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
意味深補充スタンド
-
さあーっ、と読んでいける小説です。
中身があるようなないような、重たいのか軽いのか、まるであらすじだけじゃ分からない。
人々とのぽつぽつとした会話がテンポよく小気味よく発せられていって、自分の吐露がつらつらと述べられていく。
扉絵が度重なるごとに黒く塗りつぶされていってきびが悪くなっていく。
表紙のカバーイラストがかけらもない。扉絵に騙された!という人もいるのではないでしょうか。
くるっていくさくひん、だと書いている人が多いですが、くるっているかどうかなんて人によって違いますし、くるっていくさまがそのとおりかどうか読んでお試しあれ、です。 -
ふわふわした話。
なにが現でなにが夢で。自分が誰で世界がどれで。きっと私たちはこれらを確かめるすべを持たない。そういった世界観を凝縮したような話。
特別面白いと感じたわけではないが、何か惹きつけられる。今日はもう読むのやめようと思ったけど気になって読み進めて…それを繰り返し、気がついたら裏表紙までたどり着いていた。 -
淡々と狂っていく物語
狂っていく描写が秀逸
正気の狂気との境界が曖昧
狂気に浸されていく感覚を正気に認識している描写が怖ろしい
全てがゆらゆらと揺れていて、夢か現かぼやけた感覚
静かに淡々と狂っていく様子は読む者さえもそこに引き込んでいく
精神的に危うい時に読むのは注意
読んでいて不安になってくる話 -
案外、さらっと読めた。白昼夢を見ているような感覚に囚われます。
僕はそれなりに楽しめましたが、これは好き嫌いが分かれそうですね。 -
4に近い3だろうか。ディスコ探偵の次に読んだら、ものっそい短く感じてしまった。描かれているもの自体は素晴らしい。けど、人間を愛しているように見せかけようとしなくてもいいんだよって、最近の小説やシナリオを読んでいるとよく思う。善へのエクスキューズが絶対あるけど、鬱陶しい。西尾維新の小説を今読んでいるが、タイムリーにもそのことについて触れてあったのでオオウってなった。
-
瀬戸なんとかさんが書いたという話なのでちょっと買ってきます