小説 On the Way to a Smile ファイナルファンタジーVII
- スクウェア・エニックス (2009年4月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757524620
感想・レビュー・書評
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気が向いたので手に取ってみた。ヴィンセントとナナキの件は特に面白かったし、ルーファウスの話なんか結構意外な感じだった。昔、大好きだったゲーム作品を今小説として読むと色々と感じることも違って新しい発見があった。
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「FINAL FANTASY VII」から「ADVENT CHILDREN」までの2年間,登場人物たちに何があったのかを描く短編集です。しょっぱなに出てくるのがクラウドでもティファでもなく,FF7でものすごくチョイ役だったジョニーだというところで,FF7ファンとしては心をがっちりとらえられました。
収められている短編は,デンゼル編,ティファ編,バレット編,ナナキ編,ユフィ編,神羅編の6つと,ライフストリームに溶けている黒いあの人と白いあの人のお話。クラウド,シド,ヴィンセント,ケット・シーことリーブもあちこちに登場します。
これを読んで,やっと「ADVENT CHILDREN」の話がわかりました。七番街プレート落下事件で両親を失った少年デンゼルが,どういう経緯でティファやクラウドと一緒にいるようになったのかとか,カダージュ一味がどうやって生み出され,何を目的に行動しているのかとか,ルーファウスがどうして生きていたのかとか,これを読んでやっとわかったというか,これを読まないとわかりません。「ADVENT CHILDREN」を買った人は,この本も一緒に買うべきです。
ルーファウスの話がなかなか良かったです。FF7では強欲・冷酷な経営者の顔しか見せなかった父・プレジデント神羅が,実は息子ルーファウスを誰よりも愛していたというエピソードが良い。それにしても,プレジデント神羅は神羅カンパニーの社長だからプレジデントと呼ばれているのかと思っていましたが,「プレジデント神羅」という名前だったという事実に驚きました。ルーファウスは「ルーファウス神羅」で,「神羅」は社名でなく名字だったのですね。プレジデントの両親は,何を思って息子に「プレジデント」なんて名前をつけたのでしょうか。将来,大統領か社長になってほしいという願いか? ちなみに,「神羅」=名字説はFF7発売当初から妻N子が提唱していましたが,10年以上たってようやくその正しさが立証されました。
残念だった点が2つ。1つは,著者の野島氏がシナリオを手掛けていないからか,ヴィンセントを主人公にした「DIRGE of CERBERUS -FINAL FANTASY VII-」に関係するエピソードが全然なかったこと(リーブがWRO(世界再生機構)の責任者として登場していますが,ヴィンセント本人のエピソードは全然ありませんでした)。もう1つは,同じくFF7関連作品である「BEFORE CRISIS」をプレイしていないので,神羅編のヴェルド元主任のエピソードの意味がわからず,感動できなかったこと。「BEFORE CRISIS」,やってみたいのですが携帯電話用のゲームなので,私のmovaでは手も足も出ないのです。悔しい。 -
現在ff7プレイ中の私
この小説は淡々と書かれているのでゲームやりつつ理解したとこけっこう多いです
とりあえずクラウドがあんまり野菜の名前知らないっていうことに萌え…ました…
ff7作品はAC→CC→本編の順に触れてるので実はあんまりちゃんとわかってないところも多かったり
セフィロスがすごくストーカーだった
エアリス頑張ってw -
痒い所(無印とACの間の2年間)に手が届いた本。コンピ含めFF7が好きなら是非。ACプロローグ収録の2つに加えて他キャラのエピソード、特に神羅のエピソードは歓喜モノだった。様々な評価があるけど、淡白な描写や台詞が逆に個人的にはとても良いと思った。
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FF7終了からFF7 ADVENT CHILDRENまでのお話。
FF7の主要パーティの各人物があのあとどんな気持ちで時を過ごしたかを描いている。かなり入り込める作品。 -
ACの前の作品ということで気になって購入 やべぇ超面白い・・・・!!!
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FFVIIからFFVII ACまでの空白の2年間。プレート爆破で家族を失ってからクラウドに出会うまでのデンゼル編。戦いの後、罪の意識やクラウドに対する不安を感じながら過ごすティファ編。奪うことでなく、与えることで罪をつぐなえる道を探すバレット編。長命をもち、獣と人間との間でゆれるナナキ編。故郷を、友人を救うために奮闘するユフィ編。神羅ビル脱出から、野望を抱きつつ街の再建をすることで罪をつぐなおうとする神羅編。そして、ライフストリームの中で意識を保ったまま時を待つセフィロスとエアリス。
暗い気持ち、明るい気持ちをもちながらそれぞれが過ごしてきた2年間。