私の友達がモテないのはどう考えてもお前らが悪い。 (ガンガンコミックスONLINE)
- スクウェア・エニックス (2015年8月22日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757547148
感想・レビュー・書評
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この3人は中学でも高校でも関係が変わらなくて安心できます。
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微笑ましい。
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女の子三人集まれば、って言うけれど。ふたりとふたりの三人も、とても楽しいものですね。
『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(略称:わたモテ)』。
この「私」と「モテない」が何を指すのか、最終的にどう着地するかは十四巻現在見えてきたようなそうでない気もします。
けれど、主人公「黒木智子(愛称:もこっち)」の中学生時代を描いたスピンオフにして過去編、こちらは比較的わかりやすいかもしれません。
ワンページ四コマ漫画でボリュームは控えめですが、まだ輝かしい未来を少し夢見て、微妙な万能感を持てた中学時代を少々時間を早送りにしつつまとめます。
表紙にいる三人のトライアングル模様に終始しますが、やはり注目したいのは左の人。
互いに「成瀬優(愛称:ゆうちゃん)」という友達を挟みながら、なんでも言いたいことを言えるというより、言いたい放題言えるなんとも言えない関係。
仲良くなって友達が増えてもなかなか一線を越えない中、一気に踏み込んでいけたあの子です。
徹底的に「共感性羞恥」を誘った三巻までの流れの後、八巻以降の路線変更までを支えた名キャラにして、レギュラー陣が豊富になった現状においても『わたモテ』屈指の「やべーやつ」、「変態」、「ロッテ狂」、「こみなんとかさん」こと「小宮山琴美」の登場ですよ。
「ロッテ」一点押しの小宮山さんがふたりを置いてけぼりにする語りをしたり、天然すぎるゆうちゃんが二人を置いてけぼりにしたり……。
小宮山さんがひたすらに中二臭い(リアル中二)勝負服を披露したり、ゆうちゃんを挟んだふたりが妙な仲間意識を共有したり……と、言ったネタは本編と共通しています。その辺はこなれてきたのか安定してクスッと笑えますよ。
そんなわけで小宮山さん、このスピンオフで地歩を固めた後、本編に進出したわけですが、中学時代は三人ともおとなしいですね。
まだ小宮山さんは恋に狂ってるわけでもないし、ゆうちゃんはオトナになっていない純真で初心なままです。
もこっちのゲスい思考はそのままで安心しましたが、それから高校時代はしばらく鳴りを潜めるのを見るに彼女が安心して「素」を出せるのが三人揃ってのタイミングと考えると、ちょっと切なかったり。
調子に乗って痛い目に遭うもこっちと冷静にツッコむ小宮山さん、それを見てオロオロしてるゆうちゃんって構図は本編と変わらないです。
この番外編を挟めたのは本編にとっても幸運だったのかもしれません。
迷惑はかけないけど、なんかゲスい思考が自分の中で空回りせず、ちゃんと他者から反応が返ってくるってのは本当に尊いことだったんですね。
後付けかもしれませんが、この番外編の連載と歩みを合わせて徐々に、そして一気に人間関係を広げていったと思えば、なんだか納得してしまいます。
けれども、結果としてもこっちの学園生活がパッと華開く中、この三人は装いを少し変えたとしても本質は何も変わりないともわかりました。
この番外編は掛け替えのない過去の一ページ、のみならずその連なりだったと思います。
このスピンオフを読んだ後、また本編一巻を開けばまた違った感想が持てるのではないでしょうか?
絶望を越える意味でも、希望を持てる意味でも。 -
中学生の頃のもこっちも・・・
こみなんとかさんも・・・
苦しい -
ゆうちゃん大丈夫か?いや、かわいいんだけども…しかし……大丈夫なの?この浮世を生き抜いていける?いくらなんでも髪長すぎない?ゆうちゃんは萌えアニメに住んでるの?フィクションなの?あ……そうだったのか!ゆうちゃんはフィクションなんだ!なら安心だ!
あとなんだかんだ言って、もこっちとこみなんとかさんがなかよくなっていく過程を見ているような気がしました。