物部氏と石上神宮の古代史: ヤマト王権・天皇・神祇祭祀・仏教 (IZUMI BOOKS 21)
- 和泉書院 (2019年5月20日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757609105
作品紹介・あらすじ
物部氏は、蘇我氏と並ぶ古代氏族の雄であるが、実像は鮮明でなかった。蘇我氏との仏教崇廃抗争の真相、石上神宮の性格と祭祀の実態、物部氏伝来の呪儀である鎮魂の目的などの諸問題を、新たな視点から解き明かした。それにより、宗教的性格の色濃い物部氏の実態と律令制以前のヤマト王権の特徴が、明らかとなった。とくに、天皇が納めた神宝を祭る石上神宮の性格と歴史的変遷が解明できたことは、大きな成果である。
感想・レビュー・書評
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文句なしに五つ星評価の物部本。
とくに古代の宗教や精神性から物部氏を考えたい場合には必携の書として、研究史に名が刻まれることになるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物部氏がヤマト王権でどのように扱われていたのかを中心に、物部氏について、また、古代王権の特性や宗教感といったことを推考している本。
蘇我氏との権力争いに敗れた勢力扱いであまり研究されてる話が無いけれど、よくよく調べてみるとヤマト政権に対する影響力がとても強い立場にいたことや、仏教推進派の蘇我氏と仏教否定派の物部氏との争いと単純化されがちだがその見解だといろいろ矛盾が生じたり実情と違ってるなんてことが書かれてて古代史の魅力が伝わる内容だった。 -
古代の日本の宗教って面白いなと思いました、石上神宮に行く時には違った目線で参拝出来そうです。
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