物部氏と石上神宮の古代史: ヤマト王権・天皇・神祇祭祀・仏教 (IZUMI BOOKS 21)

著者 :
  • 和泉書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757609105

作品紹介・あらすじ

物部氏は、蘇我氏と並ぶ古代氏族の雄であるが、実像は鮮明でなかった。蘇我氏との仏教崇廃抗争の真相、石上神宮の性格と祭祀の実態、物部氏伝来の呪儀である鎮魂の目的などの諸問題を、新たな視点から解き明かした。それにより、宗教的性格の色濃い物部氏の実態と律令制以前のヤマト王権の特徴が、明らかとなった。とくに、天皇が納めた神宝を祭る石上神宮の性格と歴史的変遷が解明できたことは、大きな成果である。

感想・レビュー・書評

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  • 文句なしに五つ星評価の物部本。
    とくに古代の宗教や精神性から物部氏を考えたい場合には必携の書として、研究史に名が刻まれることになるだろう。

  • 物部氏がヤマト王権でどのように扱われていたのかを中心に、物部氏について、また、古代王権の特性や宗教感といったことを推考している本。

    蘇我氏との権力争いに敗れた勢力扱いであまり研究されてる話が無いけれど、よくよく調べてみるとヤマト政権に対する影響力がとても強い立場にいたことや、仏教推進派の蘇我氏と仏教否定派の物部氏との争いと単純化されがちだがその見解だといろいろ矛盾が生じたり実情と違ってるなんてことが書かれてて古代史の魅力が伝わる内容だった。

  • やまもといちろう 公式ブログ - 【書評】『物部氏と石上神宮の古代史』(平林章仁・著) - Powered by LINE
     https://lineblog.me/yamamotoichiro/archives/13235784.html

  • 古代の日本の宗教って面白いなと思いました、石上神宮に行く時には違った目線で参拝出来そうです。

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著者プロフィール

1948年、奈良県生まれ。1971年、龍谷大学文学部史学科卒業。以降、奈良県内で教諭として教壇に立つかたわら研究活動を行う。1992年に初の単著『鹿と鳥の文化史』(白水社)を刊行、以降コンスタントに著書を刊行する。2002年、「古代日本の王家と氏族の研究」によって皇學館大学(学長・大庭脩)より文学博士号。この間、龍谷大学・堺女子短期大学非常勤講師、龍谷大学仏教文化研究所客員研究員、奈良県王子町史編纂委員等を経て、2008年に龍谷大学文学部史学科教授となり、2017年に定年退官するまで勤務した。専門は日本古代史。

「2021年 『雄略天皇の古代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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