ドラゴンランス伝説 (3) 黒ローブの老魔術

  • エンターブレイン
3.75
  • (6)
  • (6)
  • (12)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 55
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757719385

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ということでグループSNEです

    訳者である安田均さんは日本にRPGを根付かせた功労者のひとり(最大のと言ってもいいかもしれません)であり、その安田均さんの元に集った若き異才の集団がグループSNEなのです
    そしてその才能はファンタジー小説やゲームシステム開発といった分野で華々しい活躍をとげ、RPGやファンタジーの裾野を広げて行きました

    当時のファンタジー好きの中高生はいつか自分もグループSNEに入って安田均さんや水野良さんと机を並べて空想世界を作り出す一員になることを一度は夢見たのではないでしょうか

    そしてグループSNEの黎明期を支えたのが雑誌『コンプティーク』です!
    今も続いているんですが1980年代に隆盛を誇ったいわゆるメディアミックス雑誌でコンピュータゲームの記事がメインではあるもののちょっとエッチな袋とじ(!)なんかもあったりして、当然のごとくちょっとエッチな若者である私は毎月購入って違う違う!目的はそっちじゃなくて当時連載していた『ロードス島戦記』のリプレイです!!
    (雑誌『コンプティーク』についてはまだまだ語ることがたくさんあるんですが…麻宮騎亜さんとか中村うさぎさんとか、今回は本題ズレてしまうので割愛しますてすでに『ドランゴンランス』からめちゃくちゃズレてるその口が言うか!)

    日本に入って来たばかりのテーブルトークRPGの遊び方を分かりやすく伝えるために、実際のプレイ状況を書き起こしたもので、当時テーブルトークRPGに夢中になっていた者たちの指針にもなっていました

    そして日本中で多くの物語が作り上げられたのです
    シナリオマスターが舞台の素を創りプレイヤーたちが一緒に異世界の冒険を繰り広げることで

    次回はそんな夢の時代の先駆者たちの最大の功績とも言ってよい『ソードワールドRPG』について語ります

    ってなんなんだよこのレビューは!w

    • ひまわりめろんさん
      たださん
      こんばんは

      早速の強制参加ありがとうございます!

      『ザ・スニーカー』!自分も読んでましたよ!懐かしいっ!
      スニーカー文庫の母体...
      たださん
      こんばんは

      早速の強制参加ありがとうございます!

      『ザ・スニーカー』!自分も読んでましたよ!懐かしいっ!
      スニーカー文庫の母体ですね
      あかほりさとるさんや火浦功さんに竹河聖さんなどが思い浮かびます

      それにしてもグループSNEのコレクションシリーズで真っ先に『トラップコレクション』を挙げるあたり…たださん…なかなかの変人ですねw(いやレオルクスの髭にかけて褒めてますよ)

      ドランゴンランス伝説ですか?3巻での出来事といば2巻で決定的な亀裂を迎えたと思われた二人にかつての絆が戻って思わず涙するくらいですかね
      まあ些細な出来事です(めちゃくちゃ重要やないか!)
      2022/09/24
    • たださん
      ひまわりめろんさん

      おお、『ザ・スニーカー』読まれてたのですね!
      スニーカー文庫の愛称も懐かしいですが、竹河聖さんの『巡検使カルナー』シリ...
      ひまわりめろんさん

      おお、『ザ・スニーカー』読まれてたのですね!
      スニーカー文庫の愛称も懐かしいですが、竹河聖さんの『巡検使カルナー』シリーズは、山田章博さんの美しい絵も印象的で、覚えてますよ。

      いやあ、私もおそらく、薄々、変人なんだろうなとは、感づいていたのですが・・マニアックというか、どうも惹かれるものが微妙に違うらしくて(私の本棚見れば、なんとなく分かるかもしれませんが)。
      でも、トラップは、ゲームマスターの性格が表れて、面白いんですけどね。

      そうですよ。3巻はそんな素晴らしいシーンがあったじゃないですか。

      でも、なるほど、こうやって、コメントで呼びかければ、教えてくれるわけですね。
      次もそうしていいですか(笑)
      2022/09/24
    • ひまわりめろんさん
      竹河聖さんは大好きだったのでいつか読み直したいな〜なんて思ってます
      コレクションシリーズは自分はいつか大審問を受けるつもりでいたので『スペル...
      竹河聖さんは大好きだったのでいつか読み直したいな〜なんて思ってます
      コレクションシリーズは自分はいつか大審問を受けるつもりでいたので『スペルコレクション』ど日々研究に勤しんでいましたよ!

      次はたださん未読の第4巻なので呼びかけなしでもちゃんとレビューします!!たぶん…
      2022/09/24
  • ちなみにサブタイトルは、『黒ローブの老魔術師』です。

    伝説も、折り返し地点の3巻ですが、ここに来て、いよいよ面白くなってきましたよ。

    やはり、主人公は時に苦しむ場面も無いとね(まだレイストリンだけがそうと決まった訳ではないが)。
    というか、これって、過去を遡る前に気付けなかったのかとも思うが、本書でも言っている通り、レイストも人間だということで(この台詞、別の意味で凄く沁みるものがある)。

    そもそも、事の発端は、レイストリンが目指す扉がある場所に無かったことから始まり、そこからは、折角いろいろな物を手に入れた筈なのに、何故か、精神的に不安定な状態に陥り、その理由が、過去の世界にいる故に確定しているであろう事であるからに加えて、毎夜寝る度に同じ悪夢を見る程の衝撃的なもので、まさか、ここに来て、こんなレイストを見る事になるとは思いもしなかった。

    しかし皮肉にも、これがきっかけとなり、双子の兄キャラモンには、かつての傭兵時代のような気安さと、夢と希望に満ちた若き日に立ち帰ったような、そんな親愛を示すようになったレイストリンに対して、心の奥では許さない気持ちでいたキャラモンも、思わず軽口を叩いたり、果てにはお互いに笑い合ったりと、「戦記」も含めて、こんなに仲の良い息の合った様子を見るのは初めてで、ああ、やはり双子なんだなあと、何か感慨深いものがあって、もうこの場面が永久に続けばいいんじゃないかなんて、本編そっちのけで思ってしまいました。

    『この一瞬、二人のあいだにあった、長年のよそよそしい闇が、嫉妬が、憎悪が──すべて消え去った。ともに危機に直面し、二人は母親の胎内でそうだったように、ひとつになっていた』

    『今ひとたび、彼は兄とともにいた。兄は誰よりも近しい存在で、これからもずっとそうだろうと思えた。間の抜けた鈍い頭だけれど、最愛の兄だ』

    『双子は黙って野宿した場所に引き返した。気まずさのない、心安らぐ沈黙だった。もう何年ものあいだ、二人のあいだから失われていた沈黙だ』


    「ねえ……覚えてるかい? 子どものころ、ぼくが怖い夢を見てたことを?……」
    「兄さんがぼくの眠りを守ってくれただろう。悪い夢を追いはらってくれて……」

    「ぐっすり眠れ、レイスト」
    「おれが寝ずの番をして見張っててやる……」

    しかし、今後の展開次第で、この夢のような、かつての若き思い出に立ち帰ったような日々は、やはり過去のものとして、あっさり消え去ってしまうような悲しい予感も抱いてしまい、そこには、《大変動》を起こした理由のひとつが、神々の都合の下に成り立っていたように、レイストリンやキャラモンが、どれだけ人間として、望みたい道を目指そうが、所詮は誰かの掌の上で踊らされているだけなのではないかといった、そんな諦観めいた思いも抱いてしまうからである。

    そして、更に輪をかけるように、クリサニアの存在が双子の間に立ち塞がる・・なんて書き方は良くないな。確かにクリサニアは、最初の、理想ばかり抱いていた世間知らずのお嬢様では無くなり、過去の世界での経験が、彼女を泥臭くも毅然とした態度で、陳腐な愛に堕ちることもなく、悲惨な状況に敢然と立ち向かって、精神的に成長したように思われる・・・しかし、レイストリンを目の前にすると、狂信的傾向もありそうで、何か不安にさせるものを感じるのが、とても気になる。

    それから忘れてはならないのが、タッスルホッフの存在で、彼の居る意外な場所もそうだが、そこで出会ったノームの「ニムシュ」が、まさかの偶然の一致によって、タッスルの持つ、あれの切り札的存在感が増したような気がして、こちらも目が離せない。

    更に、レイストリンがクリサニアに課していたのは、かつての英雄ヒューマが挑んだ『神々の試練』のようでもあり、彼の野望に向けて再び動き出そうとする強固な意志が、ありありと覗えて、ここから先は私にとって、いよいよ未知の世界となり(3巻までは昔読んだことがあるので)、どういう展開になるのか、とても楽しみです。

    というわけで、4巻に続く。

    • ひまわりめろんさん
      おはようございます!

      既読最終巻お疲れ様でしたw
      いよいよ未読ゾーンですね

      この3巻は『伝説』の中でも非常に重要な巻ですよね
      双子のどん...
      おはようございます!

      既読最終巻お疲れ様でしたw
      いよいよ未読ゾーンですね

      この3巻は『伝説』の中でも非常に重要な巻ですよね
      双子のどんどん不安定になっていく関係性の「明」の部分あるいはかつて「明」だった部分を感じさせるシーンが多数登場します

      これがね…あとで効いてくるんですよ

      そして、あとあと『レイストリン戦記』を読むことでさらに効いてくるという仕掛けになっておりますよw

      まだまだ先は長いですね〜
      自分も早く『夏の炎の竜』読まなきゃ!
      2023/04/23
    • たださん
      ひまわりめろんさん
      おはようございます!

      コメントありがとうございます(^^)

      やっとここまで来ましたよ(^^)v
      ひまわりめろんさんの...
      ひまわりめろんさん
      おはようございます!

      コメントありがとうございます(^^)

      やっとここまで来ましたよ(^^)v
      ひまわりめろんさんの新しいランスのレビューに心躍らされて、早く読みたい気持ちが私のペースを上げさせており、図書館行く度に、次のを借りてます(市の他の図書館から取り寄せてもらってまして)。

      双子の「明」の部分が、あとで効いてくるのですか、うわぁ~、どっちだろう?
      何かとても気になりますよ(゜o゜;)

      『レイストリン戦記』までの道のりはまだまだ遠いですが、ひまわりめろんさんの『夏の炎の竜』のレビュー、楽しみにしております(*^_^*)
      2023/04/23
  • 確かに、「ドラゴンランス」を読んだ人が求めるようなものは、「ドラゴンランス伝説」の方にはないかなぁと思った1冊でした。

    だから、どっちかというと、レイストリンもしくか、双子ファンにむけた外伝みたいなのりで読むべきなのかなぁ。
    わたしは、けっこうレイストリンのファンなので、許しているところがあるのかもしれません。

    ただ、キャラモンの欠点が見えてきたり、時間テーマのSFの様にも見えるこの作品というのは、やっぱり、物語の水準としては、とっても高いと思います。

    だから、「ドラゴンランス」の続編という色眼鏡をかけないで読む方が、楽しめるかも。

  • 2007/6/20

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

Margaret Edith Weis。1948年、米国生まれ。アメリカの空想科学小説の作家であり、小説や短編小説を多数執筆。 トレイシー・ヒックマンとの共著である『ドラゴンランス』の作者として世界的に有名で、ドラゴンランス・ゲーム世界のオリジナルクリエイターの一人としても知られる。

「2022年 『ドラゴンランス レイストリン戦記4 戦場の双子〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マーガレット・ワイスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×