TOKYO WAR MOBILE POLICE PATLABOR

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757723665

作品紹介・あらすじ

警視庁対、自衛隊。鬼才・押井守が自ら書いた、もうひとつの『機動警察パトレイバー2 the Movie』-。世紀を超えて、ここに「完全版」登場。

感想・レビュー・書評

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  • さういへば タグボートのをっさんが、ヘリコプターを指して
    「ボルゾイかホイペットみてぇな」
    と表現するのであった。
     南雲さんと柘植さんのナニは印象が薄いっつうかあったっけ?みたいな感じ。
      末弥純大先生のイラストはない(あとがきは文庫版の奴をそのまま持ってきたのだがその辺に関する言及がない)
     表紙の鳥が好き。

  • あれから10年。劇場版を見た感動とはまた違う視点で読むことができたと思います。
    映像と文章という根本的な違いはありますが、戦闘シーンや登場人物の表情・心理描写など、映像となって脳裏に思い浮かびました。
    特に、「あなたがたはそれでも警察官か!」と、「だから!遅過ぎたといってるんだっ!!」の台詞は今読んでも鳥肌が立つほど迫真に迫っています。

  • パト2の娯楽的に面白い部分をそのままに、政治・軍隊論と二課の話を増やしたような構成。全体的にキャラクターの性格がハッキリしているように思った。(荒川は相当嫌な奴になっているし、南雲さんはより一途に、カミソリ後藤の切れ味も強調されていると思う。)
    ただ、文庫から単行本化しているのに明らかな誤字(*反*自動)が残ってる(6刷)なのは本としてどうなんだ、という感じ。

  • すごく前置きが長いお話を読んだ気分。
    事件と戦闘は一瞬で終わる。

    でも、ある意味、今の日本を状態を1990年代に予見していた作品で、押井守すげーなと感慨深い。

  • 映画版とは違いがあるからこれはこれで楽しめますね。
    戦争と空虚な平和というモノを味わえるのは好きだな

  • 随分前に購入していた一冊!何故なら劇場版を数えられない位見たので、あえて読みませんでした。
    ついこの間、パトレイバー劇場版の1作目が4DXで公開されたので見に行って来ました。そして思い出した様にこの本を手に取りました。(笑)
    読み終わった感想…溜め息が出る程面白かった!
    読んでいてもアニメのシーンが思い浮かびました。
    劇場版には無いシーンも有り、新鮮な気持ちで読めた所も有って良かった。
    ネタばれぽくなってしまいますが、劇場版には無かったシーン一つ、太田さんの遺書を書いた場面は、もう帰って来れないかもしれないと言う覚悟と信念が表現されて居て「グッ!(T_T)」と来ました。
    勿論、近いうちにパトレイバー2を見ると思います。

  • 劇場版第2作(1993年公開)のノベライズです。
    劇場版最新作(2015年公開)は、本作品の続編となりますので、
    復習も兼ねて…。

    舞台は、レイバーの優位性に陰りが見え始めた2002年の東京…。

    原作の主人公や主役メカが、ほとんど登場しなぃといぅ内容は、
    ある意味、押井監督らしぃ?続編の構成ではありましたが…、

    作品の公開前年に成立した、PKO協力法の懐疑的な問題点を、
    基軸に据えた構成と内容は、最近の安保法制議論とも相まって、
    20年以上前に作られた作品とは思えない現実感、既視感があり、
    改めて、奥の深い作品だったんだな~と…。

    最新作は、本作品の12年後の現在を舞台とし、
    本作品の首謀者のシンパが、本作品の事件をトレースしますが、
    現実の社会もまた、本作品が作られた当時を、
    トレースといぅかループといぅか…、成長してなぃといぅか…。

    技術者の端くれの自分的には、当時より、
    二足歩行型の作業機械といぅレイバーの設定、位置付けには、
    とても興味深く感じられていた点もあり、
    第1作から最新作にかけての市場の変化には、納得感もあり、

    それも含めて、多角的に楽しめた作品でした。面白かったです。

  • 一気読みしてしまった。
    映画のストーリーから大きく逸脱しない範囲で、映画では描写しきれなかった部分を補完しているような感じですね。最終的にキーとなる違法電波による暗号通信は、もうちょっとフォーカスを当てて描写してもよかったかと思います。
    後年の押井作品を先に読んでしまっているので、その目で見ると薀蓄要素が少ないなぁ。まだ遠慮していたのかもしれないですね。

  •  第2刷読了。

     劇場版パト2のノベライズ版を、監督の押井氏が手がけた著者の初小説作品です。


     最初に刊行されたのは文庫でしたが、これはハードカバー1冊にまとめた加筆修正版です。


     自分は劇場版パト2も見て、文庫版も読んだので、これで作品にを鑑賞するのは三度目にあたりますが…内容も知っているので、思い出しながら読んでおりました。


     謎解きやアクションが魅力だった劇場版パト1が好みだった自分としては、テロや戦略的な展開となったパト2は、レギュラーメンバーがバラバラになって、おじさんたちが頑張る主軸にちょっと物足りなさを感じたものです。

     で、いざ自分がそんな年齢近くになって読み返してみると…なるほど確かに見えてくるものがあって「コレはコレでアリじゃないかなあ…」とは、思いつつも、爽快感のような読後感はやっぱりありませんでした。

     とはいえ文体は読み易かったです。


     個人的には、特車二課の全盛期をオリジナルで作者に手がけてほしいところです。

  • 兄から借りて読了。機動警察パトレイバー、劇場版2の小説です。映画を観てから読むことをオススメします。全体を通して面白かったですが、少し読み辛い部分もありました。特殊なルビや用語が難しかったです。個人的には第二小隊の面々が大好きなので、シーンが削られているのが残念でしたが登場人物の心理描写が丁寧で良かったです。後藤隊長格好いいよ、隊長。

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著者プロフィール

映画監督、作家。1951年、東京都大田区生まれ。
竜の子プロダクション、スタジオぴえろを経てフリーに。主な監督作品に『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84)『天使のたまご』(85)『機動警察パトレイバー the Movie』(89)『機動警察パトレイバー2 the Movie』(93)『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)。『イノセンス』(04)がカンヌ国際映画祭、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(08)がヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。実写映画も多数監督し、著書多数。2016年、ウィンザー・マッケイ賞を受賞。

「2024年 『鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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