ほしのこえ あいのことば/ほしをこえる

著者 :
  • エンターブレイン
3.75
  • (25)
  • (25)
  • (43)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 246
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757729735

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 言わずと知れた新海誠監督の初作品。こちらは新海監督の手によらないノベライズバージョン。制作者とはまた別の視線だ。ミカコとノボルの視点は交わらずに、それぞれの別の章で描かれている。こちらのバージョンのミカコは、リシテアに乗艦した理由の一つに従妹の治療費負担があったようだ。それをミカコは絶対に語らない。その他にも両親は離婚しているなどの設定も入っているようだ。こちらのミカコはリシテアの誰とも関わらないでひたすらに地球に想いを馳せており、ノボルには依存しているような気配もある。ノボルへの想いに強く依存することによって、地球を忘れないようにしているのだろうか。逆にノボルを忘れないために、誰とも関わらずにひたすらに中学の制服を着続けているのかもしれない。それはミカコの孤独の強さとも言える。地球に残っているノボルも、普通の生活を謳歌しながらもミカコを忘れられずにいる。他の女の子とも付き合っていたようだが、最後は宇宙へ、ミカコのところへ向かう決意をした。加納新太の作風は切なさと孤独さを描き出していて、少々年齢層が高めで好みが分かれるだろう。最後、二人の結末は描かれずに終わっているが、それが切なさを誘う。

  • これは、新海誠の世界ではない。が、それにインスパイアされて出来上がった素晴らしい新たな物語だ。

    人間というか、生き物のあり方、息遣い。
    他人を想うということ。それは、時空を超えられる。

    全然引き裂かれてないよ。そういうメッセージがダイレクトに伝わってきた。読後感がいい。

  • ほしのこえ
    この作品の映画を観たことのある人は、多いかもしれません。映画も何も観たことのない人は、この小説を読んだ後にぜひ映画も観てみてください。
    宇宙に行ってしまった少女と、地球に残された少年の悲しい恋の物語です。(O 2さん)opac→http://libopac.lib.juen.ac.jp/opac/opac_search.cgi

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||K
    資料ID:50600814

  • 好きな男の子との間を繋いでいたメール そのメールが届くのは8年後 星は100光年や1000光年などをよく聞くので8光年なんてそんなでもないんじゃないかと思いがちですが、実はとても遠い それでも会いに行こうと思う2人 感動的です

  • 設定は好き。ものすごく好き。
    ただ、内容が物足りなかったなぁ。

  • 新海誠の作品を小説化されたものです。アニメは30分くらいの短編だったが、本の方が随分厚い。内文の字は黒色じゃなく、紺色で印刷されたもの、ちょっと特別なんですね。
    アニメより小説の方が面白いと思います。アニメを見たから小説も見たい人におすすめです。
    きっと本書から新たな閃きが現すんで。

  • 『秒速5センチメートル』もそうでしたが、新海誠作品は小説で補完されます。

    女の子は「世界」の危機に立ち向かう力を持っている。けど男の子と一緒に居たい。そうすると「世界」が大変なことになる。男の子は無力で、どうすることもできない。『ほしのこえ』は、確かにセカイ系と呼ばれるべき要素を持っています。
    最終的に女の子は男の子を守り、それと引き換えに居なくなってしまう。男の子は「どうすることもできない」という安全な立場から、残念だなあ悲しいなあと涙する。そんな構造を痛烈に批判する批評家の方もいました。

    しかし、本作の男の子は悲しむばかりではなく、自分も女の子のところへ行く決断をします。セカイ系と呼ばれる作品群のモデルケースとは、また違ったラストだと思います。とても感動しました。

  • 何故か最終兵器彼女とかぶる。
    此方の方が叙情的で繊細かな。
    別れてから何年も経って、どんどん年の差が開いて、それでも思い合えているのがいい。再会できますように。

全25件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

小説家・脚本家。新海誠作品のノベライズを多く手掛ける。主な作品に『君の名は。 Another Side:Earthbound』(スニーカー文庫)『秒速5センチメートル one more side』(角川文庫)など。

「2020年 『幕末明治サバイバル! 小説・渋沢栄一』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加納新太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×