魔王城一限目 (ファミ通文庫)

  • 104人登録
  • 4.16評価
    • (14)
    • (8)
    • (9)
    • (0)
    • (0)
  • 9レビュー
著者 : 田口仙年堂
制作 : 朝未 
  • エンターブレイン (2008年11月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757745636

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

魔王城一限目 (ファミ通文庫)の感想・レビュー・書評

  • 魔力が強いだけで、それ以外は人間と変わらない「魔人」が避けられている理由が分からない訳じゃない。
    でも、可哀そうだと思ってしまう。
    エイゴに対していたずらを仕掛けるところなどは完全に年相応の子供な気がする。
    一番最初の場面があんな伏線になっていたとは…。
    戦場でのアイデアはさすがと言わざる得ない。これならだれも死者が出ないね。
    世界大戦中にドイツ軍とイギリス軍が敵兵同士、戦場でクリスマスを祝った話思い出した。
    結構違うような気もするが。

  • 「吉永さん家のガーゴイル」でお馴染みの(読んだことないけどw)田口仙年堂さんが送る痛みと優しさの物語。

    ストーリーの概略としては、

    司令官に逆らいド田舎に左遷された軍人のエイゴが、魔王の申し子と呼ばれる歩く災厄である「魔人」たちの先生役をする。
    圧倒的な魔力を持つが故に一か所に集めて隔離されている魔人。かつてエイゴは姉を魔人によって亡くしており魔人に対しては負の感情を抱いていたが、魔人との触れ合いを通じて魔人が他の普通の子供たちと何ら変わらないことを知り、エイゴは少しずつ前に進んでいく――。

    こんな感じ。

    熱血で(身長含め)ちょっと子供っぽいエイゴが、人間不信気味だった魔人の子供達と徐々に打ち解けていく過程が楽しくて微笑ましかった。
    エイゴはいい先生すぎるし、部下のバズもいいキャラしてる。
    初めはこれでもかと言うほどに魔人を恐れていたバズが、
    エイゴの助力もあって少しずつ、だけど確実に一歩ずつ前に進んでいくのがいい。
    勇気を出して魔人の子供たちに手を伸ばすバズも称賛に値するけど、
    それを受け入れる子供たちも本当に良い子なんだよね(´∀`*)
    英雄気質のあるエイゴと「人間らしい」バズのコンビがいい味出してます。

    ただ物語の背景には魔人に対する差別や戦争があるのでかなり重たいものとなっています。
    それ故に無邪気な子供達と優しいエイゴが輝くのかもしれませんが。

    続刊も気になるし今度買おう(^^)

    「一般人から見れば、軍隊は狂人の集団にしか見えないだろう。しかし軍は民を守るために敵を殺す存在だ。医者がどんな手を用いてでも患者を救うように、軍隊はありとあらゆる手を使って敵を殺す。」

  • 一番すきなシリーズ。外見的なアレを持つ人間として、アプリールに感情移入しすぎて辛いです。登場人物みんなかわいいなぁ。

  • ほんとに田口仙年堂?
    中盤からぐいぐい引きつけられて,気付いたら読み終わってるような作品だった.久しぶりに本読んで気分が悪くなるような箇所もあったりしたが,結局綺麗に片付けられていて本当によかった.
    かなり感情移入して読んでたと思う

  • お話は明らかにライトノベルな設定だけど、けっこうシリアス。
    『魔王』が『英雄』に倒されて20年。
    でも、人間同士の戦争は終わることなく、
    その中で、すごい魔力を持ち恐れられる魔人の存在。
    そんな魔人たち(でも子供)の教師になることを命令された軍医エイゴと魔人の子供たちとの物語。
     
    恐れられている異形の者が実は心優しくて……というのはよくあるお話だろう。
    だけど、そんな魔人の子供に降りかかる理不尽な悲劇、
    エイゴはそんな教え子の魔人を救いたくて、
    でも、軍の命令には逆らえなくて、
    そして、彼の出した答えは……
     
    「世界を敵に回しても、助けてやる」
    こんな台詞、一度は書いてみたいと思うよなあ。
    そんな大げさな台詞が自然に思えるほど、エイゴの想いが心に響く。
    じーんと来る。
    こういう“想い”の物語は大好きだ。
     
    『英雄』や『魔王』も単純に善悪で割り切れないような
    エピソードが待っていそうな展開。
    エイゴと魔人の子供たちに希望のある未来は訪れるのか?
    この後の展開が心配だ。

  • 08年末に、遠子先輩のしおり(描きおろし)が
    もらえるフェアがありまして、その時しおり目当てで
    買っていた本であります。
    当時の新刊の中では比較的好み、て感じで中々読むに至って
    なかったんですが、読んでみるとなかなかどうして。
    かなりツボでした。

    この物語も先日読んだ「ふしあわせなら手をつなごう!」と並び
    「優しい物語」と言える話なのですが、こっちが断然好みです。
    世界観は物凄くハードであり、「魔力」が存在する世界で
    大きすぎる魔力を持て余す子供たちと、その魔力を恐れながら
    排除もしくは利用しようとする弱い大人たち。

    そんな中誰よりも魔力への恐怖を知りながら、その「魔力」たちと
    向き合い、魔力は恐ろしいけれど恐ろしいものではないと
    知る主人公・エイゴは物凄い素敵です。
    綺麗事を並べたり、自己犠牲になったりよりこの力づくと言える
    姿勢こそが1番「優しさ」だなぁと感じますね。

    なのでその子供たちの中でも特に強い力を持つメイに対しても、
    力を隠させようとしたりただ物理的にだけ守ったりせず、
    その力を「有効的(だと信じたい)」に使わせた。
    力は恐怖・畏怖・利用などのためにでなく、本人を含めた周りを
    「活かす」ために存在するのかもと思わせます。

    ぶっちゃけエイゴの部下・バズは早々に逃げるカスキャラかと
    思ってたんで、いい意味で裏切られました。

    うん、続きも読みたいかも。

全9件中 1 - 9件を表示

魔王城一限目 (ファミ通文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

魔王城一限目 (ファミ通文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

魔王城一限目 (ファミ通文庫)の作品紹介

司令官に逆らい、ド田舎に左遷された軍人のエイゴ。彼を待ち受けていた任務は、何と魔王の申し子と呼ばれる歩く災厄-「魔人」たちの先生役だった!異形の身体と、生まれた瞬間に村ひとつ消し飛ばす魔力を持つ魔人。事実そうしていくつもの村を消滅させ、命を奪った存在を相手に、この自分が先生役!?と動揺するエイゴ。けれど、彼らの姿を知る中で、エイゴはある決断をすることに-。残酷な世界に抗う青年と子供たちの、痛みと優しさの物語、開幕。

魔王城一限目 (ファミ通文庫)はこんな本です

ツイートする