ムシアオの森、カササギの剣 (一迅社文庫アイリス)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 37
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758040327

作品紹介・あらすじ

-その森に近づいてはいけない。深く暗い森に迷い込み、化け物に襲われていた永山なゆたを救ってくれたのは、整った顔立ちをした双剣の騎士・鵲樟だった。帰る場所のない彼女を館に招き、不器用ながらも優しく接してくれる彼に、なゆたは次第に惹かれていく。しかし鵲樟には、なゆたが想像することもできない恐ろしい秘密があって…!?孤独な少女と孤高の武人。惹かれあいながらも許されることのない想いの行方は…。

感想・レビュー・書評

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  • 14歳の永山なゆたがいつのまにか囚われた森で、助けてくれたのはジャクス(鵲樟)と言う剣の達人で…。
    この話ではなく前日譚とも云うべきネット発表作『饗ーカーニバル』を読みたくなりました。ぐぐりにいこう。

  • 『新月が昇るまで』最終巻を読了した勢いでこちらも再読してみた。

    初めて読んだ諸口さんの作品が『饗-カーニバル-』だったので、実質その続編にあたる『ムシアオ~』にもわりと思い入れが強かったりする。
    哭師と摩央の仲良さげな姿を見られただけで私は狂喜乱舞した。

    『饗』を読んだときのゾッとする感覚や耽美さが薄めで、ちょっと物足りない感もあるのだけど、少女向けレーベルとしては冒険した方なのかなとも思う。

  • 諸口正巳氏の新刊が、まさかの少女レーベルからの出版と聞いた時の衝撃は忘れられません。一体どんな話が出来上がるのかと複雑な心境で購入、読破。バッチリ諸口節炸裂でした。

    一見ふわふわとした甘やかな少女漫画のような雰囲気と違い、読み進めれば進めるほどゾッとする冷たさがどんどん顕になっていく独特の雰囲気と世界観が見事。
    作者のHPに掲載されている小説に登場するキャラのその後も分かり、ファンとしては嬉しい限り。が、それ以外のキャラクターはややキャラが薄い印象を受けました。残念というよりも、続きが読みたいなあ、となる感じに。個人的には続編が出ないかな、とちょっと期待している作品です。

    余談ですが、最後の最後のオチに、油断していた心臓がリアルに縮みあがったのは良い思い出です(笑)

  • 著者のサイトで公開されている「饗ーカーニバルー」と同じ世界観のお話。多少設定が違いますが、「饗」のキャラのその後が垣間見えます。
    嵬苑が一番いいとこ取りな気がします。好きなのでいいんですけど。

    「月の子」をちょっと思い出します。…いや、人魚は人間を食べるわけではありませんが。「獣の奏者」のエリンとリランの関係にもちょっとだけ似ているかもしれません。
    本来相容れないはずの心が通じ合うという一点において。

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著者プロフィール

作家。独特の文体でハードボイルドやホラーなどを描いて人気を博す。近刊に、人気フリーゲームのノベライズ『被虐のノエル』シリーズ、『虚白ノ夢』、pixivミライショウセツ大賞優秀賞受賞『謳えカナリア』、第1回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞受賞『常夜ノ国ノ天照』など。

「2019年 『被虐のノエル Movement4 - Look at me』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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