リンちゃんなう! SSs

  • 一迅社
3.73
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本棚登録 : 134
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758044141

感想・レビュー・書評

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  •  あの歌からどうやって。その2。

     娯楽小説としてはこっちのほうが楽しめたわ。短編を詰め込んである感じで、それなりにまとまってたしな。あとボカロがたくさんでてきたし、小ネタも詰め込んであったし。完全ファンタジィ世界を舞台とされるよりも理解しやすい、入っていきやすい感じ。
     動いて話す「ボーカロイド」たちのなかに、主人公である様々な「ぼく」が入っていることを受け入れられるかどうか、ってところか。二次創作でいうところのオリキャラ投入、夢小説、幻想入りみたいな分類。
     とりあえず、カイトが可愛かったからいいや。
     抜粋。「実体化したリンちゃんと一緒に曲を作りたい。」より。

    「い、痛かった? ごめんなさい! いきなり握りつぶそうとしちゃってごめんなさい!」
    「握りつぶそうとしたのかよ!」
    「三次元での力加減がわからなくて……で、でも力加減ならこれから頑張るからっ! ねえ、人間の制限荷重っていくつ?」

     結構初っ端にある主人公とのやりとり。会話のセンスがうまい話は好きです。

  • もしあなたが「鏡音リン」というボーカロイドを知らないのなら、この小説を読んでください。「鏡音リン」とはどういう女の子か、またその仲間たちも分かります。内容はむずかしいですが、気になる人は読んでみてください。

  • 特典の「りんちゃんなう!暴走Pリミックス」に魅かれて購入。話の大半が作者の妄想垂れ流しという感じでしたが、最後の話がすごく面白かったのでいいです。漫画も読んでみたいと思います。
    (2013/5/3)

  • 978-4-7580-4414-1 303p 2013・4・1 初版

  • 最後の方で意外な泣かされ方をした。意外なオチがある的な評判を聞いていたが、そっちというか、こっちに来たかと。読後感が素晴らしい。ただ自分がターゲットのど真ん中すぎる気がするので、誰が読んでも同じような感想になるかどうかはわからない。でもなんか、よくぞ言ってくれたって感じがある。

    多分さんざん言われてると思うけど、でも意外とみんなこういう揚げ足取りは言わない気もするけど、ギターの「歪み」の読み方は「ひずみ」だと思う。

  • リンちゃんとボカロへの愛に溢れています。
    ボーカロイドの醍醐味みたいなものが絶妙に表現されていて、そこがすっごく面白かったですね。あとがきにも触れてありましたが、ボカロにまつわるネタが挟まれてくるのもニヤッとさせられます。
    色々語りたいんですが、もう何書いてもネタバレになる気がするんで真面目な感想は他の方におまかせします!←
    リンちゃんなう!

  •  ボカロ小説の定番であり、特異点かも知れません。
     この本を手に取る方はまずVOCALOIDというものに対して多少なりとも知識は有しておられると思うので、その辺の説明は省きます。
     帯にある通り鏡音リン最大の迷曲、そのひとつであろう『リンちゃんなう!』の小説化、それがコレです。

     ボカロ楽曲の小説化。
     『悪ノ娘』シリーズ、『カゲロウプロジェクト』などの成功により珍しくはなくなりました。
     しかし、それらは楽曲という舞台中のキャラクターとしてVOCALOIDを扱っており、程度の差こそあれミク、GUMI、氷川キヨテルなどの彼ら彼女らが主従で言う従の関係となっていたと私は解します。
     
     その点、この作品は連作短編の体を取っているのですが。
     実体化したリンちゃんと出会った始まりにはじまり、不器用な人間の歌い手、周囲を狂わす悲劇の歌姫、魔法少女を夢みるアンドロイドなど様々なおはなしを経由した後、種明かし。
     可能性の海の中で元祖✕✕✕✕✕✕✕✕、黒幕とゆる~く対峙します。
     
     目隠れの視点人物、名も無き底辺P「俺」は少し邪魔ではありますが、こういった名も無きリン廃たち、誰にでも当てはめ可能と考えればまぁ、しっくりするのかな。
     事実、楽曲の内容からしてミクとルカ、あと他ボカロの皆さんがリンちゃんを取り囲む内容だと思っていた自分は正直少し面食らいました。

     ですが、この作品あくまで「鏡音リン」が主人公であると思うのです。
     色々設定もある、妄想もある、楽曲もある。
     だけど、今回の舞台は「鏡音リン」というアイドルであり、楽器であり……etcに集約された、可能性を生み出す一つの存在そのものに用意された、そんなおはなしだと思うのです。

     でも、最後名も無き「俺」が辿り着いた最高に「あたまわるい」、だけど最高! な結論には一介のボカロファンとしても満足です。
     まぁ……リンちゃんは可愛いし、四六時中つぶやいてたらそりゃねえ。

     あと、一応セールスポイントをもう一つ言っておくと。
     登場ボカロの多さですね。最新のMAYUを含め、おそらく単体のボカロ小説としては最多出演なんじゃないでしょうか? 

     そんなこんなで、最後はお約束の――。
     リンちゃんなう! ついでにレンきゅんなう!

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