恋と悪魔と黙示録 身代わり王子とラプンツェルの花の塔 (一迅社文庫アイリス)

著者 : 糸森環

• 一迅社 (2016年3月19日発売)

作品紹介・あらすじ

「ぼくの運命は、あなたなんですから」神魔アガルと契約し"名もなき悪魔"の生態を解明する朔使となったレジナ。魔王マグラシスから彼女を救うために払われた代償は、ヴィネト卿の"命"だった。朔使総帥に保護されたレジナだったが、そこで待っていたのは、意外な人物との再会で-!?人と悪魔、その狭間で揺れるレジナは、恋人となったアガルへの想いを秘めたままある決心をして…

感想・レビュー・書評

[雪さんの感想 · 2023年6月3日]

本編が鞭展開のときに添えられる詫びほっこり番外編、余計に辛くなることない……？　でも愛されヴィネトありがとうございます。

[本読み隊さんの感想 · 2016年8月8日]

まったりした展開から一転、前の巻から怒涛の試練の連続です。今回も、二転三転して次々と起きる運命と残酷さに圧倒されます。あまりの代償の大きさに、ヴィネト卿を愛する神魔バレクは壊れる寸前。そんなレジナは、レジナなりに何ができるのかと懸命に模索するのです。
かなり血なまぐさいので、その手のシーンの苦手な方ご注意。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5222.html

[森月雫さんの感想 · 2016年5月24日]

シリーズ７冊目。前巻から辛い展開が続き、今巻は更に辛くてもう泣くしかない…。バレク…っ(´;ω;`)バレクにとっては狂気を乗り越えてレジナと契約するより、幻魔王に殺された方が幸せなのかもしれないと思うけれど、「ビスケットも好き」と言ってはにかんだバレクに号泣した…。つらい…。それでもアガルの言葉に、いつかヴィネトの魂が幻魔王に影響を及ぼす可能性を見たし、バレクもいつか蘇るという事実に救われた。レジナもカラシャの協力を取り付けてまだここからだと思ったのに…最後の衝撃といったら…。これからどうなっちゃうの…。

[【静】さんの感想 · 2016年3月28日]

卿を求めて半狂乱のバレクを見てるのが辛い、辛すぎる。乗っけから目頭が熱くなってしまって…。人間側の状況が、もう、ずっとずっと一冊まるごとピンチピンチ！でもね、ラプラウ神の教えの方だって非情だよ？救いがあって当然のサーロンが救われず、堕ちて当然のキリロが救われるって、釈然としないよ。それを思うと人間も悪魔も大差無いなあ。

[結崎さんの感想 · 2016年3月27日]

今回もなかなかシリアスだったから、アガルのおっとり乙女っぷりが合間で和ませてくれたから良かった。

それにしても、バレク…！
ほんと涙腺決壊ものだった。
ヴィネトの魂をあれだけ食べたいと思うのを我慢してとっておいたのに、返すときにそのヴィネトではなく幻魔王にバッサリと殺られるなんて…。
ヴィネトの時と見事に立場逆転しててほんとに辛かった読むの。
愛しのヴィネト様、の行でもう涙がね。
その後のビスケットも好きってのは、レジナのことも好きだったってことを言ってたんだよねあれ。
レジナ、あれはおっとりじゃないからね。そういうとこの天然解釈はいらない。
ほんとバレク辛かった。
狂う寸前なのも辛かったけど、何よりヴィネトの姿でなりきることで正気保ってるのが痛々しすぎた。

ヴィネト、魂返してもらったのにほんとに戻らなかったのかなあれ。
実は戻ってるけど、幻魔のフリしてるとかじゃない？
希望持ちたくなっちゃうわ流石に。

リウの激怒っぷりには吃驚した。
まぁ、よりもよってレジナのこと売ったのはダメだよね。
そりゃリウ激怒するわ。
ただ、やっぱり打ちひしがれてる姿はちょっと可哀想だったな。
神魔は主最愛だからほんと堪えただろうな。
リウの躾は効果抜群そう。
で、ここから一緒に打開してくのかと思ったら最後衝撃だった。
リウ、聖剣でレジナのことぶっ刺した。
しかも、魔に支配される千年は眠っててくれって…まじか。
あの双子神魔の躾がまさかここで眠るレジナを隔離するための伏線でもあったのかな。
今回は千年の眠りにまたつくなんてことないよね？
きっとアガルがなんとかしてくれるよな…！

[fu-uさんの感想 · 2016年3月24日]

ヴィネト様ロスで痛々しいバレク

[へきくうさんの感想 · 2016年3月21日]

「ビスケットも好き」はにかむバレクにこちらは号泣ですよ。なんなの、ねぇ、もうどうなっちゃうの!?　読む前に中をパラパラッとめくって戸惑う。あれ、このイラストって、えっ？って思いつつ読み進めて納得。自我を半分喪ったものの防衛本能でしたか。あの人の登場に周りも驚き、そしてその喪った悲しみを再度味わうことにはなったけど。あの赤い実がちゃんと作用しますように。最後はまたしてもこんなとこで！！でした。また長い年月を気づかないまま過ごしてしまうの？でも今回は神魔も仲間もいる。前と同じにはならない!?
小話はね、本編で出てこなかったヴィネトが甘やかされてます。みんな世話焼きさんばっかりだね。アニメイト特典もヴィネト小話。彼の甘い夢、現実にはなりそうもないけど、それでもそばにいてほしい、そんな卿。

著者プロフィール

9月7日生まれ。860万アクセスの大人気ＷＥＢサイト「27時09分の地図」（http://ash-map767.riric.jp/index.htm）でia(イア)名義でオリジナル小説を公開中。2012年ペンネームを糸森環と改め、「花術師」（双葉社）でデビュー。「she&sea」シリーズ「花神遊戯伝」シリーズ「F-エフ-」シリーズ（株式会社KADOKAWA　角川書店）を刊行。

「2020年 『かくりよ神獣紀 異世界で、神様のお医者さんはじめます。』 で使われていた紹介文から引用しています。」