Landreaall 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

著者 :
  • 一迅社
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感想 : 132
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758050265

感想・レビュー・書評

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  • 絶対悪の出てこない、愛すべきキャラクターたちに支えられた素敵なファンタジー。4巻からが化けるので1~5巻までを購入した自分は正しかった。三巻までは正統派ファンタジー。四巻からは学園物ファンタジーへと様相を変える。設定集が欲しいくらい専門用語が出てくるのにさらりと読めるのは作者の技量かと。どことなく「カルバニア物語」(TONO)に雰囲気が似ている気がする。(ベクトルは全然違いますが)読むべき!

  • むかーし1巻だけ読んで、その当時も結構巻数を伸ばしていたのですがピンと来ず。「これだけ続いてるってことは面白いと思ったのに」と続きを読まなかったのですが、最近好きなブロガーさんが4巻からガラっと展開が変わるから読んで!とおすすめされてたので再挑戦。

    す…すごい!めっちゃ面白い!!そして、さらっと読めるのにものすごく深く考えようと思えばあちこちに伏線があるし、登場人物の言葉もいい。
    小野不由美の十二国記、上巻で投げ出しそうになったのを下巻まで読んですごく面白かったカタルシスを思い出しました。

  • 思いのほか面白くハマった。
    「君は報われない幸せを知らない」というDXのセリフがたまらなく良かった。
    王の継承問題にドラゴン退治に騎士道に忍者を足して学園モノにブチ込む荒技がすごい。

  • すっごく大好きな漫画。皆に進めまくってるけど、結果は半々。驚くほどハマるか、よくわからんって投げ出すかのどっちか。こんな世界がどこかに存在するんだろうなあ。

  • 「無力さは努力をしない言い訳にならない!」

    「力は使えるから使わないって選択肢があるんだ
     できないことはしないって選択じゃないもんな
     できるけどしないなら意味がある・・・」

     引越しで移動するのが多いので最新刊以外、荷物になるので実家に漫画本は置いてきているのですが、唯一Landreaallだけは全巻もってきています+(・ω・

     ドラゴンを身を呈して封印した歌姫。歌姫を助けにドラゴン退治へ。

     ドラゴン退治のファンタジー話かと思いきや、学園ものかしら?となり、さらにどっこい王位継承権、と話に一貫性がありながら多分な要素を含んだ展開。

    「やってみるだけならできないことなんてそんなにはないんだ
     ダメだって言われることを全部やらないでいたら
     できないこととやらないことの区別がつかなくなるぞ」

     友情あり、戦略あり、戦闘あり、成長あり、政治ありと盛りだくさんでありながら、整合性のある1つのストーリーを紡いでくれます。ファンタジー要素をとりながらも、話すことは凄く現実的で大人の汚い話も混ぜつつ、夢物語で終わらないのでとても共感して惹きつけられます。

    「・・・自分で決めたコトでもあとになって何度も何度もあれでよかったのかって思い出す。手を離したら取り戻せないかもしれない」

     小物の散りばめが多く、後から「あー!あの時の!」という仕掛けもすごく上手い作者さんです。

    「やりすぎたことはどうしようもないけど
     足りなかった分はあとで取り戻せる」

     とても心に残る台詞もここぞという時に入ってきます。「憎いのではないわ。生きていなくてもよいからよ」とかぞくぞくしました。最新刊が待ち遠しいです。

  • これほど面白い漫画はそうそうない!!
    伏線の綺麗さは言うことなし。中世ファンタジーなんだけど、4巻以降は学園もので、騎士としての振る舞いや、出身の違いによる差別。ギャグも面白いし、キャラクターも可愛い。見所満載な漫画です。
    これをマイナー漫画にしておくのはもったいなさすぎる。
    このシリーズは絶対買い続ける。

  • ファンタジーで一番面白い漫画だと思う。

  • 女性の、女性による、人民のためのファンタジー<br /><br />おそらく女性の描いた本格ファンタジー漫画では最高品質のもののひとつではないだろうか。良い意味で女性を感じさせる良作である。現在所持している四巻まで一気に読んでしまった。<br /><br />ではどこが女性らしいのか。三つある。<br /><br />まず、筆致。キャラ絵は安定しているが、描線がおおざっぱで画面が白っぽい。作者の出自は知らないが、いわゆる同人っぽい絵である。トーンを使わないのと、カメラワークがあまり上手くないために、若干アクションが見づらいが、それもご愛嬌。アクションの描ける女性作家は少ない。彼女たちはそれを補うものがあるから、成功しているのだ。<br /><br />二つ目は、台詞回し。<br />登場人物たちは、頭の回転が速く、ひとつふたつ先を読んだ会話をする。段階を踏まないため、正直に言ってわかりづらいが、演出としては味があっていい(筆者は富野信者)。その台詞自体も、少々狙いすぎている感はあるが、センスを感じさせる。やはり女性作家は人間関係の作劇が男性より断然上手い。<br /><br />三つ目。<br />スケールが小さい。この作品は本格ファンタジーにも関わらず、登場人物が異様に少ない。メインで登場するのは、主人公とその妹、従者、そして王女の四人だけである。さらに舞台も狭い。四巻まででいっても世界設定の説明はほとんどなく、主人公と歌う樹のストーリーに終始する。世界観をまるで感じさせない。主人公が街を出る決意をするのが4巻であることを言えば、その狭苦しさがおわかりいただけるだろう。こういったある意味狭窄な展開も、目に見える範囲で生きるリアリストである女性ならでは。その分人間描写、会話劇はものすごく巧みである。<br /><br /><br />以上、とにかくあらゆる意味で女性的なファンタジーである。一長一短あるが、ハマればこれ以上のファンタジーはないかもしれない。そういう作品である。<br /><br />早く先を買わなければ。。。

  • ファンタジーなのに、下ネタ。
    スクールライフなのに、貴族(大人)の権力闘争。
    剣とか肉体派かと思いきや、言葉遊びがお好きな頭脳派揃い。
    主人公が居ないところでも時間が流れるところに、世界がちゃんと存在してる感じがしてGJ。
    そしてなにより、禅問答かと見間違うくらいの会話の妙が好き。
    何度も読まないと分からなかったりする所もあったりするけど、その「持って回った言い方」が粋と言うか。
    期待も期待してないのも裏切られた。「not爽やかRPG」って感じ。

  • 尻上がりスルメ漫画。序盤は伝わりづらい表現が多く、いまいち入り込めなかったんですが、何度も読み返しているうちにキャラの魅力にハマり後半グイグイ引き込まれました。学園生活ももちろん楽しいのですが、やはりメインの国王問題がサスペンスありミステリありロマンスありで目が離せない!キャラクターはみんなテンプレの枠を飛び越えて人となりがしっかり練られているため非常に生き生きしている。ヒロインも守られてるだけのお姫さまでない、芯のある女性で好感がもてます。敵も味方も信念をしっかり持っている漫画はすごく好みです。
    ただ一点だけ、何気ない日常会話でさえ言葉の駆け引きというかくどい言い回しが多いのが読んでいて疲れました。もちろん主人公らやんごとなき身分の子どもたちが大人びた遠回り発言をするのはわかるんですが、10代の男の子なんだから全員フィルみたいになれとは言わないがもう少し単純でもいいのでは…!?そこにファンタジー世界あるあるな特殊ふりがなも加わると読みづらさ抜群です。でもこのあたりは完全に私の個人的な好みの問題ですね。

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