別に放り出した訳ぢゃないんだけど ~未完の漫画が或る理由~ 藤沢とおる単行本化初作品集 (IDコミックス REXコミックス)

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  • 一迅社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784758063975

感想・レビュー・書評

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  •  未単行本化の作品をひとまとめにしたということで購入。しばらく前まで講談社専任のイメージだった藤沢とおるがここ数年色んな出版社で描いてるけど、あれってどうなったの?という作品が入っています。どれもこれもぶつぎり感は否めないけど、藤沢とおる好きなら楽しめる作品集。

     どれもこれももったいない。やはり、打ち切り作品とは名ばかりにどれもこれもテーマはしっかりしてるし、雑誌連載していてもおかしくない作品ばかりでしたが、雑誌の意向や作者事情からお蔵入りはいくらでもあるようで、個人的にはモモイダーのラー将軍サイドのお話はお気に入りです。ダッチオーブンもやりたいことはわかるけど確かにパンチが弱いっていうのはあるかも。作品のあとには藤沢とおると一迅社編集による対談があるんですが、当時の漫画アクション編集長との確執問題は正直藤沢とおるサイドにも非はあるんじゃないのっていうは思いました。ここらへんは作者と編集部の折り合いなのかなぁと思うけど、巻き込まれる読者としてはなんとかならんのかなとも思います。なんにしろそういった事情で作品が見れなくなっちゃうのはやっぱり悲しいですね。

     しかし、一迅社がこういう漫画だすのは個人的には気に入らないですけどね。マッグガーデンと一緒でエニックスお家騒動を起こした会社で、色々引き抜いたりして終わった作品もあるし。会社で色々あると思うけど作品は見たいから読者にはどうすることもできないよなぁ。だけど、そういった部分でJコミやこういった作品集で救われる部分はあるのか。なんだか藤沢とおるの心の吐露みてて複雑な気持ちになりました。まぁ、めんどくさい気持ちはほっといても未単行本化の作品みれるのはやっぱいいよね。

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著者プロフィール

1967年、北海道生まれ。デビュー:1989年マガジンFRESH 『LOVE YOU』。コミックス:『艶姿純情BOY』全4巻・KCDX全2巻、『湘南純愛組!』全31巻・KCDX全15巻・文庫版1~8巻(以下続刊)、『BAD COMPANY』全1巻、『GTO』全25巻、『ROSE HIP ROSE』全2巻、『TOKKO』1~3巻(以下続刊)、『WILD BASEBALLERS』全6巻(原作)。受賞歴:第22回(1998)『GTO』にて講談社漫画賞・少年部門受賞。

「2005年 『湘南純愛組! vol.15<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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