バーナード嬢曰く。(3): IDコミックス/REXコミックス (IDコミックス REXコミックス)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 633
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (130ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758066266

感想・レビュー・書評

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  • 「文学部は何の役に立つの?」と工学部大学生だった娘に不思議そうに聞かれたことがある。「人間の生きる目的、正しい生き方を探求する」ととりあえず答えた。
     文藝の全てに一貫するメインテーマは〈時間〉、死を記述し最期を意識させるのは文藝の主要目的。一般文学の死が日本刀で斬られるようならSFのなかの死はカミソリで裂かれたようで痛さを感じない。さらに漫画では大量虐殺もよくあるし凄惨とも思われない。
    「火の鳥、何を薦める?」俺は『復活篇』。だがアトム復活篇でアトムの父母が「私達ロボットは諦めがいいんです」とアトム復活のためにあっさりと犠牲になるのが心に残る。

  • まだまだネタはあるのか〜\(^o^)/
    今回もクスッと笑える一冊。

    著者自身も言っているように
    1巻目にくらべると
    さりげなく読書力が増えつつある
    ド嬢・町田さん(笑)

    孤高の人だった神林が
    影響されて仲が良くなっているし。
    そんなほのぼのな高校生活の一面も
    見られた巻でした。

    おすすめ絵本、ゴーリー来たぁぁ。
    『犬は勘定に入れません』も。
    学研まんがも(๑・̑◡・̑๑)
    読んだ本のことは共感し
    未読の本は読みたくなる漫画ですね。

    だが、ド嬢!
    くれぐれも借りた本は汚すなかれ!

  • 「どんなに優れたレビューよりも 友達が楽しそうに喋ってる姿を見るほうがずっと強く『読みたい』と思わせられるんだって」
    まさにこの一言だなと感じさせてくれる読書コメディ。どのキャラも好きな本に対して熱く楽しそうに話していて、自然とその本が読みたくなってくるよね。ぼくもレビューを書く時には批評というよりも、面白いと思ったことを柔らかく素直に伝えるようにしてる。批評をしようとすると「正しい感想」に置きに行こうとして、自分が書かなくてもいいのでは?っていう無難な内容になっちゃうんだよね。

    あと、本の面白さだけじゃなく、ちゃんと青春してるところが好き。さわ子と神林のコンビがいい味を出してる。大雨の日の図書室、プールサイド、雪が降るバス停、ここでの読書は彼女たちの日常の一部だけど、この瞬間にしかないものでもある。
    「特別な状況で読んだ本は特別な本になるんです」
    いつか彼女たちもこの当たり前だった時間を特別だったと思い返す日が来るんだろうな。

    最後に、神林のラップが最高にクールでした!

  • 「何度でも、聞くよ?」 ド嬢と神林は最高

  • この本で紹介された作品を結構読んでるのに、この本の登録を忘れていた。現在再読中。
    町田さわ子のキャラは読書好きにとっては腹が立つと思うのだが、なぜ主人公をこのキャラ設定にしたのか謎。でもそのうち、薦められた本をある程度は読んでいることがわかってちょっと許せるようになる。神林と仲良くなっていくのもかわいいし。
    自分もSF読みなので、神林大好き。熱く語った後でうざかったかと落ち込むのもかわいい。「ディック没後30年経って初訳される本が面白いわけないだろう!(でも読む)」ってのが超納得。これを背表紙で見て、この本を買うことを決めたのだった。「ガニメデ支配」で実感したな…。
    グレッグ・イーガン、わからなくていいから読もうかな…

  •  5分アニメも放映されて勢いに乗る名著ネタ&読書あるあるネタシリーズの第三巻は、相変わらず四人で仲良く本の話をしている。
     こうも長く続けていると、どうしてもネタ幅において難が出てきそうにも思うのだが、なかなかどうして、今回も充実した巻になっている。
     個人的には、何度も同じ話を同じテンションでするよね、という神林に対する主人公のツッコミは非常によく効いた。肺腑を抉ってくれたよ。そうだね、だいたい同じ人に、だいたい同じようなシチュで同じ話、しちゃうよね。

     今回は星五つで評価している。アニメは視聴していないが、今の勢いのままの続巻にも期待している。

  • 昨今必要以上にへたれ度が強まった私には、死やホラーネタがちょっと多くて、読中少しだけ辛かった。そして今巻の影の主役は神林さん。元から読者寄りの立場だけあって、心情が分かりすぎる位に分かる。

  • 山田風太郎『人間臨終図巻』 ペットを飼うことは、人間性のないものに擬似的な人間性を与える行為であり、それは名付けることで始まるのだ。なんて歪だろう。 佐藤哲也『シンドローム』 健全に不健全 『火星の人』読んでたおかげで『オデッセイ』観たあと家族に自慢できたよ エドワード・ゴーリー『うろんな客』 吉村昭『羆嵐』

  • 巻末にあった作者のコラムにあった、”たったひとつの特別な関係”をテーマに漫画を描いているという話が印象に残った。
    ド嬢と神林の友情がまさにそれ。
    二人の関係性がこの作品の魅力の一つでもあると思っていたのでなるほどーと思った。

  • なんだかド嬢が凄い読書家になっている(゜゜;)みんな難しい本読んでいるなぁ(^^;)

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著者プロフィール

代表作『バーナード嬢曰く。』『鬱ごはん』『銀河の死なない子供たちへ』『オンノジ』『ヨルとネル』など多数。2014年に第18回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞。2016年10月には『バーナード嬢曰く。』がアニメ化される。

「2019年 『ハナコ@ラバトリー 新装版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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