- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758072274
作品紹介・あらすじ
歌聖高校に通う高校一年生、登尾伊勢。最大のライバルであり、恋人の朝良木鏡霞への燃える恋心をウタに乗せて、短歌トーナメント、歌会に挑む伊勢に様々なライバルが立ちはだかる…。個性派揃いの少女たちとの闘いの内に、伊勢の出した、ある答えとは…!?思春期少女の気持ちが込められた短歌に次ぐ短歌。
感想・レビュー・書評
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どこまでも純粋な恋物語。久々に甘いものを読んで満足。唄が主人公達の恋愛感情を表し補足し効果的に使われていて気持ちいいです。またその唄の題材がエピソードから出されていることも素晴らしい。
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設定がハイセンス。ただ、百合成分に関してはいまひとつかなという印象。いや、あまり百合小説読んでいませんが。
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とりあえず、ようやく買えました。これ程に出会いがたい本も珍しい。
ここから下は、読了後です。
この読後感を永遠にしたいので、続編の企画はやめてくださいと一迅社関係者に言いたい気持ちで一杯です。
主人公の登尾伊勢が尖っているせいで、彼女の迷い、悩み、自信喪失、立ち直り、そういうジェットコースター的な気分の変遷に振り回されるように読み進みますが、もちろん、ヒロインの鏡霞だって別に背景でも環境要素でもありません。
恋って大変だね。
そんなことだから、伊勢の鏡霞への思いは、散文では表せないのでしょう。歌というのは、言葉が持つ野暮ったい質量をキャンセル。思いを格納した弾頭にして飛来させちゃうというある意味チートな手段なんだねと言いたくなった。
なんていうのか、こっぱずかしい言葉を平気で飛び交わせられるんですよ、彼女たち。そして、行き交う言葉に込められた思いのやりとりが、それができなければ、きっと、その思いが心を食らいつくして、虚しくなってしまうのでしょうね。 -
恋心と歌心溢れるエモーショナル短歌バトル百合ラブコメ。まず、感じたのは短歌ってこんなにエモーショナルだったのか、と。百合作品なのにイースタンユースの『夏の日の午後』が頭をグルグル。恋人であり、ライバルでもある主人公の伊勢とヒロインの鏡霞の関係性がとてもたまらんのです。百合好きの方は勿論、百合好きの方以外にも是非読んでほしい作品。日本画風のイラストに合わせたキラキラの装丁も雰囲気あってよかった。気になるのは、続きがあるのかどうかってことだけど。是非、読みたいんですが。