まっくらやみで君と、: IDコミックス/gateauコミックス (IDコミックス gateauコミックス)

  • 一迅社
3.79
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本棚登録 : 153
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784758075275

感想・レビュー・書評

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  • 振り回され系部下×エリート上司の皮を被った精神幼女。
    まず何が最高って主要登場人物のほとんどの一人称が「僕」ってところですよ。男女問わずボクっ子大好きなのでそこだけでポイント高いです。描き下ろしで滝本の一人称が「俺」になっていたのは、佐久間に心を許したからだと思うとそれはそれで良い。
    表紙からも扉絵からもダークな話オーラを出しつつも、ダークなのは物理的な話で内容はむしろ明るめで、ハッピーエンド至上主義で登場人物が辛い目に合うことに耐えられないタイプの私が大喜びで星5評価を出せるストーリーでした。
    受けの佐久間が本当に幼女。よくここまで無事に生きてこられたなってくらいの純粋無垢。顔も髪型も服装もデキる男系なのに、幼子のような表情や言葉に違和感がないという不思議さで、作中でも男女問わずモテるのが納得できてしまいます。
    いやもう本当に可愛い。好意も謝罪も欠点も、思ったことをすぐに口に出すのもまた幼さに拍車をかけているわけですが、変に意地を張らず自分の気持ちを素直に言葉にできるキャラクターが大好物なのでめちゃくちゃ好きです佐久間課長。
    攻めの滝本はその『変に意地を張る』タイプ…かと思ったのですが、これはむしろ思考回路が一途な乙女。相手が自分のこと好きじゃないとキスしても意味がない、というモノローグの少女漫画のような可愛さよ。苦手だったのに流されて渋々面倒を見ている内にどんどん相手のことが気にかかるようになり、ライバルの登場もあったりして口ではなんだかんだ言いつつも行動が完全にベタ惚れのそれ、これは攻めという名のヒロインですよ…。
    あらすじに『ヤンデレイケメン』と書かれている岩瀬さん、予想以上にあっさり引いた。別にヤンデレではないと思ったのですが、それはあとがきにあるように滝本が正解ルートを選んだからであって、あのまま岩瀬と佐久間の二人でいたら共依存病みエンドになりそう。光属性滝本のおかげで岩瀬も救われたように見えます。受けでも攻めでもどっちでもいいので、岩瀬の幸せな恋愛も見てみたいなぁ…。
    そしてカバー裏、びっくりしました。これ、たぶんお父さんですよね…?だとしたらとても切ない。壊さないように入れた箱の中で既に…。
    苦い部分はありつつも、十分甘めの話だったと思います。回想はあるものの、受けも攻めもあからさまなひどい目にあわなかったのも私としてはとてもよかったです。

  • 部下×隠れ甘えんぼ上司

  • 完璧課長佐久間の欠点は夜一人では眠れないこと。部下の滝本は頼まれて連日添い寝をすることに。どこか天然な佐久間の日常を知り、佐久間と妙に親しげな隣人岩瀬から佐久間の過去を聴かされたりイジワルされたりするうちに佐久間のことを好きになっていく滝本。
    暗闇が怖くてベソかいてる佐久間が何故かめちゃめちゃ可愛い。弟を守ることに依存してたのかな岩瀬……弟離れしていく彼にも良い出会いがあればなぁ。
    描き下ろし、どちらが上になるかで揉めてる二人がバカで可愛い。
    細身スーツ、最高です。

  • いつも恰好良い課長が滝本君といるときだけおかしい!かわいい!…な話。
    暗いところが苦手になってしまった理由にはちょっとかわいそうになりますが、軽すぎず重すぎず、ハッピーエンドの素敵な作品でした。
    甘える課長がかわいく、滝本君のツッコミが楽しい1冊。

  • ▼あらすじ
    ある夜、悲鳴を聞きつけた滝本薫はまっくらやみの中、突然何者かに抱きつかれてしまう。
    驚いて身動きできずにいたが、鼻をくすぐるこの香りは…佐久間課長!!?
    さらに「今夜、僕と寝てほしい」なんて言い出した!!!
    エリート上司のおねだりを断りきれない滝本は振り回されまくり!!!
    おまけにめんどくさそうなヤンデレイケメンの岩瀬悠太朗も現れて…。
    男達の傷と秘密が重なる、ビターな恋がここに。

    ***

    当方、眼鏡属性が無いので眼鏡キャラが出て来る作品は普段、滅多に買わないのですが、表紙とあらすじを見てどうしても気になったので購入しました。
    初読みの作家さんだったので、ドキドキしながら読んだ結果…買って大正解!!
    まず、表紙からも何となくセンスの良さが伝わる通り、口絵も話と話の間に挟まれる一枚絵(扉絵?)もスタイリッシュでとっても素敵…!!
    思わず魅入ってしまうくらいどれも素敵なデザインです。
    繊細なタッチで描かれるイラストも今風な感じがして、個人的には凄く好みな部類の絵柄でした。これだけでも評価高いです。

    また、嬉しい事に絵柄だけじゃなくてストーリーの方も申し分なく、丸々一冊表題作だったのですが、最後まで凄く楽しむ事が出来ました。
    いつも堂々としていて何があっても冷静。社員にも優しく、周りからも信頼されている完璧なイケメン上司である佐久間が実は暗闇が大の苦手で、一人だと眠る事はおろかシャワーすら浴びられないという超絶ヘタレ設定にキュンとしてしまいました(笑)
    しかも言動が子供っぽかったり、ちょっと抜けてたりして可愛いという…。
    可愛いだけじゃ締まりが無いんだけど、格好良い時もあるからギャップがね!!
    もう、そのギャップが凄まじくてたまらんのです!!(笑)
    ただ、佐久間の女々し過ぎる性格が駄目って人も中にはいるかも…??
    私は佐久間のあざとい言動だったり行動だったりにいちいち萌えていたので凄く楽しめたのですが。
    この作品は佐久間の事を好きになれるかどうかで評価が変わると思います。

    私が特に印象に残ったのは佐久間のトラウマが分かるシーンと、その後のシーンです。
    佐久間の暗闇恐怖症の原因は、自分が完璧であるが故に、子供も完璧でなければならないという佐久間の父親による過度な教育によるものだったのですが、それを知った後で滝本は自分だけが佐久間に振り回されている事に苛立ちを覚え、彼から離れようとします。「もうこれ以上あなたといたくない」と声を荒げる滝本に、それまで冷静な顔をしていた佐久間が自分の胸をぎゅっと掴んで「…ぼく、何かした?」「何か…失敗した?」と、何かに怯える子供のような不安でいっぱいの顔をして訊ねるんですが…。
    このシーンは佐久間のトラウマの原因を知っているだけあって辛かったです…。胸が痛んだ…。
    その場から逃げ出す滝本にはイライラしたのですが、岩瀬の協力もあり、紆余曲折を経て最後はちゃんと両想いになってくれたので良かった…!!

    あと、最後まで本番が無いのには吃驚しましたが、酔ってくだけた雰囲気になった滝本が攻める側でいた佐久間をいじめるシーンはめちゃくちゃ萌える展開でしたので、これはこれで良いか…!!となりました。勿論、がっつりエロも見たかったけど(笑)
    岩瀬の件もあるし、続編があるなら是非読みたいなーと思う内容でした。満足満足。
    ていうかカバー裏の漫画、一瞬「誰?」と思ったのですが佐久間の父親だという事に少し遅れて気が付いて「ああ…(絶望)」ってなりました。
    酷い虐待を受けていたと思われる傷だらけの顔に心が痛む…。
    父親も父親でトラウマを抱えて生きて来たのね…だから心が歪んでしまったのか…。
    そして作者さんのあとがきで、このお話に滝本が選択肢を間違えると迎えるBADENDが2つあると知って吃驚!!そんな事知りたくなかった…ってのが正直な感想ですが、とりあえず滝本が選択肢を間違えないでくれて良かったです…(笑)

  • ★3.5。一人でいられないほど怖がりの上司と、彼に気に入られお泊まりするはめになった部下の話。最初は上司の方が攻めかと思いきや、段々乙女らしく頬染めてるシーンが多くなってきたから、あ、メガネくんが攻めるのねーと察し。
    恋愛においても完璧にこなしていただろう上司がキスひとつで、こんなはずじゃ…とアップアップしてるのには萌えた。

  • 流され眼鏡×完璧っぽいけど暗い所がこわいひと

    最高~~~ッ
    部下×上司ですね、このひとの漫画は前も読んだんですが、セックス一切ないのにたのしいんですよね
    今回もそうです

    トラウマもちの受けってすきです そういう受けでした
    一見しあわせそうで、実際まんがはそう終わるんですけど、裏に仄暗さをはらんでいて、そこもすきです

  • 最近初読み作家さんはかなり慎重に選んでるけど、自分的に久々のホームラン!!ありがとうございますっヽ(´▽`)/
    課長の可愛さは白飯3杯イケますね。これで攻め込むつもりでいたのだから、読んでる方が「者共であえーっ!」ってなるわ(訳=読者錯乱)

    ただ、キャラの髪型がパターン少ないのかな?見分けはつくけど、キャラは全然違うから髪型ももっとキッパリ個性分けた方が良い気がした。ちょっと勿体ないポイント。
    お話は最初から最後まで文句なしでした♪鈍感で、キスに妬きもちやく理由も自分に置き換えないと気づけない、人として欠陥あるけど愛しさを覚える課長のキャラ設定、お見事!

  • 面白かった!真っ暗闇がダメなことから派生して極度の怖がりな容姿も仕事も完璧なはず上司佐久間とそれを偶然知ってしまった滝本。偶然暗闇の中で抱きついた滝本に安心感を覚えた佐久間は夜一緒に寝てくれ、と頼み抱き枕生活が始まるのだが...

    佐久間はスマートでモテモテなできる人なんだけど、すれてなくて抜けてるところがあって、それに振り回される滝本。二人のどこか噛み合ってるようで噛み合ってないような会話とそれぞれのモノローグがすごく面白い。

    佐久間はまったく恋愛感情なんてなく、ただ単に怖いからそばにいてほしい、って素直に子供のように求めてきて、それに対して滝本はちょっともやっとしたり。そして二人の間に現れる岩瀬という佐久間に執着するヤンデレイケメン...

    暗闇がダメになったトラウマが私的に素晴らしかった。幼い頃から完璧を求められ、期待に応えられないと...基本コミカルなんだけど、トラウマのシリアスな部分が効いてて好きでした。

    カバー裏でバッドエンドが2つあって滝本が選択肢を間違えるとバッドエンドに!っていうのを読んで、バッドエンド!!読みたい!!ってなりました。

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