ひとごろし

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著者 : 明野照葉
  • 角川春樹事務所 (2004年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758410281

ひとごろしの感想・レビュー・書評

  • 人と深く関わるのが嫌だった。だから恋愛にも気をつけて追い詰めてくるような女は避けていた。それなのに。
    行きつけのレストランで、働くようになった女性に興味を持った。
    かつて夫を殺した過去を持つ女は、その過去もあって自分を追い詰めるような事は無いと思ったのだが。

    物語の内容に目新しさは無いが、次の展開が気になる。
    次の展開が気になるほど読ませてくれたのだから★★★★

  • 母親、妹、食堂の奥さん、元歌神楽女(本当は違うのだが本人は思いこんでいる)から愛を押しつけられ、うざく感じている主人公。

    もしかすると自分がくるっているのか、わからなくなった。

    自分以外も世の中全体が病んでいるということを訴えている作品。

    歌神楽女(かがらめ)
    舞を踊ってかっこ(大昔の打楽器)を打ち、足拍子を鳴らして魂揺すりをし、神を自分に降ろして託宣を告げる巫女。一子相伝の世襲制の職能といってよく、歌神楽女となった女性は生涯処女。恋愛も結婚も出産も許されない。歌神楽女を選ぶのは神。神の選定の徴(しるし)が額に薄く浮き出た八の字。歌神楽女が禁を犯して男に走れば、これまで男性との関わり一切を禁じらてきた何代もの歌神楽女の情念が一気に噴出し、その歌神楽女は自らを失い、色恋に狂い、関わった男も自らも不幸の底に落ちる結果となる。

  • 好きな人の愛情を独り占めするためだったら、手段を選ばない。
    人を殺めることでさえ何とも思わないなんて恐ろしすぎる。
    もし、愛娘の死でさえ企んだものだとしたら、、、。
    ストーカーされ続けた泰史も、どれほど、恐怖心や焦燥感に苛まれたのだろうか。
    更に妹にまで執着されるのだから、本当にお気の毒である。

  • 情念の恐ろしさを描いたサイコミステリ……というよりもむしろホラー。なんだかなあ……この人の本領発揮、と言おうかなんと言おうか。へたしたら怨霊や呪いよりも怖いぞこの小説。「歌神楽女」なんてものが出てくるので伝奇的な要素もあるのかと思ったけれど、それほど深く関わってもいないし。ほぼ100%、「生きた人間」の恐怖を描いた物語といえる。
    ま、「一途な情念に囚われた女性の哀しさ」を感じさせないでもないけれど、そんなもの綺麗さっぱり相殺しちゃうほどにとにかく怖い。どいつもこいつも怖い。特にこの主人公のような考えを持つ男性にとっては、かなり恐ろしい一冊かも知れないな。やっぱり「愛≒狂気」だよ(笑)。

  • 我にかえる、コワッ

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