正直じゃいけん

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 208
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758410618

感想・レビュー・書評

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  • 再読。おもしろい。

  • 2016.2

  • あんまりページ割いてないですけど、小説レビューのとこなんてとても参考になりますね。中島らもと野坂昭如なんて特に愛がさく裂してますが、町田康のレビューがとても良いというのは、その作品の体裁を借りてまたひとつの読み物を形成するだけでなく、ちゃーんとその作品の良さ、ってところにも迫っているからなんだと思います。読んでいて2度美味しい。

  • 正直じゃいけない笑い話。正直じゃない分、切れ味は鈍いかも。

  • なんというか、町田康は反則なのである。僕は好きな作家筆頭に町田康を挙げておるが、何故に町田康が好きかと尋ねられたらば、あほみたいにおもしろいからである。エキセントリックなのである。とにかく文章がノッているんだよね。語感がいいんだよね。なんつーかな、波長がシンクロしてくるっていうのかな。

    事実、僕は好き好んで、「よろぼい歩く」であるとか、「シャーツ」であるとかいった町田語を、無断で使わせていただいており、本当は他にも、アルバイテン、ピジャマ、スリッポン、だぼ、ステンショ、マナジャー、ビルヂング、メニュウ、ヒルム、プロ・レス、オフィース、ぶるさがる、こりゃだみだ、ちゃんちゃら&いとおかし、こんなことでは到底出世はおぼつかない、など多用したくてしたくて堪らない町田語が数多あるのだが、あまり多用すると、上辻は完全に町田康の真似しぃや二番煎じやと思われるであろうことは疑いなく、それはそれでしょーむない話なので、なんとか自制している次第である。

    当エッセイもとても痛快で、「忙中、おのずからおばんあり」、「やはり画一でいきませんか?」、「ホテルのクラウス」、「なんでそんなだるいんや」、「地獄のハンブルグ」など、タイトルからして心が躍ってしまう。

    町田作品、このエッセイに限らず、小説でもエッセイでも詩でもパンクでも何でも良いのだが、1作品でも読まれたら、誰もが抱腹絶倒、こんな文学があるのかと、目から鱗が落ちる筈である。ありきたりの小説に物足りなさを感じたらば、町田康である。町田康を読まずして、くたばってしまうのは、ほんに勿体ないことである。

  • エンコー(援助交際)が「演劇交際」になったり、
    ケータイ(携帯電話)が「弁当電話」になったり、
    著者いわく「謎の略語」から妄想が暴走していきます。


    通勤の息抜きとか、半身浴中とか、肩の力を抜きたい時にはぴったりです。一つ一つのシリーズが短いので、どこから読んでもいいのも◎
    直球なのか婉曲なのか、焦点があっているのかあっていないのか、切れているのか逃げているのか。
    煙に巻かれても、小気味いい読感です。

  • エッセイ・あとがき・雑誌の企画小文 などをむりやり詰め込んだ本
    町田康の本を読もうとしてる方は最初にこの本は避けた方が良い

    個人的にはあとがきで中島らもの本のものがあるのですが
    それを読んだために大嫌いな中島らものことを思い出してしまって嫌だなあ と思いました

  • 国中で絶賛されたエッセイを読んでも全くおもしろく読めず最後まで読みきることができないという星の下に生まれた不幸な私ですが町田忠、アッ間違えた町田兼、いや失礼、町田康さんのエッセイがおもしろくないわけがない!とはりきって参りましたら2往復する勢いで読み終えました読み終えました。あんなにもハンサムなのにこんなことを本当に考えているのかしら。けど、そんなこと、どうだっていいでしょ!おもしろいんだから。

  • 角川春樹事務所http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%98%A5%E6%A8%B9%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80 って角川書店+村上春樹やと思ってた。別にハルキストってわけでもないけど。無知なだけで… すいすい読める。すいすい過ぎる。雑誌の連載でしょーと思ったらやっぱりそうだった。プロフィールは作家・歌手・詩人として活躍、とある。歌手が最初に来るわけじゃないのね。知ってる人は(昔のこと)知ってたらえーやん、ってことでしょうか。もっとも私もモノ書きとしか認識していないワケですが。自分は関西出身なのに「だぼ」を知らなかった。相方は知ってた。なんでやろ 落語を3年間聞きあさっていたというだけあり、いつまでたっても(文が)切れない落語調の独特の言い回し。言いたいことはばしっとタイトルで言ってますが


    ・待ち合わせの時間まで時間あったので適当な店で腹を満たして打ち合わせに行くと、みんなで昼食を食べてから仕事にしましょう、と言われた。とほほ
    ・そばちょこ=蕎麦猪口 いいなぁ私もそばちょこ買おう。ガラス製の涼しげなヤツがいいなぁー 実家にあったような。
    ・家を出ようとする→腹減りに気づく→家で食ってるヒマなし→Mcで巨大バーガー注文→一口で食えるかー!解体し再構築して頂くご婦人方
    ・「じゃらじゃらしたご馳走」(笑)
    ・寝意地がはってます みんなで誰かの家で騒ぐときも先んじて寝床確保します
    ・6時起床、仕事→10:30 朝食、14:00まで仮眠、仕事→18:00 夕食、就寝    この人は1日二食らしい
    ・クロムハーツのアクセサリーなんで普段してないッス、普段スーツっす
    ・時々この人流に皮肉を言ってる。文がだらだら長くひらがなも多いのであまりツンケンして聞こえない。BMWドライバーのマナーが激悪ということを伝えるためにこれだけの字数を割くのかw 

  • 笑えばいいよ

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著者プロフィール

町田 康(まちだ・こう)
一九六二年大阪府生まれ。作家。九六年、初小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞。二〇〇〇年「きれぎれ」で芥川賞、〇五年『告白』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。

「2022年 『男の愛 たびだちの詩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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