挑発者

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 75
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758410847

感想・レビュー・書評

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  • 人を欺くために、自分を欺く。
    偽りの貌と心を手に入れた者は、いったい何を求めるのか?
    (アマゾンより引用)

    何かすごく中途半端な終わり方(((゜Д゜;)))
    すべての事柄が決着しないまま終わった感がある。
    シリーズ物の何作目かで、1作目から読んでないと分かりづらい部分がある。

  • 2015.3.6-17
    インチキエスパー事件とミスコン候補者調査とアルツハイマーで自殺を望む夫に関する妻からの調査依頼。何処で繋がるのかと思ったら全く別口だったとは。途中は面白かったものの呆気ない結末。

  • 長い。半分でいイイ。

  • 畝原シリーズ第六作。

    最終的に3つの事件が並行で進んでいたのだけれど、
    関連性があるようであんまりなかった印象。

    夫婦の最後は救いようがないなぁ。
    あの結末にする必要があったのだろうか。

    あとは玉木氏がどんどんダメになっていっているような。

  • 畝原探偵のシリーズ第6作目です。
    ポチポチ読んでいるので、これまでのシリーズを全部読めているかは不明(笑)?
    『待っていた女』、
    『流れる砂』
    『悲鳴』
    『熾火』
    『墜落』、そして『挑発者』
    この後『眩暈』『鈴蘭』ですね~。

    今回は畝原が依頼された3つの事件が並行して進行する。
    マスコミに持ち上げられエスパーを名乗る宗教家をやり込め依頼人を詐欺から救った畝原。
    そこから発生してきた殺人事件の調査をすすめる。

    同時にミスコンテストの主催者から決勝に出場するススキノのキャバ嬢たちの身元調査を頼まれる。
    そして、夫の浮気調査を依頼した妻の不可解な行動の謎を解く。

    ということで、3つの話がそれぞれ進んでいきます。

    バラバラ殺人や親指だけ残し行方不明になったTVディレクター、そんな事件が主になります。

    畝原と妻の明美、そして娘の真由、冴香、幸恵たちとのやり取りがほんわかするのと、幸恵の成長に救いがあったこと。

    味わいのある作風の東直巳さん。
    北海道弁やススキノ界隈に詳しいのと、ちょっとした会話が軽妙でニヤリとしてしまうこと。
    適当なのに品も感じられる文章です。

  • 探偵畝原シリーズ今回も父ちゃんは頑張ります。

    カルトでマルチなインチキエスパーを冒頭で
    さっくり、力でなくて口でやっつけちゃう。
    なかなか気持ちよくって、そして仕返しが怖そう。
    案の定…なんだけど。
    残酷過ぎて驚きである。
    アホなキャバ嬢の犯罪も驚きでまともじゃないなぁ。

    よく会話するが、肝心なことは何も話さない変な、いや普通の夫婦も、ちょっと不気味だった。
    けど、多いと思う。実は何も知らないこと。
    毎日、回転していく日常には、必要なかったりする。

    畝原家に助けに入った姉弟もしかり
    今回もタイプの違う変な人がいっぱい。

    ススキノの「俺」と絡んでないけど街と登場人物が絡んでる感じが好き。

  • 第一の殺人についての結末ってあれで終り?消息不明の彼については続編ってことでしょうね。期待。

  • 畝原探偵シリーズ6作目?

    久々に畝原シリーズ。ウーン、面白くないわけじゃないけど、二重三重に事件が起こる割には、それらの事件がまともにリンクしてなくて、アレ?って拍子抜け。まぁ、実際そんなリンクした事件がそうそう起こる筈はないんだけど、そこは読み物だからねぇ、、、。会話文もある意味リアルではあるのだけど、それをそのまま文字にしてしまうのも読み手の側からするとなかなか読み辛く、バランスが難しいものだなと改めて思った。シリーズの中には、傑作と思えるものが確かに存在するので、余計に今作では鼻についたのかも。
    そんな中、幸恵ちゃんの成長ぶりは期待させられた。他の娘二人や明美など畝原の家族の描写も、辛さを感じながらもホッとさせられた。畝原シリーズの醍醐味はやっぱりこの家族模様なんだな。

  • 1ページ2段かぁ。字も小さい。長いな、と覚悟。やっぱり長かった。
    前半はまどろっこしく、なかなか話が見えてこず。前置きが長い・・・
    後半、事件が起きだしたころから面白くなり、一気に最後まで読んだ。

    いつも思うけど、この作者の会話はすっきりしない。でも、実際の会話は簡潔であるはずもないので、リアルはリアルなのかも。北海道弁が微妙に道外の人には読みにくいかもしれないなぁ。

    畝原シリーズだから、いやな予感はしたが、やはり・・・
    後味悪い終わり方。なんで、そうなっちゃったんだよ。

  • 東直己は見つけるたびにゲットする作家のひとりです。
    もう大体読破してしまっておりますので、未読のヤツを見つけると嬉しいのですが、待ちきれなくなって単行本で買ってたのに、つい忘れて文庫でも買ってしまうというマヌケなコトもやってしまっております。

    この作品は畝原シリーズのなかの一作です。
    どうもススキノ探偵の『俺』シリーズとダブってしまうのですが、こちらは畝原シリーズです。
    シリーズを重ねることで、主人公の畝原のまわりも変わってきております。昔は子連れのバツイチ探偵だったのが、今では3人の子持ち探偵です。
    昔彼女だった教育カウンセラーさん(子連れのバツイチ)と結婚しております。
    娘は小学生だったのが、今は立派な大学生で、家族4人と弟子の貴くんとビール飲んだりもしております。
    お互いの連れ子と、とある事件で関わった子供を養子にしての5人家族です。

    畝原は北海道のキャバ嬢ナンバーワンを決めるコンテストのためのキャバ嬢の素行調査や、インチキ宗教の正体を暴く仕事や、旦那の浮気を疑う女性のための旦那の素行調査などの仕事をこなしながら、また重大事件に巻き込まれます。

    それぞれの調査が微妙に絡み合いながら、かなりハードボイルドな日々を描いております。
    北海道、大体札幌、主にススキノ周辺を舞台に、話が展開していきます。

    脇役に個性的な人物を配置して、事件はやがて大団円に…。

    今回も少し哀しいコトもありましたが、概ね上手く落ち着いたかな?というのは、畝原の成長の証かも?と思いました。

    これからもシリーズは続いていくとは思いますが、特に姉妹はどのように育っていくのか?いつ奥さんと養女の心の傷は癒えていくのか?が特に気になります。
    貴がこれからどう成長していくのかも気になりますね。
    こういうと、なんか畝原になったようなかんじがしてしまう、そんなシリーズです。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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