ラヴィン・ザ・キューブ

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 76
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411301

感想・レビュー・書評

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  • 始まりのところ、これまでありそうでなかった「製造業SF」か! と思った。これまで、エンジニアリングSFは結構あったけど、研究や開発ばかりで、製造業SFってなかったよなあ、と思って読んだけど、最終的には割と普通の開発SFになっちゃったかな?
    ネタと言いキャラクターと言い、悪くない。面白い。なのに読後感は、なんていうか、「惜しい」という感じ。
    これ読んで、特許や意匠には「公序良俗に反する」ものは登録されない、ってあるけど、完璧に人体を模したアンドロイドは公序良俗を乱すことになるのだろうか、などと思った。
    ところで、英語表記のlovein'(loveのing系にはe入らない)にはなんか深い意味があるんだろうか?

  • 特に面白くはなかったけど、ずっとつまらなくもなかったのは、登場人物や世界観は魅力だったからかな

  • ロボットを作る側からロボットについて描いたSF。ヒロインに感情移入しながら読んだ。

  • 事務的なセリフと、会社での女性の立場などが印象の硬そうな文面で、読み終えれるか途中心配しながら読みすすんだ。
    専門職じゃないと理解できないカタカナ文字。
    でも、すらすら読めてしまうのは何故?
    ロボットを扱う話に引き込まれることはなかったけれど、チラホラ人間らしい表現を拾い集めていくうちに、どんどん面白くなってしまった。

  • 近未来の伊良部先生と思ってしまった私。
    イン・ザ・プールとかのあの伊良部先生に共通するような突き抜けた方が出ていたので、イメージが勝手にそうなりました。
    まぁしかし、個人的には初めて読むタイプでおもしろかったです。
    近未来でも女性の母性本能は生きていたのかと、ほっとしたいところです。

  •  近未来の日本、世界最大のロボットメーカーで働く派遣上がりの水沢依奈が、極秘用途のアンドロイド開発プロジェクトに抜擢される。第9回小松左京賞を受賞したSF。

     タイトルとあらすじから軽い話を想像したが、書かれている内容は意外とハードで、ストーリーもお固い。著者は女性らしいが、技術系バリバリの人だと想像できる。

     文章はこなれていて読みやすいが、扱うテーマがエンジニアとアーティストの両立などやや難解だった。読み終わったあと、どこまで深く読み取れたか不安になった。

     次の作品にも期待。

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