いろあわせ―摺師安次郎人情暦 (角川時代小説倶楽部)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411639

感想・レビュー・書評

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  • 摺師の技法にあわせた五編。
    五編に登場する武家娘の友恵という魅力的な女性が出てきて安次郎との将来を期待して是非続編を読みたいです。
    「お江戸下町人情話これいいですね」

  • 私の大好きな神田明神下周辺の人情話、ということで読みました。
    江戸時代の下町情景を、摺り師という職人の長屋生活を舞台に活き活きと表しています。
    第一話から五話まで「摺り」の技法に合わせた物語の作り方も素晴らしいです。

  • 「あてなぼかし」の話が好き。

  • 摺師安次郎の男っぷりがいいねぇ。ほか著者の描く登場人物は、やさぐれのすさんだ野郎であっても、しまいには人情の欠片をのぞかせてくれる。おなご連中は一様にきっぷがよくてしっかりモノ、対するおとこどもは不器用で何かしら抜かりがある。お江戸の町人まちで、そんな面々が支え合って生き生きと日々を過ごす。「この仕事は合わないじゃねえ。こっちが合わせるんだ。仕事があんたを選ぶんだよ」・・・はい!

  • 火事で家族を失った安次郎。摺師職人として働く。しかし、武家出身であるため、目端が利き、いろいろな事件を解決していくお話。
    お利久さんと良い中になるかと思いきや、幼馴染が登場。
    シリーズ化されているのでしょうか。続きを読みたいです。

  • 面白かった。
    今回の主人公は行動力があって良かった。
    周囲の人間に気遣いができるけれども、自分への好意には無頓着。朴念仁なのは著者の他作品と同じ。少しやきもきする。
    子供のことや女性のこと、義理の両親、仕事。
    気になることは多かったけれども結論はなかった。
    出版から時間が経っているし続編はないのか。

  • いけそうな気配なのに、
    人畜無害小説から逸脱せず。
    続編もありそう。

  • L 摺師安次郎人情暦

    摺りの技法にあわせた賞タイトル。
    摺師の安次郎はその仕事ぶりから指名がかかるほどの摺師。女房には先立たれ一人息子は義理の両親の元で暮らしている。自分の両親兄弟は12歳?の時の火事で行方知れず。その後の摺師の親方の元に弟子入りして育てられた過去を持つ安次郎。


    親方もよく安次郎を引き取って、よく安次郎も町屋に慣れたなぁと現実的なことを思ったりして。

    これ以降シリーズは出ていないようだが、キャラ的にこれで終わりにするのは惜しい面々ばかり。

  • 梶さんってシリーズっぽく書き始めるけど、続かないの多いよね?

  • 面白かった。摺師という設定もユニーク。
    シリーズ化してもっとじっくり読ませて欲しい。

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著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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