- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758412070
感想・レビュー・書評
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道警シリーズ第6弾。
小島百合が訪れたピアノのミニコンサートの会場に、以前、冤罪事件で捕まった男が、当時の警察の責任者に謝罪を求めるため、押し入り、籠城する様子が、細かに描かれている。
こういう人質を扱ったものだと、警察の交渉役とのやりとりがメインとなるが、この作品は小島からの視点がメインで書かれており、ほかの作品とちょっとテイストが違う。国会議員の裏金に関する脅迫話も並行して、進められ、先が気になり、一気に読んでしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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道警シリーズ、好きです。
文庫化を待って購入するようにしているため、「人質」を読むのはまだ先ですが・・・。
文庫化をますます楽しみに...道警シリーズ、好きです。
文庫化を待って購入するようにしているため、「人質」を読むのはまだ先ですが・・・。
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※本棚、フォローさせていただきます。2013/12/25
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映画も、連ドラ化されると薄味となる。それでも月9(ゲツク)くらいならいいが、火サスの二時間ドラマあたりになると、使い回しの役者に頼った高齢者狙いの場当たり的視聴率狙いが見え見えで、なおのこと興が削がれる。小説もシリーズ化してゆく中で、肝に命じねばならぬ注意点はそうした馴れ合いに陥らぬことだと思う。その意味で、危うく奈落に落ちそうになり、ぎりぎり土俵際で「残った」と言わせているのが、この道警シリーズの現在の姿なのかな。
『歌う警官』で好評を博した本シリーズの刑事たちは、その後道警シリーズと呼ばれることで、飛躍を繰り返し、読者たちにはシリーズ続編が待たれるようになった。そもそもが本当にあった道警裏金疑惑の内部告発事件を題材とした硬派の警察小説シリーズである。そのまま87分署の後釜を標榜してもいいくらいの刑事たちの存在感だってあったのだ。
しかし、ここのところ目先を変え、犯罪者の側にポイントを当てたシリーズとして、大きくツイストしたもので、エンターテインメントの土俵にとにかく載せてしまおうという作者の意図が、そろそろ鼻についてきてはいないだろうか。本作も、立てこもり事件という、最初から最後まで緊迫感の伝わる舞台装置を用意し、そこに前作同様、またもプライベート・タイムを活用しようとした小島百合刑事が居合わせてしまい、これでは最近は、彼女はほぼ独立系の主人公ではないいのかと思えてくるほど重用視されている。
横山秀夫であれば短編で書いてしまいそうな内容を、少し薄味にして、無理やり長くした印象のあるのが本書である。少なくとも中編小説(100ページくらい?)の長さに収めれば、より締まりがあったかなと思える。本書では犯人側の要求の反復がやたら多い上に、登場人物をあちこちにバラ撒き、同時制を示しながらのフラッシュバックを多用することで一種のリズムを与えながらも全体としては語りすぎてスピード感を失っている印象を否めない感覚が、どうしても残る。
エキセントリックでツイストされたよいプロットだし、籠城小説としては、新機軸のアイディアとなろうかと思われる。舞台装置としての札幌伏見<N43><ハイグロウンカフェ>あたりをモデルにした夜景の美しいカフェという設定も、小説設定としてはあまり前例が思い当たらず、面白いところだと思う。
だからこそ、この作品こそは、薄めず、エッセンスの部分だけで、よりスピーディ&スリリングに語ってしまうコンパクトな形が生きたかな? と思われてならない。
この作品程度の厚さというものは、読む側にとってはとても楽だし取っつききやすいのだけれども、その弊害としてのあっさり感は作品にとって、必ずしも得とばかりは言い切れない。多少の引っかかりがあっても、無駄なきプロットは、より高みを目指す読者を獲得するためのいい武器になるのではないかと、ぼくは思うのだが。
批判的に見えるレビューと思われるかもしれないが、それほどこの物語で取り上げられたものは面白い題材であり、良いプロットであると感じたゆえ、敢えて言わせてもらったものである。ぼくとしては、佐々木譲と道警シリーズの果て無き継続を、ただただ祈るばかりである。 -
いつもながら面白かった!一気読みです。
こういうストーリーをどうやって考えるんだろう。
今回は場所がほぼ動かない設定だったのに、退屈することなく読みました。
次回も楽しみ! -
北海道警シリーズ。冤罪事件の被害者がワインバーに立てこもり、当時の本部長の謝罪を要求するが、真の目的は。。。。前作はアレだったけど、面白かった。
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好きな道警シリーズ.外れなく安心し,リラックスして読める.
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前作読んでから4,5年経っていて、キャラ設定を思い出せなかった。内容はあまりたいしたことないというか、たいした情報もないのに都合よく推理がズバズバ当たりすぎてリアリティにかけ過ぎる。